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怪物級の練習をしよう

毎日、テレビで北京オリンピックを観ています。  オリンピック独特の緊張感に飲み込まれ実力を出し切れない選手も多い中で、男子フィギュアスケートで銀メダルを獲得した鍵山優真選手の安定感はひときわ光っていました。  

2月11日付け読売新聞オンラインに記事が載っています。  タイトルは『父は言った「怪物級の練習をしよう」…18歳・鍵山優真、ジャンプ安定し会心の「銀」』です。  番号を付けて紹介します。

『①昨季から急成長を続ける期待の新星、18歳の鍵山が、一気に主役に躍り出た。  「とてもうれしい。  全ての努力が詰まった銀メダル」。  若々しく堂々と、誇らしげな笑顔だった。

②冒頭の4回転サルコーは、出来栄え点(GOE)4・43点を稼ぐ完成度。  続く4回転ループは着氷が乱れるなどしたものの、ここから持ち味の安定感が生きた。  3本目の4回転トウループ以降の全てのジャンプでGOEはプラス評価。  やりきったような表情で演技を終え、得点を見ると、父の正和コーチとハイタッチで喜びを分かち合った。

③2019年の全日本選手権で初の表彰台となる3位に入った直後のこと。  五輪2大会の出場経験を持つ父から、羽生、宇野を引き合いに出して言われたことがある。  「あの2人は怪物級だ。  どうすれば倒せるか、わかるか?」。  鍵山は当時、ジュニア選手。  言葉に詰まると、父は続けた。  「怪物級の練習をしよう」

④五輪を見据え、20年にシニアに本格転向した。  海外の振付師に未明からリモート指導を受け、早朝練習は3時間。  そのまま電車で高校へ。  リンクへ戻り、夜は1時間半の練習を2回こなした。  長い日は、実に1日8時間。  練習スケジュールを他の選手に見せると、「これ、リンクの営業時間?」と勘違いされるほどだ。  「ちょっとやそっとじゃ崩れないジャンプの安定感を手に入れられた」という。

⑤昨季の世界選手権は日本勢最高の2位と大健闘。  でも、次第にわいてきたのは、「2人を五輪で超えたい」という思いだった。  それを五輪初出場にして成し遂げた。  「羽生選手や宇野選手みたいに、演技(表現)やステップ、色んな部分が評価される選手になりたい」と鍵山。  気持ちが良いほどの快進撃だった。』

上記④にあるように、現役の高校生が学校に通いながら、『長い日は、実に1日8時間』練習したそうです。  「学校や仕事で時間がない」は言い訳になりませんね。  世界を取るには、それくらいの覚悟が必要です。

大きな試合の極限状態の中での安定度は、練習の量を重ねることでしか手に入りません。  わかりやすく言えば、「練習をこれだけやったんだから負けるはずがない」と思えるまで準備したかどうかだと思います。




 

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