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職業選択

『立花隆の最終講義 東大生と語り尽くした6時間』(立花隆著 文春新書)を読みました。  職業選択について書かれた部分から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①誰しも、いろんな時期にいろんな人生の選択をして、具体的な人間存在になっていくわけです。  僕自身、いろんな可能性のひとつとして研究者生活に興味があった時期もあるけど、今になってみれば、絶対やらなくてよかったと思いますね。 あとあと取材するようになってはじめて、ものすごく大変だということがわかりました。

②研究者として成功するには、自分が考えていることが現実にぴしっとはまって、しかも自分が考えていることをそのまま実現できるような方法論に出会えて、さらに研究領域自体がその時期ちょうど盛り上がっていて結果を出すとすぐに評価がついてくる、というように三拍子も四拍子もそろっていないといけない。

③結局、研究業績というものも様々な出会いの集積ですから、ほとんどの研究者は世界を驚かすような研究なんてできないで一生終わるんです。  だから、研究生活に突入するときには、そういう一生で終わっても自分として悔いがないかどうか、よほど事前に考え抜いて覚悟を決めておかないといけません。

④研究者に限らず、いずれ君たちも何らかの職業生活に入らなければいけないときには、不遇な時代も必ず来るし、それがどれだけ続くのか分からないということを勘定に入れて、そこにいれば心理的なストレスがかからない、それをやっていることが嬉しい楽しいという職業を選ぶことが一番だと思います。

⑤そういう意味では、僕は取材をすることと文章を書くことがまったく苦にならないから、いい領域を選んだということですね。』

上記⑤に関して言えば、私も空手の指導がまったく苦になりません。  いつも思うのですが、自分にはぴったりの職業でした。  10代で極真空手に出会えたことは、私の人生における大きな幸福のひとつです。

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