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感謝と謙虚

1.『なんとかせい! 島岡御大の置き手紙』(丸山清著 文藝春秋企画出版部)を読みました。  

島岡御大とは、明治大学硬式野球部監督を務めた島岡吉郎さんの愛称です。  島岡さんは、明治大学在学中は応援団長で野球未経験でしたが、監督として東京六大学リーグ戦で15回の優勝(歴代1位)を果たしました。   抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①「実るほど頭を垂れる稲穂かな」。  御大はこの言葉も選手の前でよく言った。  「稲穂がよく実ると垂れるのは、いい土と太陽、そして施してくれる人がいるので垂れるのであって、自分の力で垂れるのではない。  稲穂はそれに感謝して穂を垂れている」

②さらに、「野球も人の道も一緒だ。  成功しても常に感謝の気持ちを持たなければならない。  感謝してもし過ぎることはない。  減るものではない。  人間は常に謙虚さを忘れてはいけない。」と付け加えた。  (パナソニック創業者)松下幸之助もこの言葉を信条としていた、ということもよく話した。  (中略)

③御大の「実るほど頭を垂れる稲穂かな」は、「感謝」と「謙虚」に行き着く。  いま、飽食の時代には大切なことだ。  「個」を主張する反面、忘れてはならないことだ。  御大はこういう時代を予測してか、選手にはいつも説いていた。  (中略)

④「(二人の恩師の名を挙げ、)この人がいなければ、この人と関わらなければ、今の自分ない、いつもどこかで感謝している」と、御大は口癖のように話していた。』


2.「感謝」については、『男を上げる女 女を上げる男』(斎藤一人・桝岡はなゑ著 ぴあ)の中で桝岡さんが書かれています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①毎日のように言ってほしい言葉があります。  それが「天国言葉」です。

「愛してます」
「ツイてる」
「うれしい」
「楽しい」
「感謝しています」
「幸せ」
「ありがとう」
「ゆるします」

このようないい言葉を口ぐせにしていると、ステキな男性はもちろん、いい運も大きなお金も、絶好の環境も手に入れることができます。  (中略) 


②反面、言ってはいけない言葉もあります。  それが「地獄言葉」です。  否定する言葉、悪い言葉、悲しい言葉を口にすると、元気を奪い、不幸な気持ちにさせてしまいます。 

「恐れている」
「ツイてない」
「不平不満」
「愚痴・泣き言」
「悪口・文句」
「心配事」
「ゆるせない」』


3.「類は友を呼ぶ」と言いますが、私の経験では、「天国言葉」を言う人の周りには「天国言葉」を言う人が集まり、「地獄言葉」を言う人の周りには「地獄言葉」を言う人が集まるみたいです。

付き合う人を選ぶことは、とても大切です。  できることなら、いつも「天国言葉」を言っている人と付き合いたいものです。

私がもっとも苦手なタイプは、「文句言い」です。  なんか、自分のツキを奪われそうですものね 笑

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アイシング

1.朝日新聞夕刊の連載『ぶらっとラボ』の7月5日のタイトルは『アイシング、回復遅らせる?』でした。  番号を付けて紹介します。

『①肉離れなどの筋肉がひどく傷つくけがに対し、氷などで冷やす「アイシング」はむしろ回復を遅らせてしまうかもしれない――。  スポーツの現場などでよく使われる処置の「常識」を覆す結果を、神戸大学の荒川高光准教授らのチームがマウスを使った実験で明らかにした。

②肉離れやねんざなどのけがに対し、スポーツや体育の現場ではけがの程度にかかわらず、アイシングがよく実施されている。  ただ、その長期的な効果は不明なことが多かった。  

③チームは重いけがに焦点を当て、マウスを使って実験した。  実験では、重度の肉離れに近い筋損傷を再現したマウスの脚に氷の入った袋を30分間、2時間ごとに3回あてることを3日間続けた。  

④けがから2週間後に筋肉を観察すると、アイシングをした場合は、していない場合に比べて筋肉の線維の断面積が小さく、再生が遅れている可能性があるとわかった。  

⑤傷ついた筋肉が再生する時にはマクロファージなどの「炎症細胞」が集まり、壊れた筋細胞を食べた後に新しい筋細胞が作られていく。  ただ、詳しく観察すると、アイシングをした場合は壊れた筋細胞の近くに炎症細胞が集まるのが約1日遅くなり、組織に十分入り込んでいかないことがわかった。

⑥荒川さんは「炎症細胞が壊れた筋細胞をちゃんと食べることが、早い回復につながるのかもしれない」と話す。  壊れた筋細胞を炎症細胞が処理する過程では炎症が起こり、痛みや腫れを引き起こす。  アイシングは炎症を抑えるが、同時にけがからの回復も抑えてしまっている可能性がある。

⑦チームは筋損傷が軽い場合についても調べる。  荒川さんは「アイシング全部が悪いとは思っていないが、パーフェクトとは言えない。  何でもかんでも冷やすのではなく、回復を早めるために冷やさない選択肢もあると知ってほしい」と話す。』


2.前回のブログで大谷翔平選手を取り上げました。  昨日の朝日新聞夕刊に、昨季までのエンゼルス戦の実況アナウンサーとして、「ビッグフライ! オオタニサン!」の名フレーズで知られたビクター・ロハスさんのインタビュー記事が載っていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①大谷選手の活躍はテレビで見ているといい、「昨季は苦しんでいたのに、それを覆して数字を出し続け、どんな状況でも自信を持ってプレーしている。  控えめに言っても素晴らしい」と賛辞を送った。

②左ひざの手術を経て、昨季は打率1割9分と不調に苦しんだ。  「あの苦労を乗り越えたことに驚いている。  昨年の彼はひどい状況にみえた。  打席で完全に迷っているようだった」

③ロハスさんは、そんな大谷選手の精神力に感嘆する。  「物事が悪く進むと、凡人はメンタル面の影響が長引く。  だがマイク・トラウトやミゲル・カブレラのような名選手はすぐに切り替えることができる」

④「大リーグに到達する選手には、誰しも才能がある。  でも、さらに上のレベルとして、神の手に触れた選手たちがいる。  説明不能な信じられないプレーをする人たちだ。  ショウヘイもその域に達しつつあるのではないか。  しかも投打の両方で」

スーパースターのことを「神の手に触れた選手たち」と言われていますが、ある意味そうかもしれませんね。

昨日の33号も、ライトスタンドの4階席に飛び込む超特大ホームランでした。  ダッグアウトにいるチームメイトたちの驚いた顔が忘れられません 笑

今日もこの後、BS1でオオタニサンです(^^)/



 

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マドン監督と大谷選手

1.昨日も、NHK・BS1でロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手の試合を観ました。  途中、解説の山下大輔さんが興味深い話をされています。  

ネットで検索したところ、2019年10月27日のニッカンスポーツ・コムで水次祥子さんが書かれた、MLBコラム「書かなかった取材ノート」の内容が該当しました。  タイトルは『名将マドン新監督、大谷で30年越しの二刀流実現へ』です。  番号を付けて紹介します。

『①(2020年シーズンより)エンゼルスの新監督となったジョー・マドン監督(65)が、二刀流の大谷をどう起用していくか注目されている。  アイデアマンであり新しいものを臆さず先取りしていく同監督が、最初に二刀流選手の起用を考えたのは、実は30年も前のことだったそうだ。

②同監督がエンゼルス傘下のマイナーでコーチを務めていた時期だ。  エンゼルスの春季キャンプでは当時、投手、野手関係なく全員に60ヤード(約55メートル)ダッシュをやらせていたそうだが、その中で高卒でドラフト2巡目指名で入団したばかりのデショーン・ワーレンという左腕投手が誰よりも足が速かった。  

③マドン監督は、この俊足を生かさないのはもったいないと、ワーレンをどうにか投手兼DH、たまに外野の守備にも就かせるという二刀、三刀流選手に育てられないかと考えたという。  実際に、当時の球団GMだったダン・オブライエン氏に、投手をやりながら打撃練習もさせられるよう育成スケジュールを組めないかと提案もした。  

④しかしメジャーも今でこそ二刀流選手の育成に積極的な球団が出てきたが、当時はそんな考えはまったく受け入れられず、提案は却下。  90年代初頭にすでに頭に浮かんでいた二刀流構想は、日の目を見ないまま終わっていた。

⑤そのワーレンはエンゼルス傘下マイナーで投手として5年間プレーしたが、鳴かず飛ばずで96年で退団し、98、99年は米独立リーグでプレーしている。  マイナー時代にわずかながら打席に立ったが、5年間計52打席で無安打に終わった。  しかし独立リーグでは98年に打率3割3分3厘を打ち、投手としても4勝5敗の成績を残しており、この年がワーレンにとって二刀流として唯一輝いたシーズンだったようだ。

⑥マドン監督がワーレンのことを回想して語ったのはカブス監督だった2017年12月のことだ。  ちょうど大谷がポスティングシステムによりメジャーに移籍すると明らかになり、カブスも獲得に動いていた。  同監督も当然、球団の大谷勧誘に協力していたのだが、地元シカゴのラジオのインタビューでは「二刀流をするならDHのあるア・リーグがいい(※カブスはナ・リーグ)」と率直な意見を述べていた。

⑦「投手として投げた直後に野手としてフィールドに立たせるのは、容易ではない。  肩肘のリカバリータイムが必要だということも十分考慮しなければならない。  個人差もある。  投球回数を考えたり、念頭に置くべきことがいろいろある」と話していた。  実際に二刀流にかかわる前から、どう運用するべきか明確な考えを持っていたということだ。  来季(2020年シーズン)はマドン監督にとって、30年越しの二刀流構想の実現となる。』

マドン監督にとっても、大谷選手にとっても、出会うべくして出会った、必然的な出会いなのかもしれませんね。


2.米スポーツメディア「スタジアム」が、マドン監督の最近の発言を報じていました。

「マイケル・ジョーダンについて評価するのに、バスケットボールファンである必要はない。  フットボールファンでなくても、トム・ブレイディのことを認識するのにアメフトファンでなくてもいい。  ショウヘイ・オオタニのタレントを評価するのに野球ファンである必要はないんだ。  ただチャンネルを合わせて、その興奮を味わえばいいんだ」

マイケル・ジョーダンや、私が長年応援するトム・ブレイディと並べられるって、スゴすぎます。


3.以前は、MLB中継でイチロー選手や松井秀樹選手の活躍をよく観ていました。  私の中では、約10年ぶりにMLB復活です。

何の競技でもそうですが、スーパースターが一人いるとファンの関心が急激に高まります。

極真でもスーパースターが出ないかな~。  所属がチーム城西なら、もっと嬉しいですが 笑

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