2015.06.21 Sun
ねたみ強い男性
6月8日の朝日新聞に脳科学者の中野信子さんのインタビュー記事が載っていました。 タイトルは『脳から考える 男女の差 起業の差』で、副題が『ねたみ強い男性 男女混ぜれば緩和』です。 抜粋して紹介します。
『 ――いまの日本の政治や会社では、男性が幅を利かせています。 そもそも、男と女の脳に、違いはあるのでしょうか。
「男のほうが背は高く、筋肉量は多い。 女のほうが背は低く、肌はきめ細かい。 脳も身体の一部ですから当然、差はあります。 たとえば脳には左耳の上あたりに『上側頭溝』があり、コミュニケーション能力をつかさどっています。 男と女を比べると、女が大きい。 お話をしたり、空気を読んだりという気質は、女が高いと言えます」
(中略)
――感情に、男女差はありますか。
「カナダの研究者らによると、神経伝達物質のセロトニンの合成能力は、男は女より52%高く、脳内の濃度は高くなりやすい。 セロトニンが多いと安心感を覚え、減ると不安になります。 将来予測をすると、男よりも女が暗く、厳しくなる傾向があります」
――男はイケイケだけれど、女は慎重ということでしょうか。
「繰り返しますが、統計的にみれば、ということであって、個人をみれば男でも慎重な人がいる。 女でも不安感を持たずに挑戦する人がいます。 そこは、勘違いしないで下さい」
――注意します……。 会社なら投資部門は男性を増やし、将来予測を保守的にみたほうがよさそうな財務部門は、女性を増やせばいいのかもしれませんね。
「組織運営の一つとして、そんな考え方があっていいのかもしれません」
――脳科学的には、リーダーは男と女、どちらがいいですか。
「時代や経済環境でいちがいには言えないです。 英科学雑誌ネイチャーに2006年に載った論文によると、ねたみ感情は男のほうが強くなる。 外部との争いがなく、組織をまとめるときのリーダーは、男性にあまり向いていないでしょう。 『あいつは同期なのになぜ社長なのか』といった感情が生まれると、組織はばらばらになります。 男同士では組織内で足の引っ張り合いが起きかねません。 性別が異なるほうが、ねたみは少ない。 男性と女性を交ぜたほうが、組織内の対立は緩和されるでしょう」
――男同士の対立は、より陰鬱(いんうつ)ということですか。
「もちろん女にもねたみ感情はあります。 女性が多い看護師の世界であれば、男性が入った方がうまくいくのではないでしょうか」
――国によって違いますか。
「たんぱく質の遺伝子に注目すると、セロトニンを有効利用しやすい組み合わせを持つ人は、日本人では3%、米国人では32%という研究があります。 セロトニンが多いと不安感情が和らぎますので、リスクがあっても怖がらず、挑戦しやすくなります。 米国人は日本人の約10倍も挑戦的な人がいると推察できます」
――日米間にある起業率の大きな差も、このセロトニンが要因ですか。
「一つの要因かも知れません。 日本は地震や風水害の激甚災害が多く、リスクがある。 織田信長のようにリスクを取っていく人は長生きできず、徳川家康のように慎重に行動する人は長生きする、と言えます。 一方、北米や南米は移民が多い。 リスクを冒して新大陸に移民した人が多く、セロトニンをうまく使える人の比率が高かったのかも知れません」
――日本人にベンチャー企業は難しいということでしょうか。
「難しいでしょう。 しかし、日本人は一度生まれた企業を大切に育て、長く生かしていくことには、ひょっとしたら向いているかも知れません」』
『ねたみ感情は男のほうが強くなる。』んですね。 そういえば昔、ある会長が『男を語る職業(に携わる人)ほど女々しい』って言ってたな~(笑)
『 ――いまの日本の政治や会社では、男性が幅を利かせています。 そもそも、男と女の脳に、違いはあるのでしょうか。
「男のほうが背は高く、筋肉量は多い。 女のほうが背は低く、肌はきめ細かい。 脳も身体の一部ですから当然、差はあります。 たとえば脳には左耳の上あたりに『上側頭溝』があり、コミュニケーション能力をつかさどっています。 男と女を比べると、女が大きい。 お話をしたり、空気を読んだりという気質は、女が高いと言えます」
(中略)
――感情に、男女差はありますか。
「カナダの研究者らによると、神経伝達物質のセロトニンの合成能力は、男は女より52%高く、脳内の濃度は高くなりやすい。 セロトニンが多いと安心感を覚え、減ると不安になります。 将来予測をすると、男よりも女が暗く、厳しくなる傾向があります」
――男はイケイケだけれど、女は慎重ということでしょうか。
「繰り返しますが、統計的にみれば、ということであって、個人をみれば男でも慎重な人がいる。 女でも不安感を持たずに挑戦する人がいます。 そこは、勘違いしないで下さい」
――注意します……。 会社なら投資部門は男性を増やし、将来予測を保守的にみたほうがよさそうな財務部門は、女性を増やせばいいのかもしれませんね。
「組織運営の一つとして、そんな考え方があっていいのかもしれません」
――脳科学的には、リーダーは男と女、どちらがいいですか。
「時代や経済環境でいちがいには言えないです。 英科学雑誌ネイチャーに2006年に載った論文によると、ねたみ感情は男のほうが強くなる。 外部との争いがなく、組織をまとめるときのリーダーは、男性にあまり向いていないでしょう。 『あいつは同期なのになぜ社長なのか』といった感情が生まれると、組織はばらばらになります。 男同士では組織内で足の引っ張り合いが起きかねません。 性別が異なるほうが、ねたみは少ない。 男性と女性を交ぜたほうが、組織内の対立は緩和されるでしょう」
――男同士の対立は、より陰鬱(いんうつ)ということですか。
「もちろん女にもねたみ感情はあります。 女性が多い看護師の世界であれば、男性が入った方がうまくいくのではないでしょうか」
――国によって違いますか。
「たんぱく質の遺伝子に注目すると、セロトニンを有効利用しやすい組み合わせを持つ人は、日本人では3%、米国人では32%という研究があります。 セロトニンが多いと不安感情が和らぎますので、リスクがあっても怖がらず、挑戦しやすくなります。 米国人は日本人の約10倍も挑戦的な人がいると推察できます」
――日米間にある起業率の大きな差も、このセロトニンが要因ですか。
「一つの要因かも知れません。 日本は地震や風水害の激甚災害が多く、リスクがある。 織田信長のようにリスクを取っていく人は長生きできず、徳川家康のように慎重に行動する人は長生きする、と言えます。 一方、北米や南米は移民が多い。 リスクを冒して新大陸に移民した人が多く、セロトニンをうまく使える人の比率が高かったのかも知れません」
――日本人にベンチャー企業は難しいということでしょうか。
「難しいでしょう。 しかし、日本人は一度生まれた企業を大切に育て、長く生かしていくことには、ひょっとしたら向いているかも知れません」』
『ねたみ感情は男のほうが強くなる。』んですね。 そういえば昔、ある会長が『男を語る職業(に携わる人)ほど女々しい』って言ってたな~(笑)