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三原脩監督

1.日経新聞のスポーツ欄で、野球評論家の豊田泰光さんが『チェンジアップ』という連載エッセイを書かれています。  今日の朝刊では、豊田さんが在籍していた西鉄ライオンズ(現在の西武ライオンズ)の監督だった三原脩(みはらおさむ)さんのことが取り上げられていました。

2.ウィキペディアで三原さんを検索すると、次のようなことが書かれています。

『 見る者の度肝(どぎも)を抜く選手起用・戦術で、数々の名勝負を演出、「魔術師」「知将」の異名(いみょう)をとった。

 選手の調子・ツキを見逃さない慧眼(けいがん)の持ち主で、時に周囲の予想を超える好采配(こうさいはい)と数々の逆転劇で「三原魔術」と驚嘆(きょうたん)を受けた。

 リーグ優勝6回、日本一4回を達成。   監督としての3,248試合出場はプロ野球記録である。』

3.今日の『チェンジアップ』のテーマは『人を動かす演説』です。  抜粋して紹介します。  番号は私が振りました。

『①日本人監督に、言葉で誰かを動かせる人が少なくなったようだ。

②監督の演説で忘れられないのは、西鉄時代の三原脩監督の「今日は負けてもいい」だ。

 1956年、対巨人の日本シリーズ第1戦。  後楽園球場のロッカーで、我々は監督の威勢のいい言葉を待っていた。

 このシリーズは、巨人を追われた三原監督のあだ討ちの場だった。  ところが監督は「今日は負けていい。  じっくり相手を見なさい」と言った。  拍子抜けだったが、その言葉の意味にあとで気づいた。

③初戦は落とした。  しかし、負けてOKと思っていたので慌てなかった。  川上哲治さん、別所毅彦さんら、主力の高齢化の様子もうかがえた。  西鉄は第2戦から力を発揮して勝った。  もし、第1戦であのまま「勝つぞ」と入れ込んで負けていたら、どうなったか。  (中略)

④西鉄のあと、何人もの監督に仕えた。  話のうまい人はいたけれども、心に響く言葉を持つ人は少なかった。

 その経験からすると、よい演説はまず手短なこと。

 そして、自分の言いたいことを言うより、まず、聞く側の気持ちに耳を澄ますこと。  話す力とは、すなわち聞く力のことで、三原監督の言葉は人の胸中を読み切ったところに効能(こうのう)があったのだ。』

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