2023.09.09 Sat
深呼吸
前回は『大リーグのメンタルトレーニング 第2版』(ケン・ラビザ/トム・ヘンソン著 ベースボールマガジン社)のなかの「ボディーランゲージ」に関する記述を紹介しました。 今回も同書からです。
1.同書では「深呼吸」に関する記述が多く出てきます。 「マイク・トラウト選手の打席でのプレー前のルーティン」の項を番号を付けて紹介します。 トラウト選手はMLBのロサンゼルス・エンゼルス所属で大谷翔平選手の同僚です。 オールスターゲーム選出11回・MVP3回の実績を残しているMLBを代表する選手の一人です。
『①バッティングにおいては、私はゆっくりと打席に向かい、バットとバッティンググローブを持ってルーティンをし、気持ちを準備して深呼吸をします。 深呼吸をすることは、ケン (ラビザ博士) が最初に私に言ったことの一つでした。
②しかしそれで終わりではありません。 私にとって重要なことは、打席に戻る前に深呼吸を終えるということです。
③私はバッティンググローブをして深呼吸をすると、 本当に力が湧いてきます。 一度深呼吸を終えれば、 準備ができた状態で打席に戻ります。 自分の準備が終わらないうちは、ピッチャーに投げ始めてほしくないので、私の準備ができた時に打席に入るのです。
④私の態度は、「打ってやる、ここは俺の縄張りだ、 俺の打席だ」 というものです。 もし、私が素晴らしいシンカーを投げるピッチャーと対戦し手を出せなかったら、私は打席を外し、 何回か深呼吸をし、 ルーティン (準備) を終えます。 そして「ボールをよく見ろ」と自分自身に言い聞かせます。
⑤私は前のプレーを思い出し、何が問題であったかを考えます。 深呼吸をした後、打席に入った時にはすべては過去のこととなり、 私は未来、次のプレーへと向かいます。 私はこのように考えます : 3回打ち取られたが、1回は打った。
⑥私は、ポジティブになることを心がけました。 ライナーを捕られてアウトになったり、いい当たりをアウトにされたりするのは、ネガティティブな結果です。 しかし、「オーライ、次は打つよ」と前向きな気持ちになります。
⑦良いスイングをしたようなポジティブな気持ちで、もう一度素晴らしいバッティングをする準備をし、真ん中の球を打ったり、 ホームランを打つなどのポジティブな気持ちを持ちます。』
2.続く「プレーの前に質の高い呼吸をする」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。
『もしできるならば各プレーの前に、意味のある、明確で、きれいな、意義深い呼吸をします。 ゆっくりと安定した呼吸は、ヘッズアップアプローチの重要な点です。
深呼吸は:
①前のプレーから気持ちを切り替えることに役立ちます。
②自分がコントロールできているかどうかを確認できます。
③自分をコントロールするのに役立ちます。
④緊張を緩めるのに役立ちます。
⑤意識的な思考から無意識の勝負に移行する手助けをします。
⑥バッティングのリズムを確立するのに役立ちます。』
3.「ヘッズアップ守備」の項にも関連する記述があったので抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①そのうちの1回以上で、 質の高い呼吸であるダブルブレス (2回の深呼吸) ルーティンを実践するのも良いでしょう。 プレッシャーがかかっている時はダブルプレス (2回の深呼吸)のルーティンを使い、 それ以外の時は、 シングルプレス (1回の深呼吸)のルーティンを使うのがいいかもしれません。
②深呼吸というスキルは、 ヘッズアップベースボールの中ではMVPです。』
4.続く「注意」の項も抜粋し、番号を付けて紹介します。
『① 呼吸を完了させましょう。 他のことをするのと同じように、深呼吸の動作を行うことができます。
②呼吸に注意を向けてください。 入ってくる空気を感じていますか? 出ていく空気を感じていますか?
③あなたのルーティンに進む前に呼吸を終了させます。 選手は、困難な状況な時で息を短く切ってしまいます。 呼吸を急げば、 彼らは緊張して、急いでいる感覚になってしまいます(時には息を止めてしまうこともありますそれはさらに緊張を生み出します)。
④呼吸をすることで、 リズム、 テンポ、 努力のレベルを維持することができます。 もし、プレー前に深呼吸をしたかどうかを100%確認していない場合は、 自分をコントロールできていないということになりますし、 1球1球に対して、プレーしていない可能性が高いということになります。』
空手の試合でも、試合前の緊張感をやわらげたり、自分が不利な状況での焦りを緩和するなど、深呼吸(腹式呼吸)は必須です。
1.同書では「深呼吸」に関する記述が多く出てきます。 「マイク・トラウト選手の打席でのプレー前のルーティン」の項を番号を付けて紹介します。 トラウト選手はMLBのロサンゼルス・エンゼルス所属で大谷翔平選手の同僚です。 オールスターゲーム選出11回・MVP3回の実績を残しているMLBを代表する選手の一人です。
『①バッティングにおいては、私はゆっくりと打席に向かい、バットとバッティンググローブを持ってルーティンをし、気持ちを準備して深呼吸をします。 深呼吸をすることは、ケン (ラビザ博士) が最初に私に言ったことの一つでした。
②しかしそれで終わりではありません。 私にとって重要なことは、打席に戻る前に深呼吸を終えるということです。
③私はバッティンググローブをして深呼吸をすると、 本当に力が湧いてきます。 一度深呼吸を終えれば、 準備ができた状態で打席に戻ります。 自分の準備が終わらないうちは、ピッチャーに投げ始めてほしくないので、私の準備ができた時に打席に入るのです。
④私の態度は、「打ってやる、ここは俺の縄張りだ、 俺の打席だ」 というものです。 もし、私が素晴らしいシンカーを投げるピッチャーと対戦し手を出せなかったら、私は打席を外し、 何回か深呼吸をし、 ルーティン (準備) を終えます。 そして「ボールをよく見ろ」と自分自身に言い聞かせます。
⑤私は前のプレーを思い出し、何が問題であったかを考えます。 深呼吸をした後、打席に入った時にはすべては過去のこととなり、 私は未来、次のプレーへと向かいます。 私はこのように考えます : 3回打ち取られたが、1回は打った。
⑥私は、ポジティブになることを心がけました。 ライナーを捕られてアウトになったり、いい当たりをアウトにされたりするのは、ネガティティブな結果です。 しかし、「オーライ、次は打つよ」と前向きな気持ちになります。
⑦良いスイングをしたようなポジティブな気持ちで、もう一度素晴らしいバッティングをする準備をし、真ん中の球を打ったり、 ホームランを打つなどのポジティブな気持ちを持ちます。』
2.続く「プレーの前に質の高い呼吸をする」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。
『もしできるならば各プレーの前に、意味のある、明確で、きれいな、意義深い呼吸をします。 ゆっくりと安定した呼吸は、ヘッズアップアプローチの重要な点です。
深呼吸は:
①前のプレーから気持ちを切り替えることに役立ちます。
②自分がコントロールできているかどうかを確認できます。
③自分をコントロールするのに役立ちます。
④緊張を緩めるのに役立ちます。
⑤意識的な思考から無意識の勝負に移行する手助けをします。
⑥バッティングのリズムを確立するのに役立ちます。』
3.「ヘッズアップ守備」の項にも関連する記述があったので抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①そのうちの1回以上で、 質の高い呼吸であるダブルブレス (2回の深呼吸) ルーティンを実践するのも良いでしょう。 プレッシャーがかかっている時はダブルプレス (2回の深呼吸)のルーティンを使い、 それ以外の時は、 シングルプレス (1回の深呼吸)のルーティンを使うのがいいかもしれません。
②深呼吸というスキルは、 ヘッズアップベースボールの中ではMVPです。』
4.続く「注意」の項も抜粋し、番号を付けて紹介します。
『① 呼吸を完了させましょう。 他のことをするのと同じように、深呼吸の動作を行うことができます。
②呼吸に注意を向けてください。 入ってくる空気を感じていますか? 出ていく空気を感じていますか?
③あなたのルーティンに進む前に呼吸を終了させます。 選手は、困難な状況な時で息を短く切ってしまいます。 呼吸を急げば、 彼らは緊張して、急いでいる感覚になってしまいます(時には息を止めてしまうこともありますそれはさらに緊張を生み出します)。
④呼吸をすることで、 リズム、 テンポ、 努力のレベルを維持することができます。 もし、プレー前に深呼吸をしたかどうかを100%確認していない場合は、 自分をコントロールできていないということになりますし、 1球1球に対して、プレーしていない可能性が高いということになります。』
空手の試合でも、試合前の緊張感をやわらげたり、自分が不利な状況での焦りを緩和するなど、深呼吸(腹式呼吸)は必須です。