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水谷豊自伝

水谷豊さんは私より一つ年上で、若い時からずっと第一線で活躍し続けています。  また、奥さんの伊藤蘭さんも同様です。  最近は、お嬢さんの趣里さんがNHK朝ドラの主役を演じられています。

若い時から「運」が研究テーマの一つだった私は、水谷さんの人生には大変興味を持っていました。  今年の7月に発売された『水谷豊自伝』(水谷豊・松田美智子著 新潮社)には水谷さんの幸運の秘訣がいくつも書かれています。

1.本書の『先祖供養』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①40歳を過ぎた水谷にある変化が起きた。   先祖や亡くなった家族たちの写真を並べ、毎日水を供えて、手を合わせるようになったのである。

②「写真は僕の書斎にあって、現在は両親、祖父母、長男、伯父夫婦などが5枚。  蘭さんの母親、祖父母などが3枚で、合計8枚です。  供養を始めたのは、特別になにか心境の変化があったわけではありません。  気がついたら日々の習慣になっていたんです」

③水谷は四人兄姉の末っ子だが、他にもう一人、長男の次に生まれた長女は乳児の頃に亡くなっていた。  

「長女の名前は由美です。  両親は子供を育てるのは四人までと決めていたそうで、その長女が亡くならなければ、僕の番は廻ってこなかった。  だから、僕が今こうしていられるのは、由美さんのお陰ですと、感謝して手を合わせています。」

④写真に向かうのは決まった時間ではなく、自宅にいるちょっとした時間だ。  

「みんなもうあの世に行っているわけだけど、毎日、会話をするんですよ。   「昨日はこんなことがありまして」とか、「今はこんな仕事をしています』とか。  何もカッコ付けなくていいし、正直に色々な話ができるんですね。   それが楽しみな時間というか、習慣になっている。  正確には会話じゃなくて一方的な報告だけど、ご先祖様と会話をしているような気持ちになる。  僕の話を喜んで聞いてくれている気がするんです。  いいこと、嬉しいことがあったときにば、感謝の言葉を伝えたりしてね」

⑤現状の報告がもっぱらだが、願い事をすることも多い。

「家族とか、親族とか、周りの人のこととか、いい状態でいられるように願っていますね」

⑥先祖を供養するのはまた、自分のルーツを確認する時間でもあった。

「自分はどこから来ているんだろう、とよく思いますよ。  両親の出身地ということもあって、京都へ行くと落ち着くんだけど、そこで時代劇の撮影をしているときには、髷を被りながらご先祖様もこの時代に生きていたんだな、とか考えて。  不思議な気持ちになりますね。  僕の両親の上にはまた両親がいて、さらに両親がいてと、ご先祖様をずっと辿っていけば、大変な数になりますよね。  僕は毎朝、(15代さかのぼって)5万4288人までイメージしているんです。   そこまではイメージできる。  具体的な数字に行き着くんです」

⑦どうにも神懸かった数字だが、彼は自分の背後に大勢のエネルギーが連なっていることを感じ、一体、何のために続いているのかと自問する。

「人間で感動することもあれば、人間がやっていることに打ちひしがれ、この世の終わりさえ感じてしまうこともある。  今、色々な国で起きている悲惨なこと、それだけをとっても、人間って本当に進化しないんだと思う。   未だに人同士で傷つけ合っている」

⑧それを考えているうちに、「では、どうすればいいのか」と再び自問する。

「そもそもこの営みは何だろう。  どうすれば、世の中は素晴らしいと思えるようになるろう。  やってはいけないこと、やらなければならないことを考え続けている」

⑨真剣に語る彼は、自分が現世でできることを具体的にイメージしたことはあるだろうか。

「天国と地獄のうち、地獄が勝っている状況ならば、僕の役割は、娯楽担当かと思います。  少しでも苦痛を和らげてあげたい。  病気を治すことはできないけれど、ひととき悩みを忘れて、楽しんでもらえるようなものを作りたい。  そういう思いがあります」

⑩彼が娯楽担当ならば、選ばれた人間であることを、次のエピソードが教えてくれる。』


2.次の項のタイトルは『不思議体験』です。  冒頭には次の文章が書かれています。  興味のある方はご一読を!

『神秘的、超自然的な現象をオカルトと呼ぶが、水谷は20代から50代にかけて、なんどか不思議な体験をしている。   最初の体験は20歳になった年だった。』


3.私も毎朝の先祖供養と、墓参りは欠かさないようにしています。  私の人生の大切な一部です。

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