2021.03.28 Sun
不老長寿メソッド
(1)2月14日のブログで『LIFE SPAN 老いなき世界』(デビッド・A・シンクレア著 東洋経済新報社)を取り上げました。 その一部を再度紹介します。
『1.考えないといけないのが、最大寿命を長くすることと、健康寿命(元気でいられる期間)を長くすることは違うという点だ。 私たちはその両方の実現を目指すべきである。
2.①(前略)これらの(長寿のための)防御システムはすべて、生体にストレスがかかると始動するという共通点をもつ。 いわずもがなだが、大きすぎるストレスは克服できない。 カタツムリがどんなに頑張っても、踏まれてつぶれたら万事休すだ。 細胞内のストレスにしても、大きすぎれば手に負えない。 たとえばDNAの損傷箇所が多すぎる、などの場合だ。
②細胞を損傷させることなく長寿遺伝子を働かせるストレス因子はいくつもある。 たとえば、ある種の運動をする、ときおり絶食する、低タンパク質の食事をする、高温や低温に体をさらす、などだ。』
(2)今回は『不老長寿メソッド』(鈴木祐著 かんき出版)です。 1.の『LIFE SPAN 老いなき世界』と同内容の記述が多く見られます。 抜粋し、番号を付けて紹介します。
『1.①原則を端的にまとめると、真のアンチエイジング法は、次の3つのフェーズ(段階)で構成されます。
フェーズ1・・・苦痛(自分の心と体へ意図的にダメージを与える)
フェーズ2・・・回復(心身が受けたダメージを徹底的に癒す)
フェーズ3・・・往復(苦痛と回復のフェーズをくり返す)
②苦痛と回復のサイクルを何度も回すのが、本書でお伝えしていくテクニックの肝。
2.①2018年、ケンブリッジ大学などのチームが、学生を対象に「苦痛と成長」の関係を調べました。 (中略) 結果は大方の予想通りで、過去にネガティブな体験(悲惨な交通事故を目撃、友人とケンカ、愛する人が病気になる、など)を味わった回数が多い被験者ほど記憶力や注意のコントロール力が高い傾向にありました。
②あまりに極端なトラウマはPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの問題を引き起こしますが、ほどほどに嫌な体験は、逆に脳のしなやかさを鍛える一助になるようです。
3.ウォーキングのメリットを実証したデータは無数に存在しますが、特に精度が高いのはハーバード大学などによる2019年の論文です。 (中略) 分析の結果は、次のようなものでした。
・ウォーキングなどの軽い運動をよく行う人は、全く運動をしないグループに比べて死亡率が62%低くなる。
・座ってばかりで体をほぼ動かさない人は、ウォーキングなどの軽い運動を行う人に比べて死亡率が263%アップする。 特に座りっぱなしの時間が1日12時間以上の人は死亡率が292%高くなる。
4.①ノースイースタン大学のリサ・フェルドマン・バレットがスーパーエイジャー(若い人と同じレベルの脳と肉体を持ち続ける高齢者)の脳とライフスタイルを調べた研究では、彼らの脳は大脳皮質だけでなく前帯状皮質や島皮質も発達していることがわかりました。 これらのエリアは、活動量が増すごとに「疲労」 「挫折感」 「イライラ」といったネガティブな気分を発生させる特徴があります。 (中略)
②彼らが体験する「不快」の内容はさまざまで、ある者は新たなスポーツを始め、またある者は80歳から語学学習に手をつけ、なかには90歳でキリマンジャロの登頂を目指す者も存在しました。
③このデータをふまえて、バレット博士は、スーパーエイジャーのように若い心身を保つには「定期的に痛みを味わうしかない」と断言しています。』
(2)1.②の「苦痛と回復のサイクルを何度も回す」というのは、ウェイトトレーニングの「(トレーニングによる)筋肉破壊と(休養による)超回復のサイクルを何度も繰り返して筋肉増大を図る」のと同じですね。
『1.考えないといけないのが、最大寿命を長くすることと、健康寿命(元気でいられる期間)を長くすることは違うという点だ。 私たちはその両方の実現を目指すべきである。
2.①(前略)これらの(長寿のための)防御システムはすべて、生体にストレスがかかると始動するという共通点をもつ。 いわずもがなだが、大きすぎるストレスは克服できない。 カタツムリがどんなに頑張っても、踏まれてつぶれたら万事休すだ。 細胞内のストレスにしても、大きすぎれば手に負えない。 たとえばDNAの損傷箇所が多すぎる、などの場合だ。
②細胞を損傷させることなく長寿遺伝子を働かせるストレス因子はいくつもある。 たとえば、ある種の運動をする、ときおり絶食する、低タンパク質の食事をする、高温や低温に体をさらす、などだ。』
(2)今回は『不老長寿メソッド』(鈴木祐著 かんき出版)です。 1.の『LIFE SPAN 老いなき世界』と同内容の記述が多く見られます。 抜粋し、番号を付けて紹介します。
『1.①原則を端的にまとめると、真のアンチエイジング法は、次の3つのフェーズ(段階)で構成されます。
フェーズ1・・・苦痛(自分の心と体へ意図的にダメージを与える)
フェーズ2・・・回復(心身が受けたダメージを徹底的に癒す)
フェーズ3・・・往復(苦痛と回復のフェーズをくり返す)
②苦痛と回復のサイクルを何度も回すのが、本書でお伝えしていくテクニックの肝。
2.①2018年、ケンブリッジ大学などのチームが、学生を対象に「苦痛と成長」の関係を調べました。 (中略) 結果は大方の予想通りで、過去にネガティブな体験(悲惨な交通事故を目撃、友人とケンカ、愛する人が病気になる、など)を味わった回数が多い被験者ほど記憶力や注意のコントロール力が高い傾向にありました。
②あまりに極端なトラウマはPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの問題を引き起こしますが、ほどほどに嫌な体験は、逆に脳のしなやかさを鍛える一助になるようです。
3.ウォーキングのメリットを実証したデータは無数に存在しますが、特に精度が高いのはハーバード大学などによる2019年の論文です。 (中略) 分析の結果は、次のようなものでした。
・ウォーキングなどの軽い運動をよく行う人は、全く運動をしないグループに比べて死亡率が62%低くなる。
・座ってばかりで体をほぼ動かさない人は、ウォーキングなどの軽い運動を行う人に比べて死亡率が263%アップする。 特に座りっぱなしの時間が1日12時間以上の人は死亡率が292%高くなる。
4.①ノースイースタン大学のリサ・フェルドマン・バレットがスーパーエイジャー(若い人と同じレベルの脳と肉体を持ち続ける高齢者)の脳とライフスタイルを調べた研究では、彼らの脳は大脳皮質だけでなく前帯状皮質や島皮質も発達していることがわかりました。 これらのエリアは、活動量が増すごとに「疲労」 「挫折感」 「イライラ」といったネガティブな気分を発生させる特徴があります。 (中略)
②彼らが体験する「不快」の内容はさまざまで、ある者は新たなスポーツを始め、またある者は80歳から語学学習に手をつけ、なかには90歳でキリマンジャロの登頂を目指す者も存在しました。
③このデータをふまえて、バレット博士は、スーパーエイジャーのように若い心身を保つには「定期的に痛みを味わうしかない」と断言しています。』
(2)1.②の「苦痛と回復のサイクルを何度も回す」というのは、ウェイトトレーニングの「(トレーニングによる)筋肉破壊と(休養による)超回復のサイクルを何度も繰り返して筋肉増大を図る」のと同じですね。