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歩くだけでウイルス感染に勝てる

『歩くだけでウイルス感染に勝てる!』(長尾和弘著 山と渓谷社 2020年4月25日初版第1刷発行)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.①大切なのはウイルス感染で死なないこと。  治療法がないウイルスへの対策は予防がすべてと言っても過言ではありません。  

②ウイルスで死なないためのキーワードは抵抗力と免疫力を上げること。  そのために必要な方法が「歩く」ことだと思います。

2.①(ウイルスが)生き物かどうかは意見が分かれるところですが、私は「物質」だと思っています。  だからウイルスが消えた場合は「死んだ」とは表現しません。  「不活化」といいます。

②生物とウイルスはどちらが先に生まれたのでしょうか。  人間の歴史は約20万年。  それに対し、ウイルスは数億年前から存在していたといわれています。

③ウイルスにはまだまだ謎が多く、わかっていないことだらけです。  人間にとってウイルスは大先輩。  だからこそ、ウイルスとの闘いに勝つのは容易ではありません。  人間の歴史を振り返ると、ウイルスに対して苦戦の連続だったことがわかります。

3.①人類がウイルスに勝利した少ない事例として、C型肝炎ウイルスが挙げられます。  (中略)  新薬の開発が進み、C型肝炎に効果がある薬剤が次々と誕生。  ウイルスの発見から約30年後に、C型肝炎は薬での完治がほぼ可能となりました。

4.実は、コロナウイルスはありふれたウイルスで、全部で6種類あるといわれています。  そのうち、いわゆる風邪ウイルスが4種類あり、5番目がSARS、6番目がMERSで、今回の新型コロナは7番目の新しいコロナウイルスです。

5.ウイルス対策は薬よりも予防につきます。  こまめな手洗いと、距離感を意識して密閉空間を避けることが基本です。  こまめに窓を開けて換気しましょう。

6.①もっとも有効なウイルス対策は、体力アップ、つまり抵抗力・免疫力を上げることです。  人口のワクチンではなく、いわば自然のワクチン(のようなもの)をつくっておくこと。

②ウイルスが体内に入ると炎症反応が起きて、免疫システムが作動しはじめます。  司令塔であるT細胞というリンパ球が、B細胞に、ウイルスに対する抗体をつくるよう指示を出します。  それを受けたB細胞がウイルスに対抗するための抗体をつくりはじめます。  こうしてウイルスを不活化させます。

③適度な運動を行うと、免疫システムが活性化されることがわかっています。  あくまでも「適度」というところがポイントです。  この「適度な運動」にちょうど良いのが、歩くこと=ウォ―キングです。

7.ウォ―キングに適した時間帯はあるのでしょうか。  ウイルス対策として考えるならば、できるなら毎日、太陽が出ている時間帯に歩いてください。  一般にウイルスは紫外線にとても弱く、紫外線に当たると不活化します。

8.(自律神経の)副交感神経といえば代表的な神経が「迷走神経」です。  わかりやすく言えばリラックス神経。  ウイルス流行期こそ迷走神経優位な生活を送りましょう。  (中略)  副交感神経を優位にするための「迷走神経生活」の一例をまとめました。  これらの生活を心がけることで、自律神経が整います。

①歩行を習慣化する
②暴飲暴食をせず、バランスの良い食事を心がける
③夕食は寝る3時間前までに終わらせる。  寝酒はやめる
④ヨガや太極拳で、呼吸を意識した静的な運動をする
⑤決まった時間に起き、朝日を浴びて体内時計をリセットする
⑥寝る前はクラシック音楽を聴くなどリラックス環境をつくる
⑦お風呂の温度を40度以下にして、交感神経を刺激しない
⑧人間関係の悩みを解消し、ストレスのかからない生活を意識する

9.①国によって(新型コロナの)検査法や基準が違うので感染者数の国際比較はあまり参考になりません。  死亡者数に注目すべきです。  日本は先進国中、最低レベルです。  新型コロナは極論すれば、かかっても仕方がない。  死ななければいいのです。

②「早くかかって免疫をつけておいたほうがいいよ」と公言する専門家も出ています。  そう考えると、封じ込めるとか、闘うというイメージよりも、「上手に付き合う」とか「上手に共存する」という方針に変わってくる可能性があります。

10.①気にしなければならないのは、重症化した人、死亡者数と両者の割合です。  陽性者が増えたといったって無症状の人が多いのですから、気の弱い人はコロナ報道など観ない方がいいです。

②もしそんな時間があるのなら歩きましょう。  情報よりも体力・抵抗力。

11.新型コロナウイルスも、現在はインフルよりも少し重篤な病気でしょうが、いずれ風邪のようにありふれた病気になります。  仮に感染しても自然治癒するかどうかは、まさに免疫力にかかっています。  もし特効薬が見つかれば状況が急展開する可能性がありますが、それまでの間、できることは自助努力しかありません。

12.①たとえ肺炎を発症しても、ほとんどの人は死にません。  日本の医療レベルはすごいものです。  日本には国民皆保険制度があります。  そして世界でいちばん清潔な国です。  街もトイレも水もきれいです。  毎日のように風呂に入り、温熱療法(HSPといいます)で免疫を高めているのは日本人ぐらいです。  清潔な生活環境と、まじめな国民性があるのでほかの国に比べて死亡率がずば抜けて低いのだと理解しています。

②ウイルスで死なないための戦略を立てなければならないのは、どのウイルスに対しても同じですが、基礎は抵抗力・免疫力です。  ウイルスで死なないために歩く。  この意識を皆さんで共有すれば、日本は新興ウイルスに強い国でいられます。

13.人間の歴史を振り返れば、新型コロナの次は8番目、9番目のコロナウイルスが必ず登場するのでしょう。  人間とウィルスとの付き合いは、人間が存在する限りずっと続くわけです。  (中略)  歩行習慣により、この国難を乗り切ることができると信じています。』

私は今朝も、日課の「立禅・意拳」と「ウォ―キング」でした。  本書でいうように、自助努力で抵抗力・免疫力を上げるしかありません。

緊急事態宣言で、道場は休講せざるを得ませんが、現在150人以上の方々に参加していただいているオンライン稽古を通じて、会員の皆さんの抵抗力・免疫力がアップされれば幸いです。

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強い人ほどスタイルを持たない

1.『運を加速させる習慣』(矢澤亜希子著 日本実業出版)を読みました。  矢澤さんは、世界中で3億人を超える競技人口がいるといわれるバックギャモン(チェス、ドミノ、トランプと並ぶ世界4大ゲームのひとつ)の世界チャンピオンです。  「強い人ほどスタイルを持たない」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①(前略)  質問のなかには、少し返答が難しいものもあります。  「あなたのプレースタイルは何ですか?」とか「他のプレーヤーの特徴は?」という質問も、そのひとつです。  なぜ返答が難しいかというと、強いプレーヤーほど、プレースタイルに特徴がなくなるからです。  (中略)

②対峙する相手とまったく同じ条件のもとに勝敗を争うとき、プレーに何らかのスタイル(特徴)ができるということは、どこかが崩れていることを意味します。  フラットな状態を崩すことによってしか、スタイルを作ることはできないからです。

③たとえば、野球では守備側におおよその定位置が決まっているものですが、一部の強打者に対しては例外的な守備陣形を敷くことがあります。  これがここで言うスタイルです。  将棋でも「受け将棋」や「攻め将棋」といった表現がありますが、それもスタイルを表わすと考えていいでしょう。

④いずれにせよ、スタイルができるということは、長所とともに、その裏返しとしての短所も生まれるということです。

⑤したがって、強い人ほどスタイルを作りません。  どんなスタイルにも自在に対応できるからこそ、状況に応じて自分の隙を最小限に抑えながら相手の隙を突く。

⑥将棋における最強の陣形は、まだ1手も指していない対局開始時の布陣だといわれます。  柔道や剣道で最も危険なのは、攻撃しようとする動作に移った一瞬です。  勝因と敗因は、まさに表裏の関係にあるわけです。』


2.本書の「勝利の方程式は作らない」の項からも抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①バックギャモンでは、トッププレーヤーほどプレースタイルに偏りがないというのは、自分のスタイルを作らないゆえです。  そうすることで、どんな局面にも対応できるようになります。  しかし、そういった技術を持ち合わせていないプレーヤーは、自分のスタイルを持って勝負をしていきます。

②トッププレーヤーになるためには、スタイルを少しずつ増やす必要があるのです。  自分のスタイルという武器が多ければ多いほど、局面、局面でさまざまな武器を出し入れすることができます。

③自分のスタイルというのは、一種の個性です。  個性が確立するすると考え方や言動に一本の筋が通って、その人の強みになる。  しかし、強みとは、常に弱点に転換するおそれを含んでいるものです。  (中略)

④スタイルを持たない人は、どうにもつかみどころがありません。  でも、そのつかみどころのなさが強さなのです。  どういう局面にも柔軟に対応できるから、特定の「勝ちパターン」を作らないというわけです。  (中略)

⑤実際、バックギャモンの定跡も少しづつ変わっていて、10年前の定跡のなかには、すでに定跡と認識されなくなっているものもあります。  かっての正解に、ほころびが生じたわけです。  そうした変化に対応できるのは、ニュートラルで、融通無碍(すうづうむげ)で、特徴のない、いわば「水」のようなプレーヤーなのです。』


3.4月5日のTBS『情熱大陸』で、リオデジャネイロ五輪・女子レスリング63㎏級・金メダリストの川井梨沙子選手も、最大の武器・高速タックルへの入り方について、次のように言われていました。

『(相手の両肩を押さえている左右の手のひらで)相手の体重を感じるのは結構得意なんで、「来たな」と思ったら、はたいたりとか。  これっていう決まりがあるわけでもなくて、相手のその時次第で、何をやるかが変わる。』

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「ピンチの法則」五ヵ条

人生66年も生きてくると、ピンチに見舞われることが何度かありました。  そんな時に必ず取り出して読んだ本が、『朝は夜より賢い』(邱永漢著 実業之日本社)で、副題は「私の体験的ピンチ脱出法」となっています。  

著者の経済評論家・作家の邱永漢(きゅうえいかん)先生は2012年に亡くなられましたが、30代の頃、先生の主催する『邱友会』に出席させていただき、ご指導を受けていた時期があります。

私のブログで過去にも取り上げた『「ピンチの法則」五ヵ条』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.(東京)大学を出て故郷(台湾)へ帰り、就職もしないで自分で何とかやって行こうと思ったときには、「いったい、これからどうなるのだろうか」と内心、暗澹たる思いがしたことを今でも記憶している。

2.私の場合はもう一回、香港へ行って同じ思いをくり返すという場面があった。  24歳のとき、私は台湾から政治亡命して香港へ渡り、「金も持たず」 「言葉もわからず」 「学歴も役に立たず」 「就職のあてもなく」 「友達もなく」、また「故郷へ帰ることもならず」異郷にただ一人おっぽり出されてしまった。

3.同郷の知人をたよって居候をきめ込み、約一年間、流浪の明け暮れであったが、このとき心配のあまりベッドに寝ころがったまま一睡もできず、窓が白んでくる体験を何回となくやったし、また目を悪くして、一ヵ月かかって下手糞の英語で「ファーイースト・エコノミック・レビュー」に寄稿をしてやっともらった百香港ドルの中から、眼鏡代に八十五ドルもって行かれたこともある。

4.そのときも先の見込みがまったく立たず、心細い思いをくり返したが、やがてどこからともなく結び目が解けて、次の道がひらけていった。  経済的なピンチについていえば、その後も何回となくくり返したが、似たようなことを何回か経験すると、慣れっこになるというほどではないが、ピンチにも法則があるということにいやでも気がついてくる。

5.「ピンチの法則」とは何かというと、

(1)ピンチというのは人生のリズムみたいなものであるから、周期的に必ずやってくる。  用心して予防策を講じていても、避けることはできない。

(2)ピンチにおちいるときは、身辺におこることがいずれもマイナスに働くから、八方塞がりの感じになる。

(3)ピンチにおちいると、奈落の底にでも落ちるような不安に襲われるが、それは心理的なものにすぎず、必ずどこかで底に足がとどく。  ただし、必ず一定の時間の経過を要する。

(4)ピンチの折返し点は、恐怖におちいって想像したよりもかなり上のところにある。  つまり、人間は自分で考えたところまでは、なかなかおちこまないものなのだ。

(5)ピンチから這い上がるキッカケは、ピンチにおちいる前に考えていたようなことからは生まれてこない。  苦しみにきたえられ、それが薬になってはじめて次の対策が生まれてくるのである。』

今回の新型コロナウィルスの緊急事態宣言が発令されたとき、真っ先に私の頭に浮かんだのは上の(1)です。  でも(4)にあるように「ピンチの折返し点は、恐怖におちいって想像したよりもかなり上のところにある。」と思います。

できる限りの対策はとりますが、「ある意味、得難い経験をさせてもらっている」ととらえ、泰然自若として過ごしていきたいなと考えています。


※追伸

このブログを書き終わった後、城西の指導員ブログおよびfacebookで昨日の『第1回 オンライン稽古』の投稿を見ました。

この大変な時期に、120名の方々に参加していただき、本当に感謝します。

緊急事態宣言の中、我々にできることは限られていますが、指導員一同精一杯努力させていただきますので、ご要望があれば、何でもご連絡ください。



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セロトニンその2

1.前回に続き、セロトニンについてです。  健康増進クリニック院長の水上治さんが書かれた『日本人に合ったがん医療を求めて』(ケイオス出版)の「日本人は脳内のセロトニン代謝が低い」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①最近の研究によると、日本人は欧米人に比べ脳内のセロトニン代謝が低いと言われます。  

②セロトニンとは脳内の神経伝達物質の一つで、これが不足すると精神的に不安定になり、うつ病になりやすいと考えられます。  このことから、日本人は欧米人に比べ、うつ病になりやすい傾向があると思われます。

③セロトニンには「セロトニントランスポーター遺伝子」というセロトニンの伝達情報が書き込まれた遺伝子があります。  これは長いL型と短いS型に分かれ、さらに細かく分類すると、「LL型」と「SL型」と「SS型」になります。

④「LL型」は前向きな気持ちで過ごすことが多く、試練に対してポジティブに反応する能力が高いのですが、「SS型」は不安を感じやすい傾向があります。  アジア人はSS型が多いので不安を感じやすく、欧米人はLL型が多いので不安を感じにくいようです。

⑤中でも日本人は「SS型」保有者が欧米人に比べ2倍も多いのに、「LL型」保有者はわずか3%とおそらく世界で最も少ないのです。  米国人は「LL型」保有者が32%ですから、セロトニン代謝上は日本人は米国人よりも10倍うつ病になりやすいと推測されます。』

前回紹介した医学博士の有田秀穂さんによると、セロトニン代謝を上げるには、①リズム運動、②太陽光を浴びる、③人と人との心の触れ合い、④(1分間に3、4回の)ゆっくりとした呼吸が効果的だそうです。


2.新型コロナウィルスの影響で、今週末も東京都から外出自粛要請が出されています。  ネットやマスコミ報道を見ると、さまざまな意見であふれています。

政府・地方行政・所属組織(会社や学校など)の指示に従うこと、手洗い・うがい・マスク着用など衛生面に気を付けること、「密閉」「密集」「密接」の「3つの密」を避けること、は当然必要でしょう。

また、自然治癒力を高めるために、バランスの良い食事、十分な睡眠・休養、適度なストレス発散、も大切だと思います。  

でも、こういう非常時に一番大切なのは、自分自身の「直感」や普段の「生活信条」ではないでしょうか。

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