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ミラーニューロン よく視て学ぶ

昨日は水戸で第30回関東大会です。  選手・セコンド・応援の皆さん、お疲れ様でした。

今回はスポーツドクターの二重作拓也さんが書かれた『可能性にアクセスする パフォーマンス医学』(星海社新書)からです。  「パフォーマンスのヒント 3-1 ミラーニューロン」の項に番号を付けて紹介します。

『①脳には他者のパフォーマンスを視ると活性化する細胞があります。  その名は、ミラーニューロン。  「自分はその動きをやっていないにもかかわらず、他人の動きを視た時に活性化する神経細胞」のことで、「行動を鏡のようにうつす」ところから名付けられました。

②「誰かがあくびをしたら、つられて思わず自分もあくびをしてしまう」ことがありますが、これもミラーニューロンがあくびをして、実際の動きにも反映されたと考えられます。  ストリートでカッコいいダンスを目にすれば脳もカッコいいダンスを、バスケの試合会場で芸術的なダンクシュートを目にすれば脳もダンクシュートを、ライヴ会場で超絶ギターソロを目の当たりにすれば脳もギターソロを行っている、というわけです。

③他者のパフォーマンスを脳にインストールするミラーニューロン。  「学ぶ、は〝真似ぶ"からきた」と言われますが、ミラーニューロンの発見は、この表現を裏付ける科学的根拠だと考えられます。  ですから「よく視て学ぶ」は脳機能の面からも理に適った方法です。

④キング・オブ・ポップ"と称されるマイケル・ジャクソンは、子供の頃からステージ脇で他のパフォーマーの動きをじっと視てパフォーマンスを学んだ、というエピソードがあり、「世界で最高の教育とは、その道を極めた人の働く姿を見ることだ」と語っています。  一流のパフォーマーは、一流の動きのコレクターでもあるのでしょう。

⑤現地に赴く、ライヴや公演を体験する、優れたパフォーマーの手ほどきを受ける、場に飛び込むなど、「全身で浴するリアル体験」は、これからの時代ますます大きなパフォーマンスの差となるでしょう。』

いよいよ2週間後は、四年に一度の第13回世界大会です。  上の⑤にあるように現地に赴いて、世界最高峰の組手技術を「全身で浴するリアル体験」することは、強くなるうえで、何よりもまさったものだと思います。  

ぜひ東京都体育館に足を運んで、観戦・応援をしていただければと希望します。

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