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第50回全日本大会・城西支部創立40周年パーティー

1.10月27・28日は第50回全日本大会でした。  チーム城西からは12名の選手が参加しました。  気付いたことを書いてみます。

①鎌田翔平(ゼッケン1番)・・・準優勝。  大会の3週間ほど前にふくらはぎの肉離れを起こし治療していたのですが、直前にまた痛めたようです。  そんな状態の中で良く戦ったと思います。  30歳を過ぎると疲労回復に時間がかかり、ケガをしがちです。  来年の世界大会に向けて、いかに休養を取るか、いかに質の高いトレーニングを短時間で行うか、ということを真剣に考えながら過ごしていく必要があります。

②奥山一石(ゼッケン12番)・・・1回戦で大黒力斗選手に本戦・判定負け。  最初は良かったのですが、中盤から大黒選手の打ち下ろしの突きをカットできず、大黒選手のペースになっていました。  そのため、自分のリズムを崩し、得意の最後のラッシュもかけることができませんでした。  来年のウェイト制大会に向けて、基本的な組手技術を磨くとともに、ウェイトトレーニングによるパワーアップが欠かせません。

③亘和孝(ゼッケン24番)・・・3回戦で南原健太選手に本戦・判定負け。  前回大会で安島喬平選手に負けた試合とほぼ同じ内容でした。  突きを打ちに行ったところに下段廻し蹴りを合わされるのですが、そのカットがまったくできていません。  体重差のある相手にそれをやると審判からは「多分効いているだろう」と見えてしまいます。  軽量の選手が自分より大きい選手と戦うには、効いているいないに関わらず、まず完璧な防御・カットが必要条件です。

④橋本拓人(ゼッケン36番)・・・1回戦でマタン・エリヤキム選手に本戦・判定負け。  全体として動きのバランスが悪いので、そこを突かれました。  鏡を見ながらのシャドートレーニングなどで修正する必要があります。  自分が攻撃したあとのバランスやガードなどについて、指導員に見てもらいながら細かくチェックしなければなりません。

⑤吉田篤志(ゼッケン43番)・・・2回戦で与座優貴選手に本戦・判定負け。  昨年函館支部から移籍後、若干低迷していましたが、徐々に良くなりつつあります。  くさることなく、素直に稽古に取り組んできた成果が出始めました。  技もパワーもスタミナもまだ十分に伸びる余地があるので、今後のハードトレーニングに期待します。

⑥竹岡拓哉(ゼッケン56番)・・・3回戦でアレハンドロ・ナヴァロ選手に延長戦・判定負け。  自分より大きい選手と戦うときの戦い方にもう一工夫が必要です。  また、どうしても顔面に蹴りをもらいがちなので、冷静さも必要です。  その辺が解決すれば、もともと地力はありますから、無差別大会での上位入賞も見えてくると思います。

⑦加賀健弘(ゼッケン73番)・・・3回戦でゴデルジ・カパナーゼ選手に本戦・判定負け。  竹岡同様、自分より大きい選手と戦うときの戦い方にもう一工夫が必要です。  かっての黒澤浩樹(第16回大会チャンピオン)のように、ウェイトトレ-ニングによる徹底した筋力アップに重点を置くのも、一つの考え方だと思います。  また亘同様、下段廻し蹴りのカットができていないので、原点に返って、組んで行う受け返し稽古の反復が必要です。  長年かかって付いた癖を直すのには、身に付くまでひたすら反復を繰り返すしかありません。  

⑧佐藤拓海(ゼッケン83番)・・・1回戦でアレクセイ・フェドシーブ選手に本戦・判定負け。  体重80㎏の割には蹴り突きともに威力が感じられません。  ウェイトトレーニングにより一層励むとともに、普段のサンドバックトレーニングなどにおいても、全力で攻撃することによる威力強化が必要です。

⑨吉村基(ゼッケン92番)・・・1回戦でムサ・スルタエフ選手に本戦・判定負け。  構えの腰が若干高いのが気にかかります。  意拳の稽古などを取り入れて、低い腰で自由に動き回れるようにする必要があります。  体格に恵まれているので、鍛え方によっては上位に食い込める可能性もあります。   今後のハードトレーニングに期待します。

⑩中川拓人(ゼッケン100番)・・・1回戦で勝美淳史選手に本戦・判定負け。  細かい受け返し・コンビネーションが出来ていません。  組手が相手との会話になっておらず、独りよがりな動きになっています。  パワーがあるので、その点が改善されれば、格段に良くなると思います。

⑪奥寺勇樹(ゼッケン105番)・・・2回戦で195cm98㎏のイゴール・ザガイノフ選手に延長戦・判定負け。  試合後に本人を呼んで話しましたが、突きの打ち合いを嫌うことが問題です。  蹴りを放つタイミングや間合い操作に光るものを持っているのですから、強い突きがあれば無差別大会での活躍も見えてきます。 接近戦での突きの打ち合いで手を出さなければ、相手にとってこれほど崩しやすいことはありません。  極真空手の鉄則である「ど突かれたらど突き返す」ことができないと、「ど突かれっぱなし」になってしまいます。 

⑫池田龍星(ゼッケン117番)・・・1回戦でイリヤ・ボリャコフ選手に本戦・判定負け。  組手の中で、バランスを崩したり崩されたりするような場面が多々見られました。 稽古を継続的に積むことによって、もっと体幹を鍛える必要があります。  技・パワー・スタミナともに足りません。  でも、逆に言えば延びしろが大きいことにもなります。  今後のハードトレーニングに期待します。 


2.東京城西支部創立40周年パーティー

大会翌日の10月29日は城西支部の創立40周年パーティーでした。  支部開設当初の古い弟子も多数参加し、私にとっては大変懐かしい同窓会のような会となりました。

花束を頂戴したのですが、プレゼンターが何と私の尊敬する北方謙三先生でした。  北方先生には掌道の菊澤院長を通じて古くからご厚誼を頂いています。  私や松井館長、城西の阿曽師範代と同じく中央大学の同窓で、私宛のサインが書かれたご著書も多数頂戴しています。  高名な小説家であるにも関わらず、偉そうな素振りをされることもなく、お目にかかるたびに聞かせていただくユーモアあふれるお話には、いつも魅了されます。  私にとっての師であり、憧れでもあります。

忙しい中参加していただいた松井館長、企画してくれた実行委員長の田口支部長をはじめとする城西0Bの支部長たち、同好会責任者の立川さん・司会の黒田さん・映像の岩橋さんをはじめとするフジテレビ同好会の皆さん、演武をしてくれた鴨志田・中江・村田・鈴木の各支部長、実行委員会アドバイザーの菊澤院長・実行委員の森善十朗・映像の成田さんをはじめとする城西支部の皆さん、城西の礎を作ってくれた大賀雅裕と増田章をはじめとする古い弟子たち、第50回全日本チャンピオンの上田幹雄をはじめとする孫弟子たち、遠くから参加してくれた大西靖人夫人のあんちゃんをはじめとする多数の出席者の皆さん、本当にありがとうございました。

10年後の創立50周年に向けて、お世話になった皆様への感謝を忘れず、一層精進していかなければと、改めて決意しました。

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継続力が人生を分けます

1.一昨日は城西カップとビギナーズカップでした。  表彰式の後、少年部に向けて次のような話をしました。

『小さいときから一つのことをやり続けることは、将来皆さんが大人になった時に大きな自信となります。  皆さんは極真空手を稽古しているわけですが、柔道・サッカー・野球・水泳・体操・音楽・ダンスなどでも同じことです。  仮に幼稚園から始めた空手を20歳になっても続けていれば、そこから得られる自信ははかり知れません。
長い道のりですから途中で空手を続けるモチベーション(意欲・やる気)が少なくなり、止めたくなることもあります。  試合に出ること、大きな試合を観ることは、そのモチベーションを保ち続けることにつながります。  試合に負けてくやしい、試合に勝ってうれしい、先生の試合を観て感動した、などの感情が空手の稽古を続けるモチベーションにつながります。
来週末は第50回全日本大会です。  城西地区の先生や先輩が多数出場します。  ぜひ会場に足を運び観戦し、皆さんの空手へのモチベーションに活かしてください。』

2.昨日の『伊勢ー白山 道』さんのブログのタイトルは『継続力が人生を分けます』でした。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①最近のテレビ番組で多い傾向は、
・「昔に飛び抜けて〜〜だった、アノ人は今は何をしている人なの?」
・「様々な競技の頂点を極めた人には、一度も勝てなかったライバルが居た。  その最強のライバルの今は何をしている人?」
という昔にある分野で優秀だった人々の、今を調査する番組が人気です。  色々な人々の人生ドラマを知ることが出来ます。

②何回かこの手の番組を見て感じますことは、
・ 昔に負けた人のほうが、その後に世界の頂点に立っている。
・ 昔に無敵だった人は、その競技を止めて、紆余曲折を経て違う職業の人が多い。
そのまま継続すれば良いものを、それがナゼか出来なくなることが、気持ちが向かなくなることが、人により起こります。  (中略)

③そして、「継続力」こそが神秘だと言えます。  頂点を極めた人は、自分が勝てない相手が居ても、継続力で勝ったのです。  何かを継続出来るとは、本当に幸福なことだと言えます。  (中略)  

④善悪の結果よりも、継続性を評価する視点を持って頂ければ、自分の人生が変わるかも知れません。  仕事を辞めてばかりを繰り返す人生よりも、1つの仕事を長く継続することが、収入の意味でも社会保険の意味でもお得です。  継続性を大切にすることを、参考にして頂ければ幸いです。  継続性=道に成ります。』





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趣味に随順する

このブログで何度か紹介している幸田露伴の『努力論』の「静光動光」の項に、散る気(何かをやろうとしても、すぐ他のことに気が散ってしまうこと)の習癖を取り除く方法について書いてあります。  ①為すべきことがあったら為してしまう、②趣味に随順(心から信じて従うこと)する、③血行を整理する、の三点です。

①については2012年12月22日、『全気全念』のタイトルで紹介しました。  今回は②について、前回同様、渡部昇一先生が編述された現代語訳から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①およそ人間には、すべてそれぞれ《因》《縁》《性》《相》《体》《力》の六つがそなわっている。  これらがそれぞれ作用するわけだから、先天的な約束事を背負っていると思ってよい。  あまり運命的な決めつけをしてはいけないが、もって生まれた「好き嫌い」に従っていくやり方も悪くない。

②絵を描くのが好きな人は親が反対しても好きだし、人の身体を触るのが嫌いな人は、親兄弟が医者であっても医者にならない。  僧侶が好き、軍人は嫌いと、まさに人それぞれである。  幼すぎて物事の判断ができない場合とか、一時の思いつきを除いて、《趣味》をもっと大事に考えてみたい。
 
③絵の好きな人には、絵を好む遺伝子があり、さらには幼時に絵に魅かれる劇的な出来事があったりする。  他の仕事には向かないのに、物や風景を巧みにスケッチできるということは、すでにして絵描きになるべき体質や筋肉組織をそなえているのだ。  手には均整のとれた線を書く力があり、目には微妙な色彩を識別する視力があり、対象の急所を抑える天分を会得しているのである。
 
④こういう人を他の世界に引っ張っていても無駄なことだ。  気は散り乱れて、いかに修業したってモノになるわけがない。  むしろ好きな画技に専念させて絵描きにさせたらよい。  嫌なこと不快なことを捨て、好きなことに没入すれば、《気》は順当に流れ力を増してくる。
  
⑤義理の上からは、どっちを取ってもよいならば、趣味に従うのがよい。  趣味は、気を養い生気を与え、そして順当に発動させる力をもっている。

⑥植物に例をとってみよう。  硫黄の気を好むナスに硫黄を少し与え、清冽な水を好むワサビに清冽な水を与えると、それぞれその本生を遂げて独特の持ち味を生み出すのである。  つまり、ナスの美味の気は硫黄から、ワサビの辛味の気は清水からもらっている。

⑦人間が趣味に素直に従うことは、気の上からいって非常に大事なことなのである。  もし、好むところに逆らってナスに清冽な水、ワサビに硫黄を与えると、両方とも気が委縮して本来の味を生み出せずに終わってしまう。
 
⑧本来、趣味というものは、本人が先天的に備えている因子などから生じてきたものだから、これに素直に従ったほうがよい。  芸術家もよし、僧侶もよし、山野を放浪するもよし、みなそれぞれが異なった因子に従って、自分の目指す方向に向かって歩いたらよい。
 
⑨ただし、趣味とは言い難いが、気を消耗させ気を乱す賭博や色事だけは好きだからといって放っておいてはいけないので、慎まなくてはならない。』

昨日、城西OBの舟橋賢から『城西支部40周年記念誌』のインタビューを電話で受けました。  その中で自分自身のこの40年間も振り返ることができ、極真空手という趣味に随順して過ごしてこれたことに対して、改めて幸福と感謝を実感しました。  

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神経質礼賛

前回は精神科医の南條幸弘さんが書かれた『家康 その一言』(静岡県文化財団)を紹介しました。  今回は同じく南條さんが書かれた『神経質礼賛』(白揚社)です。  『はじめに』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「自分は気が小さくて困る」 「人前で緊張してしまう」 「思ったことが言えない」 「ささいなことが気になって仕方がない」などと悩んでいる人は決して少なくありません。  

2.内向的で取り越し苦労しがちな神経質性格の持ち主がどのくらいいるのかという統計資料はありませんが、おそらく世の中の1~2割くらいの方は、神経質な性格傾向を持っているのではないかと思います。  実は著者の私自身、自他共に認める神経質人間です。

3.神経質というとネガティブな面ばかりに目が向けられ、悪い性格と思われている向きがあります。  しかし、神経質は決して悪い性格でもなければ、劣った性格でもありません。  むしろ、使いようによっては、極めて優れた性格にもなりうるのです。

4.私は精神科外来で、神経質な性格に悩んでいる方によく出会います。  そういう方には「神経質な性格の良いところはありませんか?」 「神経質で得をしていることはありませんか?」と質問しますが、皆さん、御自分のよいところには気づいていないことが多いように思います。

5.①実際、神経質な人は、他人が自分をどう思っているかをとても心配するため、発言に慎重になり、失言が少ないので、身の回りで対人トラブルは起こりにくいでしょう。

②自動車の運転でも無神経な人に比べれば圧倒的に事故や違反は少ないはずです。

③失敗を恐れて準備を念入りにするので、学生であれば試験で比較的良い成績を取るし、社会人であれば仕事ぶりはまじめ・几帳面で周囲からは高く評価されます。

④大きな失敗もまずありません。

⑤それでいて本人は慢心するどころか、「自分は全然ダメだ、これではいけない」とますます努力しているのです。』

昨年の5月15日のブログのタイトルは『恐怖心を乗りこなす』でしたが、その末尾に次のように書きました。

『私も典型的なビビりです。  若いころはそれがイヤでしたが、今は結構気に入っています。  でも、状況によってはちょっと疲れますけどね(笑)』

私のビビりも、生来の神経質性格から来ていると思います。  年を取るともに、その神経質性格が自分の強みになっているということが分かってきました。  

選手の技術を細かくチェックして修正を促すというような局面では、指導者の中に多少神経質な部分があると、より上手くいくようです。  



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