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2016.12.25 Sun
本棚の整理
毎年、最後のブログのタイトルは『本棚の整理』です。 その年に買って(一部は著者からいただいて)読んだ本でブログで紹介しきれなかったものをリストアップしています。 リストアップ後は処分する本と保管する本に整理します。 ブログで内容紹介した本は保管しますが、それ以外の本は保管スペースの問題もあり、一部を除いてほとんど処分しています。
将来また読みたくなったとしても、昔と違って今はアマゾンがあるので、入手は簡単です。 新聞広告などで見た本を以前は駅の本屋さんに注文していました。 今年からはもっぱらアマゾンです。 引き落とし口座も登録してあり、ワンクリックで買うと新刊は送料無料で2~3日で自宅の郵便受けまで配送してくれます。
絶版になっている古い本も、以前だと神保町の古本屋を捜し歩く必要がありましたが、これもアマゾンで完結です。 私のような本好きには夢のような時代になりました。
・『知的生活習慣』(外山滋比古 ちくま新書)
・『激しき雪』(山平重樹 幻冬舎)
・『YKK秘録』(山崎拓 講談社)
・『終わった人』(内館牧子 講談社)
・『世界を動かす巨人たち』(池上彰 集英社新書)
・『平常心のコツ』(植西聰 自由国民社)
・『北の富士流』(村松友視 文藝春秋)
・『佐藤優さん、神は本当に存在するのですか?』(竹内久美子・佐藤優 文藝春秋)
・『運を味方にする』(片桐ロッキー寛士 幻冬舎)
・『山口組分裂の真相』(一宮美成ほか 宝島社)
・『山口組分裂抗争の全内幕』(盛力健児ほか 宝島社)
・『透明な力』(木村達雄 講談社)
・『合気修得への道』(木村達雄 どう出版)
・『グローバリズム以後』(エマニュエル・トッド 朝日新書)
・『新富裕層の研究』(加谷珪一 祥伝社新書)
・『透明な力』(木村達雄 講談社)
・『総理の誕生』(阿比留瑠比 文藝春秋)
・『超分類!キャッチコピーの表現辞典』(森山晋平 誠文堂新光社)
・『禅』(鈴木大拙 ちくま文庫)
・『田中角栄』(服部龍二 講談社現代新書)
・『政治家の殺し方』(中田宏 幻冬舎)
・『武道の力』(時津賢児 大和出版)
・『露伴と道教』(瀬里廣明 海鳥社)
・『蘇東坡(上)(下)』(林語堂 講談社学術文庫)
・『周易参同契』(鈴木由次郎 明徳出版社
・『游塵』(幸田露伴 東京出版)
・『精神世界の扉』(成瀬雅春 BABジャパン)
・『ヨガを科学する』(ウィリアム・J・ブロード 晶文社)
・『クンダリニー大全』(ボニー・グリーンウェル ナチュラルスピリット)
・『クンダリニー』(ゴーピ・クリシュナ 平河出版社)
・『中国武術史』(林伯原 技藝社)
・『近代中国における武術の発展』(林伯原 不昧堂)
・『中国武術史大觀』(笠尾恭二 福昌堂)
・『酔鬼張三伝』(景嘉ほか 新人物往来社)
・『ヨガ×武道』(小沢隆ほか BABジャパン)
・『図説中国武術史』(松田隆智 新人物往来社)
・『ベターッと開脚』(Eiko サンマーク出版)
・『バブル』(永野健二 新潮社)
・『住友銀行秘史』(國重惇史 講談社)
・『言ってはいけない』(橘玲 新潮新書)
・『宮本武蔵 五輪書』(魚住孝至 NHK出版)
・『五輪書現代語訳』(大倉隆二 草思社文庫)
・『成功している人はなぜ神社に行くのか?』(八木龍平 サンマーク出版)
・『教養としての日本哲学』(小川仁志 PHPエディターズ・グループ)
・『ウシジマくんvsホリエモン 人生はカネじゃない!』(堀江貴文 小学館)
・『学校では教えてくれない地政学の授業』(茂木誠 PHPエディターズ・グループ)
・『ニュースの“なぜ?”は世界史に学べ』(茂木誠 SB新書)
・『夫のがんを消した最強の食事』(薩摩智恵子 かんき出版)
・『司馬遼太郎 リーダーの条件』(半藤一利ほか 文春新書)
・『宋名臣言行録』(朱熹 ちくま学芸文庫)
・『南極のペンギン』(高倉健 集英社文庫)
・『塩分が日本人を滅ぼす』(本多京子 幻冬舎新書)
・『糖質制限の真実』(山田悟 幻冬舎新書)
・『必ず書ける「3つが基本」の文章術』(近藤勝重 幻冬舎新書)
・『偶然を生きる』(冲方丁 角川新書)
・『日本武術神妙記』(中里介山 角川ソフィア文庫)
・『精選日本剣客事典』(杉田幸三 光文社文庫)
・『超巨人・明の太祖朱元璋』(堺屋太一 講談社文庫)
・『鬼谷子』(高橋健太郎 草思社)
・『本当に残酷な中国史』(麻生川静男 角川新書)
・『天才』(石原慎太郎 幻冬舎)
・『気・瞑想・ヨーガの健康学』(本山博 名著刊行会)
・『座禅・瞑想・道教の神秘』(本山博 名著刊行会)
・『「運」を育てる』(土田浩翔 KADOKAWA)
今年もお世話になりました。 私にとっては『極真空手50年の全技術』の出版や鎌田翔平の第48回大会優勝、など本当にありがたい一年でした。
2017年が皆さんにとって素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。
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2016.12.18 Sun
人類は絶滅を逃れられるのか
『人類は絶滅を逃れられるのか』(スティーブン・ピンカ―他著 藤原朝子訳 ダイヤモンド社)を読みました。
1.「訳者まえがき」から抜粋して紹介します。
『いったい人類の未来は明るいのか、それとも、実はピークを過ぎて絶滅に向かっているのか・・・。 2015年11月、そんな疑問と不安をテーマにしたディベートが、カナダで開かれた。 (中略) このディベートは4人の識者に議論してもらうだけでなく、聴衆がディベートの前と後でどのくらい意見を変えたかによって勝敗を決めるのも魅力の一つ。』
2.このディベートで肯定派を任ぜられたスティーブン・ピンカー(認知心理学者・ハーバード大学心理学教授・1954年カナダ生まれ)の発言から抜粋して紹介します。
『人類に起きた10のいいことをリストアップしてみました。
第一に、寿命。 150年前、人間の寿命は30年でしたが、今は70年で、まだ伸びそうです。
第二に、健康。 人類に最大級の苦痛をもたらしてきた二つの原因(天然痘と牛疫)は、永久に撲滅されたのです。
第三に、豊かさです。 200年前、世界の人口の85%は極貧生活を送っていました。 それが今は10%に低下しています。 さらに国連によると、この割合は2030年、までにゼロになりそうです。
第四に、平和。 先進国間の戦争は70年、超大国間の戦争は60年間起きていません。 内戦は相変わらずありますが、数は減っていますし、国家間の戦争ほどの破壊性はありません。
第五は安全です。 世界の暴力犯罪の発生率は低下しています。 それも多くの場所で大幅に。 主な犯罪学者の間では、向こう30年間で世界の殺人発生率は現在の半分に減ると見られています。
第六に、自由。 逆行している国はありますが、世界の民主主義指数は史上最高です。 世界の人口の60%以上がオープンな社会に住んでいます。 こちらも史上最高です。
第七に、知識。 1820年、基礎教育を受けている人は17%にすぎませんでしたが、現在は82%に上昇し、急速に100%に近づいています。
第八に、人権。 世界的なキャンペーンが展開されてきたこともあり、児童労働、死刑、人身売買、女性に対する暴力、そして同性愛を犯罪とみなす国は大幅に減ってきました。
第九に、男女平等。 世界的なデータを見ると、女性の教育水準が高まり、婚期が遅くなり、所得が増え、権力や影響力のある地位に就くことが増えていることが分かります。
最後に、知性。 すべての国で、知能指数は10年で3ポイントのペースで上昇しています。』
3.ディベートで否定派を任ぜられたアラン・ド・ボトン(哲学者、エッセイスト、作家・1969年スイス生まれ)の発言から抜粋して紹介します。
『私はスイスで生まれ、人生のかなりの年月をスイスで過ごしてきました。 教育制度は素晴らしく、国民の平均年収は5万ドルで、1648年のウェストファリア条約以来平和で、病院のレベルは最高です。
ところがそんなスイスもパラダイスではありません。 実際に多くの問題を抱えています。 私はこれを「第一世界の問題」と呼びたいと思います。 なぜスイスと、スイスのような国が完全ではないのでしょう。
それは第一に、理性をもってしても、人間の愚かさはなくならないからです。 啓蒙主義は、「人間は正しいことを教えられれば、それを実行に移せる」と約束します。 つまり悪いことが起きるのは、無知のせいだと考えたのです。 しかしそれは違います。 愚かさは、そう簡単にはなくなりません。
第二に、GDP(国内総生産)が増えても、貧困は撲滅できません。 多くの百万長者や億万長者が、まだ物足りないと感じています。 これこそが真の貧困です。 そして残念ながら、その感覚は大きくなっており、どんな所得レベルになっても存在します。
第三に、卑劣性と暴力と残虐性が行き着く先は、戦争とはかぎりません。 たとえお互いに死ぬまで殴り合わなくても、こうしたことは社会に存在し続けるのです。
第四に、スイスには天然痘もギニア虫症もなく、医療は非常に進んでいます。 それでも人々は依然として死んでいっています。 つまり人間は、死を克服することはできていないのです。』
4.以下は結果に関する記述です。
『ディベート前の投票では肯定派は71%、否定派は29%だった。 ディベート後の投票では、肯定派は73%、否定派は27%だった。 否定派から肯定派に意見を変えた人のほうが多かったことから、このディベートの勝者はスティーブン・ピンカーとマット・リドレーとする。』
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2016.12.13 Tue
輪島功一さん
1.ボクシング元世界チャンピオン・輪島功一さんのインタビュー記事が11月28日から全10回で朝日新聞夕刊に連載されました。 抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①――練習では根性が大事。
俺のジュニアミドル級(現スーパーウエルター級、体重69・85キロ以下)では、俺よりリーチ(両腕を横に広げた時の左右の指先の間の長さ)が長いボクサーばかりだった。 だから相手のパンチが当たらないよう、動いて動いて動きまくる。 よけてパンチを出させて、パンチを出させてよけて、間を詰めて、ガーンと打つわけよ。 その動きを身につけるために人の3倍、4倍も練習した。
②――輪島さんは序盤から全力でいくタイプでしたね。
3回で6回分のスタミナを使った。 心配ですよ。 ものすごく勇気がいるんだよ。 でも、自分のペースになる。 相手ペースでやったら、100の力のうち80を出しても50しか通用しない。 でも、自分のペースでやれば、相手のいいところを殺せるから、50で80、90の効果が出る。 そういうところが、輪島っちゅうのは頭が良かった。
③――71年10月、世界同級王者のカルメロ・ボッシ(イタリア)に挑み、中盤、しゃがんでからジャンプしてパンチを出します。
天下のカエル跳びが出たんだよ。 当たったんだよ。 カーンとではないけど。 ボッシが「俺様の前で無様な格好しやがって」という顔で打ってきた。 倒されるかもしれない。 でも、自分のパンチも当たる可能性がある。 グングンいってさ。 2―1の判定で勝ったんだよ。
――カエル跳びは練習していたのですか。
してないよ。 その場で、相手の出方を変えようとやった。 やろうと思えば、みんなできる。
――そもそも上半身をよく動かす変則スタイルでしたね。
リーチをくれっていうんだよ。 俺は168センチで短い。 同じ腕の長さをくれれば同じスタイルになってやるよ。 パンチをもらわないための工夫、駆け引きだよね。 それで変わったことをするんだよ。
④――世界ジュニアミドル(現スーパーウエルター級)王者としての初防衛戦は1972年5月。 相手はドメニコ・チベリア(イタリア)でした。
相手は一度もダウンしたことがなかったらしい。 打たれ強い。 KOじゃないよ、ダウンだよ。 これは考えた。 よし、変わったことをやろうと。 一度下がって、勢いをつけてパンチを打った。 パンチの力が強くなるでしょ? まさか、というパンチで相手はダウンした。 ここで倒さなかったら逆にやられると思って、一気に行ったら1回KO勝ち。 可能性があったら、何でもかけてみないとね。
⑤――2度目の防衛戦が同年10月。 マット・ドノバン(トリニダード・トバゴ)戦でした。
相手はリーチが35センチも長かったんだよ。 こいつに勝つにはどうしたらいいか考えて、調印式に巻き尺を持っていった。 もう試合前から始まってんだからね! 「ミスタードノバン、グッド、リーチ」とか言って測ってさ、「いやあ、これは無理だ」という顔を見せるわけだ。 相手はニヤニヤ笑ってたよ。 心の駆け引きね。
――相手より速く動くことがポイントだったのですね。
あっちへ行って、こっちへ行って、やつのパンチは当たんないわけ。 「おかしいな。 俺のプレッシャーがかかっているはずなんだけどな」という顔しているのが、ありありとわかるわけよ。 打たせて寄っていって、左フックで3回にKO勝ちだ。
⑥――6度目の防衛戦は74年2月、73年1月に引き分けたミゲール・デ・オリベイラ(ブラジル)との再戦。 相手有利の前評判でした。
そうだね。 そこで、あっちむいてほい作戦だ。 タクシーに乗っていて、「輪島さん、この前の試合良かったね」とか、運転手といろいろ話をしていたら、運転手が相づちを打ちながら、窓の外の方を向いたんだよ。 俺もそっちを見た。 別に何もない。 でも、運転手がみたら、そっちを見るだろ? これ、やってみようと思ってね。
――何回に実行したのですか。
4回か5回かな。 調子に乗せまいと思って。 構えて、パッとあっちをみたらさ、あいつもそっちを見たんだよ。 そこでバーンと打ったら当たった。 怒ってさ。 もう俺のペースだ。 ガンガンいって。 「100%勝てない」と言われた相手にしっかり判定で勝ったんだよ。
――駆け引きの勝利でしたね。
今、駆け引きという言葉は、悪いイメージに思われがちだ。 いい方に考えないとね。
⑦――76年2月、前年6月にKO負けした柳済斗(韓国)と再戦をします。
(75年1月に再戦で勝利した)オスカー・アルバラード(米国)もそうだったけど、一度勝った方は余裕を持ってくるわけだ。 そこで、今度は調印式でマスクした。 ゴホッ、ゴホッと。 目は合わせないよ。 小便に行った時、相手のトレーナーが「ワジマ、どうした?」と。 「大丈夫、ゴホッ、ゴホッ」と。 見ていたら笑って出ていった。 やった、と思ったよ。
――風邪をひいていると思わせた。
コーチをだませたら、選手もだませるよ。 「いいところ、3回までだろ」という感じよ。 いや、ホントに風邪をひいていると、3回までしか持たない。 1回からガンガン行ってさ、2回もガンガン行って。 そうしたらね、笑ってたね。
――そろそろ落ちる、と。
そうそう。 「早く勝負をつけようとしているんだろう」と。 4回になるとね、「あれっ」という顔をし始めた。 で、ガンガン行ってさ。下がったらパンチをもらうから。 前行って、前行って、前行って。 15回KO勝ち。』
③のカルメロ・ボッシの「しゃがんだり、左右に動いたりで見ているだけで疲れた」というコメントが朝日新聞に載っていたそうです(笑)
2.日曜日は松井館長・高橋佑汰選手・上田幹雄選手と全空連の全日本大会に行きました。 昨年も招待されたのですが、パッと見たところ観客が倍以上入っていました。 オリンピック効果は凄まじいです。 また、今年から天皇杯・皇后杯が授与されるということで、天皇陛下が決勝戦を観戦されました。
極真会館も含めた空手界全体にとって、2016年は『空手維新』ともいうべき大変革の年だったのかもしれませんね。 さしずめ、全空連と極真会館との友好団体化は薩長同盟?(笑)
3.昨日は鎌田翔平の優勝祝賀会でした。 城西支部の関係者だけでなく、富山から山口師範代と翔平のご両親にも参加していただきました。 私を含めチーム城西にとっては最高の夜となりました。 出席していただいた皆さん、本当にありがとうございます。
4.明日は恒例の城西門下忘年会です。 お忙しい中、松井館長にも毎年出席して頂いています。
近年はOBの大賀雅裕(J-NETWORK代表)も参加してくれています。 城西初期のメンバーと何十年も前の思い出話で笑えるなんて、こんな幸せなことはありません。
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2016.12.05 Mon
2016秋季関東大会
昨日は水戸で関東大会でした。 城西支部からは34名の選手が出場し、8名が入賞しました。 入賞した選手について気づいたことを書いてみます。
①諸岡幸乃(小学1年生女子・第3位)・・・今年は国際親善大会と春季関東大会と城西カップで優勝、極真祭で準優勝と安定した力を付けてきました。 突きと蹴りのバランスの良さと体幹の強さが光ります。 次回は再び優勝できるよう、稽古に励んでもらいたいと思います。
②諸岡怜治(小学3年生男子+30㎏・第3位)・・・前回の城西カップの優勝を機に自信がつき、実力が発揮できるようになってきました。 妹の幸乃同様、突きと蹴りのバランスの良さと体幹の強さが光ります。 今回の優勝者である任選手は、城西カップで怜治が勝った選手でした。 任選手と良いライバル関係になれるよう、精進を重ねて下さい。
③中水流梨央(小学4年生女子・第3位)・・・準決勝の終盤で、相手選手の胴廻し回転蹴りで技有りを取られてしまいました。 それまでは押し気味に試合を進めていただけに残念ですが、それが組手試合の怖さでもあります。 ちょっとした油断が命取りになるのです。 でも、良い勉強になったと思います。 次回のリベンジに期待します。
④福永悠莱 (小学5年生女子-35㎏・準優勝)・・・今年の国際親善大会と極真祭で第3位、今回は準優勝と確実に力を付けてきました。 先日の昇段審査会で、「組手中に視線が下を向くので、頭が前に傾き、接近戦で注意を取られやすい」と指摘しましたが、その点も矯正されていました。 次回は優勝できるよう、創意工夫・精進して下さい。
⑤ 岡部慎太郎(中学2・3年生+55㎏・優勝)・・・春季関東大会・極真祭と第3位が続いていましたが、待望の優勝となりました。 突きと蹴りにパワーと威力を感じます。 さらなるウェイト・トレーニングで筋力アップができれば、もっと簡単に勝ち上がれるようになると思います。 技・パワー・スタミナ・精神力ともに将来のチーム城西の代表選手としての可能性を感じます。
⑥佐藤拓海(高校生男子-75㎏・準優勝)・・・決勝戦は延長で減点1を取られ、判定負けしました。 庄司宇天名とともに、森善十朗・鎌田翔平に続く城西支部らしい華麗なる組手の体現者になる可能性を秘めています。 最後のせめぎ合いの場面で精神的な粘りに欠ける試合が続いていたのですが、今回はある程度克服できたと思います。 でも、試合後に本人にも話しましたが、延長戦になって反則を重ねるということは、「勝つことをあきらめて試合を投げている」と見られても仕方がないと思います。 ベースになる心肺機能強化のためにスタミナトレーニングの量を積むこととともに、先日の全日本大会でセコンドについた鎌田翔平の後継者になるんだという強い自覚が必要です。 だって、全日本チャンピオンなった選手のセコンドに2日間マンツーマンでつけるなんて恵まれたチャンスは、そうあるものではありません。 是非そのチャンスを生かしてください。 先日のテレビ放映でもペットボトルを持った拓海が準主役のように映っていました(笑)
⑦吉村基(高校生男子+75㎏・準優勝) ・・・180cm・92㎏と体格にも恵まれ、恋之介・桑瀬・和孝に続くチーム城西の全日本選手候補です。 準決勝で見せた連打や技の組み立てにはセンスを感じました。 今回の決勝戦は実績のある高橋選手に名前負けしたような印象です。 173cm・86㎏と一回り小さい高橋選手の突きの連打で押し出されたのはいただけません。 年下の高橋選手にリベンジすることが、当面の目標ですね。
⑧伊藤駿汰(一般新人戦-70㎏・優勝)・・・準決勝・決勝ともに上段廻し蹴りのキレが際立っていました。 近いうちに全日本クラスの大会に出場できるよう、高い意識を持って稽古に励んでもらいたいと思います。 かって早稲田大学極真同好会を作った東孝・現大道塾塾長は入門から2年半後の第6回全日本大会で準優勝しました。 それ以外にも短期間で全日本のトップ選手になった例はいくらでもあります。 伊藤にはそれだけの可能性を感じます。 要は意識の問題です。
今日から明後日まで中国・北京です。 寒さと大気汚染が心配です。
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2016.12.01 Thu
「ヤギ」と「バンビーノ」
1.11月8日のブログで「今年のアメリカ大リーグのワールドシリーズに勝ったシカゴ・カブスは、なんと108年ぶり3回目のワールドチャンピオンです。」と書きました。 11月2日に行われたワールドシリーズ第7戦は延長10回、8-7でカブスの勝利です。
1907年と1908年に連覇して以来108年ぶりにワールドチャンピオンになったわけですが、ワールドシリーズには過去17回出場しています。 最後に出場したのが1945年ですから、これも71年ぶりのワールドシリーズ進出でした。
「ヤギの呪い」といわれる「事件」が起きたのが、その45年の第4戦です。 ペットのヤギを連れていた居酒屋経営者のビリー・シアニスさんがヤギの臭いを理由に追い出されました。 シアニスさんは「カブスは二度と(ワールドシリーズで)勝てないだろう」と言ったそうですが、その後、カブスはワールドシリーズに出られなくなったのです。
2.11月16日朝日新聞に『「ヤギ」と「バンビーノ」 二つの呪い解いた頭脳』という記事が載っていました。 抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①長くひのき舞台に縁のなかったチームを最強軍団に変えたセオ・エプスタイン編成本部長(42)の手腕が再び注目を集めている。
②カブスが1945年を最後にワールドシリーズ出場から遠ざかっていた原因は「ヤギの呪い」として話題になったが、同氏が「呪い」を打ち破ったのは今回が初めてではない。
③2004年にはゼネラルマネージャーを務めていたボストン・レッドソックスを86年ぶりに頂点に導き、「バンビーノの呪い」を解いたと言われた。 バンビーノとは、レッドソックスが1920年に放出したベーブ・ルースの愛称だ。
④エプスタイン氏は、野球統計学を生かした眼力でトレードを敢行。 大幅な入れ替えで、負けに慣れたチームの空気を一新した。
⑤「呪いを解くスペシャリスト」と称され、将来の野球殿堂入りも確実視される。
⑥シカゴやレッドソックスの本拠地ボストンでは、4年後の大統領選出馬を望む声まで出ている。』
3.「バンビーノの呪い」をウィキペディアから抜粋し、これも番号を付けて紹介します。
『①1919年度のオフシーズンにベーブ・ルースがヤンキースへトレードされて以降、レッドソックスは1946年から1968年までの間に4度アメリカンリーグを制覇していたにもかかわらずワールドチャンピオンの座を逸するなど、その成績は下降線を辿ることとなる。
②一方でルースを獲得したヤンキースはトレード以降の84年間でワールドシリーズに39回進出、うち26回は優勝を果たしており、レッドソックスと対照的に北アメリカのプロスポーツ界で最も成功を収めたチームの一つに成長していった。
③このような理由から、のちにボストン・レッドソックスの低迷はニューヨーク・ヤンキースにトレードされていったバンビーノ(ベーブ・ルース)の呪いが原因であるとする「バンビーノの呪い」というジンクスが誕生した。』
ちなみに、「ヤギ」と「バンビーノ」に並んで「メジャーリーグの三大呪い」と言われたシカゴ・ホワイトソックスの「ブラックソックスの呪い」も、2005年、88年ぶりのワールドシリーズ制覇によって解けています。 それぞれ、108年ぶり・86年ぶり・88年ぶりって、すごいな~(笑)
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