2021.11.29 Mon
第28回全関東大会
昨年はコロナ禍で開催されなかった全関東大会が、昨日水戸の茨城県武道館で開催されました。 一般上級で入賞した城西の選手について気づいたことを書いてみます。
1.一般男子上級-70㎏級
・平沢拓巳(優勝)・・・持っている天性の素質の一端が見られました。 タイミングの良さと突き・蹴りのスピードです。 また軽量級にしては身長が高く(178cm)ふところが深いため、準決勝・決勝で当たった針山と雄大は若干やりにくそうでした。 就活もあり今後選手を続けるかどうかわかりませんが、続けるのであれば、体重を増やすことを前提にした無差別級での戦いも見てみたいです。
・金子雄大(準優勝)・・・直前に足の指を骨折していた影響か、平沢との決勝は後半ワンサイドゲームになってしまいました。 でも、空手の試合で怪我は言い訳にはなりません。 かっての大西靖人のように第15回全日本大会の1回戦で右足親指を骨折しても優勝した選手もいるわけですから。 今後は砂袋などによって、足の指も含めた部位鍛錬で鍛えることも必要でしょう。 決勝以外は良い戦いぶりでしたので、今後に期待します。
・小木戸瑛斗(第3位)・・・今回も金子雄大の壁を越えられませんでした。 しかし、確実に肉薄してきています。 瑛斗の持っている良い点をもう一度吟味し、一層創意工夫を重ねてもらいたいと思います。 もしかすると雄大のペースとリズムに巻き込まれて試合をしているのかも知れません。
ボクシングの名世界チャンピオン(スーパーフライ級)の渡辺二郎さんがグスタボ・バリャス選手と戦ったときに、2ラウンド終了時に「このままテクニック争いをしてたら負けるな」と思ったそうです。 そこで渡辺さんは「間合いをつぶしてどつき合いに持ち込む」と戦術変更しました。 結果は相手選手の9ラウンド終了後試合放棄です。
相手の得意な土俵で戦わず、自分の得意な土俵で戦うことは大切ですね。
・針山功靖(第3位)・・・全体に良い動きをしていましたが、平沢戦では間合いの操作に若干難がありました。 特に蹴りの空振りが目立ちました。 リーチの長い平沢の出入りに対し、うまく対応ができていない印象です。 ステップワーク、特に素早い追い足・逃げ足・サイドステップの妙が必要です。 軽量級の名選手であった田ヶ原支部長の映像などを参考にして下さい。
2.一般男子上級+80㎏級
・佐藤拓海(準優勝)・・・だいぶ力が付いてきたように見えます。 山上大輝選手との決勝戦も再延長で体重判定でした。 欲を言えば、結果としてうまく試合をまとめて副審に旗を上げてもらえるようなゲームコントロールの技術を磨く必要があります。 たとえば相手の攻撃をはずしてから一撃だけ返すのではなく、何発かの突き蹴りを返すとかといったことです。 簡単にいえば、要所要所で攻撃を畳みかけるべきです。
・岡部慎太郎(第3位)・・・山上選手に再延長判定負けでした。 試合経験の差が出たのかも知れません。 拓海と同様に要所要所で攻撃を畳みかけることが必要です。 接近したときに連打を打ちますが、精度と威力がまだまだです。 「ナチュラルに95㎏」という恵まれた体格が活かしきれていません。 フットワークを使えるのは長所ですが、攻撃の間合いに入った瞬間の体の備えに重さを感じません。 フットワークを多用するなら、かってのボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメッド・アリのように「蝶のように舞って、蜂のように刺す」をめざしましょう。
※追加
①「蝶のように舞って、蜂のように刺す」と書きましたが、アリのころは3分15ラウンドでした。 極真は3分2分2分なので、「蝶のように舞って、蜂の集団・・・のように刺す」ですね。 笑
②隣のDコートで行われた高校2・3年男子−65kgで優勝した鈴木哉琉の試合もチラッと見ました。 哉琉の畳みかけはパワーと迫力があり抜群です。 拓海も慎太郎も、哉琉のラッシュを参考にして下さい。
1.一般男子上級-70㎏級
・平沢拓巳(優勝)・・・持っている天性の素質の一端が見られました。 タイミングの良さと突き・蹴りのスピードです。 また軽量級にしては身長が高く(178cm)ふところが深いため、準決勝・決勝で当たった針山と雄大は若干やりにくそうでした。 就活もあり今後選手を続けるかどうかわかりませんが、続けるのであれば、体重を増やすことを前提にした無差別級での戦いも見てみたいです。
・金子雄大(準優勝)・・・直前に足の指を骨折していた影響か、平沢との決勝は後半ワンサイドゲームになってしまいました。 でも、空手の試合で怪我は言い訳にはなりません。 かっての大西靖人のように第15回全日本大会の1回戦で右足親指を骨折しても優勝した選手もいるわけですから。 今後は砂袋などによって、足の指も含めた部位鍛錬で鍛えることも必要でしょう。 決勝以外は良い戦いぶりでしたので、今後に期待します。
・小木戸瑛斗(第3位)・・・今回も金子雄大の壁を越えられませんでした。 しかし、確実に肉薄してきています。 瑛斗の持っている良い点をもう一度吟味し、一層創意工夫を重ねてもらいたいと思います。 もしかすると雄大のペースとリズムに巻き込まれて試合をしているのかも知れません。
ボクシングの名世界チャンピオン(スーパーフライ級)の渡辺二郎さんがグスタボ・バリャス選手と戦ったときに、2ラウンド終了時に「このままテクニック争いをしてたら負けるな」と思ったそうです。 そこで渡辺さんは「間合いをつぶしてどつき合いに持ち込む」と戦術変更しました。 結果は相手選手の9ラウンド終了後試合放棄です。
相手の得意な土俵で戦わず、自分の得意な土俵で戦うことは大切ですね。
・針山功靖(第3位)・・・全体に良い動きをしていましたが、平沢戦では間合いの操作に若干難がありました。 特に蹴りの空振りが目立ちました。 リーチの長い平沢の出入りに対し、うまく対応ができていない印象です。 ステップワーク、特に素早い追い足・逃げ足・サイドステップの妙が必要です。 軽量級の名選手であった田ヶ原支部長の映像などを参考にして下さい。
2.一般男子上級+80㎏級
・佐藤拓海(準優勝)・・・だいぶ力が付いてきたように見えます。 山上大輝選手との決勝戦も再延長で体重判定でした。 欲を言えば、結果としてうまく試合をまとめて副審に旗を上げてもらえるようなゲームコントロールの技術を磨く必要があります。 たとえば相手の攻撃をはずしてから一撃だけ返すのではなく、何発かの突き蹴りを返すとかといったことです。 簡単にいえば、要所要所で攻撃を畳みかけるべきです。
・岡部慎太郎(第3位)・・・山上選手に再延長判定負けでした。 試合経験の差が出たのかも知れません。 拓海と同様に要所要所で攻撃を畳みかけることが必要です。 接近したときに連打を打ちますが、精度と威力がまだまだです。 「ナチュラルに95㎏」という恵まれた体格が活かしきれていません。 フットワークを使えるのは長所ですが、攻撃の間合いに入った瞬間の体の備えに重さを感じません。 フットワークを多用するなら、かってのボクシング世界ヘビー級チャンピオンのモハメッド・アリのように「蝶のように舞って、蜂のように刺す」をめざしましょう。
※追加
①「蝶のように舞って、蜂のように刺す」と書きましたが、アリのころは3分15ラウンドでした。 極真は3分2分2分なので、「蝶のように舞って、蜂の集団・・・のように刺す」ですね。 笑
②隣のDコートで行われた高校2・3年男子−65kgで優勝した鈴木哉琉の試合もチラッと見ました。 哉琉の畳みかけはパワーと迫力があり抜群です。 拓海も慎太郎も、哉琉のラッシュを参考にして下さい。