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2016.05.15 Sun
天ぷらそば
今月に入ってから、久しぶりにまとまった量の原稿書きをしています。 今後もブログの更新が遅れる可能性が大です。 申し訳ありません。 今回は12日に配信されてきた本郷孔洋先生のメルマガから抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①今日、ちょうど定年退職をむかえた初老の男がひとり、駅前の立ち食いそば屋で一杯のそばを食べている。 エビの天ぷらが一尾のっかった一杯500円のそばだ。
②男は30年も前からほぼ毎昼休みこの店に通っているが、一度も店員とは話したことがない。 当然、話す理由なども特にないのだが、今日男は自然に自分と同年齢であろう店主に話しかけていた。
③「おやじ、今日俺退職するんだ。」 「へぇ・・・。そうかい」
④会話はそれで途切れた。 ほかに特に話題があるわけでもない。
⑤男の退職は、今日が店を訪れる最後の日であることを表していた。 すると突然、男のどんぶりの上にエビの天ぷらがもう一尾乗せられた。
⑥「おやじ、いいのか。」 「なーに、気にすんなって」
⑦男は泣きながらそばをたいらげた。 些細な人の暖かみにふれただけだが涙が止まらなくなった。
⑧男は退職してからもこの店に通おうと決めた。 そして財布から500円玉を取り出す。
⑨「おやじ、お勘定!」 「700円。」
(ネットより)』
今日は昇級審査会でした。 受審した皆さん、付き添いのご家族の方々、指導員の先生たち、お疲れ様でした。
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2016.05.01 Sun
上水監督
1.4月29日の日経新聞の特集『師導 RIO 2016』では東海大学柔道部の上水研一郎監督(41)を取り上げていました。 リオデジャネイロ五輪男子7階級のうち3階級が上水監督の教え子です。 同日行われた全日本選手権で優勝候補の原沢選手や七戸選手を押しのけて優勝した王子谷剛志選手も上水監督の教え子の一人です。 テレビ中継では試合直後、王子谷選手にアドバイスしながら一緒に歩く姿が映っていました。 特集記事から抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①「日本人って不思議なもので、効率という言葉を『楽をする』と結びつけて嫌う。 でもそんなに悪い意味ではないんです」。 量より質、効率重視という上水監督の指導は、猛練習こそ栄光への一本道と信じられてきた柔道界では異端。 だからこそ「理解してもらうには結果を出すしかなかった」
②その手法は教えるというより導くもの。 練習の意図を丁寧に説明し、選手自身の頭で考えるように仕向ける。 「がむしゃらに練習する姿勢は大切だけれど、えてしてそれ自体が目的になってしまう。 思考を停止した状態で練習しても試合では何一つ発揮できないので」
③投げの直前までの形を繰り返す打ち込みの練習でも、「ただ相手に体を当てるだけならダンスだ。 意味のないことに時間をかけるな」と説く。 大切なのは回数ではなく、いかに集中力を持続させ、質の高い練習を積むか。
④だから2008年の監督就任時に断行したのは練習時間の短縮だった。 「そんなの甘すぎる」 「もっときつい練習が必要だ」との〝助言〟はかまびすかしかったが、団体戦で争う全日本学生優勝大会を就任1年目から14年まで史上最多の7連覇。 結果で黙らせた。
⑤代表3人の才能が伸びたのも「考えた練習の成果」。 (100キロ級代表)芳賀龍之介は大学1年の頃から全体練習を離れ、自分に必要なメニューを考えて実践した。 「普通は許されないけれど、先生は自分を信頼してくれた。 その代り、結果が出なければ自分で責任を取らないといけないと思いながら戦っていた」
⑥突出した才能に上水は多く口出ししない。 それは組み際の奇襲やオリジナル技を得意とする変則型の(60キロ級代表)高藤直寿にも同じ。 「ああいう天才は触ると芽を摘んでしまう。 課題を与えて見守るのみですよ。」
⑦課題とは、「おまえ、こうされたら弱いよな。 どうする?」という問いかけだ。 日の丸を背負うほどの実力者なら、自分の形になればまず負けない。 問題はそうならなかったとき。 それぞれに、苦手とする状況を突きつける。 設問し、答えは自分で探させた。
⑧「自分が負けるイメージはなかなか想像できない。 でも危機管理として『最悪のケースになったときにどうするか』まで想定しておかないと百戦百勝はない」
⑨「伝統が全て駄目とは言わないが、それに固執すると流れが止まる。 思考を止めて、時代の流れを見ないで過去の成功例に執着するとその集団は腐ってくる」。 稽古中にも時折見せる福々しい笑顔。 リオで教え子たち(芳賀・高藤と90キロ級代表・ベイカー茉秋の3人)が残す結果は、その道が間違っていないことの証明ともなる。』
2.①4月5日のブログで書いた『Fight & Life』6月号が現在発売中です。 城西初の全日本チャンピオン・大西靖人が特集され表紙にも載っています。 取材に来た法政大学同好会OBの舟橋賢に貸した写真も掲載されています。
②田村悦宏の第24回全日本大会優勝祝賀パーティーの写真もその一つです。 私を囲むように大西・黒澤浩樹・増田章・田村が写っています。 舟橋に過去の大西の写真を頼まれアルバムを見ていて偶然見つけました。
③今年の全日本が48回大会ですから24年前の写真です。 今の若い選手たちが生まれる前の出来事かも知れませんが、城西の全日本チャンピオン4人が並んでいる写真はレアなので引き延ばしてパネルにし、5か所の常設道場に張り出しますので見てください。
④下高井戸道場のパネルを見た鎌田翔平に「この時、皆さんはいくつくらいですか?」と質問されました。 24年前ですから私が38歳のときのことです。 上水監督が41歳ですから、それよりも若かったんですね。
やっぱり、これからは若い山辺・森の両師範代に期待しましょう(笑)
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