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2012年11月 | ARCHIVE-SELECT | 2013年01月

本棚の整理

2012年もいよいよ大晦日ですね。  年末にはいつも本棚の整理をします。  一年間に読んだ本を保存するものと処分するものとに選り分けます。  今年読んだ本のうちブログで紹介しなかったものを一覧にしてみます。

・『遺稿』(立川談志著 講談社)
・『売れる作家の全技術』(大沢在昌著 角川書店)
・『「解」は己の中にあり』(高井尚之著 講談社)
・『柳井正の希望を持とう』(柳井正著 朝日新書)
・『清州会議』(三谷幸喜著 幻冬舎)
・『不器用なもんで。』(金子達仁著 扶桑社)
・『0点主義』(荒俣宏著 講談社)
・『チェ・ゲバラ革命日記』(エルネスト・チェ・ゲバラ著 原書房)
・『超マクロ展望 世界経済の真実』(水野和夫・萱野稔人著 集英社新書)
・『和牛詐欺』(斉藤友彦著 講談社)
・『関ヶ原(上・中・下)』(司馬遼太郎 新潮文庫)
・『「空腹」が人を健康にする』(南雲吉則著 サンマーク出版)
・『イノベーション仕事術』(竹中平蔵著 幻冬舎)
・『赤い高粱』(莫言著 岩波書店)
・『偶然完全 勝新太郎伝』(田崎健太著 講談社)
・『「黄金のバンタムを破った男」』(百田尚樹著 PHP文芸文庫)
・『平謝り』(谷川貞治著 ベースボールマガジン社)
・『命の恩人 大山倍達』(前田達雄・真崎明著 蕗書房)
・『和僑』(安田峰俊著 角川書店)
・『比較で読み解く中国人とインド人』(富坂聰・中島岳志著 講談社)
・『中村天風と「六然訓」』(合田周平著 PHP新書)
・『勝海舟の腹芸』(野口武彦著 新潮新書)
・『間抜けの構造』(ビートたけし著 新潮新書)
・『名人』(川端康成著 新潮文庫)
・『三戦の「なぜ?」』(クリス・ワイルダー著 BABジャパン)

なぜか講談社の本が6冊もあります。  少年マガジン(講談社)世代だからかな~(笑)

今年も大変お世話になりました。  本当にありがとうございます。   

中国で仕事をし始めてから二年間が過ぎました。  来年からは東南アジアへも行ってみたいと思っています。

2013年が皆さんにとってすばらしい一年となりますようお祈り申し上げます。  よいお年をお迎えください。



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全気全念

『全気全念』という言葉があります。  幸田露伴が1912年に書いた『努力論』の中に出てきます。  ネットで渡部昇一先生が編述された現代語訳を見つけたので抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①散る気の習癖を取り除く方法を、さらに進めてみよう。  簡潔にいえば、やるべきことがあったら、やってしまうのである。  思うべきことがあったら、思ってしまうのである。  やるべきことでも思うべきことでもなかったら、そんなことはいっさい投げ捨てることである。  (中略)

②こういう習慣が身につけば、何事によらずテキパキと片づけるようになる。  朝起きる、雨戸を繰り開ける、電灯を消す、布団をたたむ、服を着替える、部屋の掃除をする、洗面所に行く、朝飯を食べる・・・・・、けっこう面倒だが、慣れればだれにでも簡単にできることである。  しかし、集中してハキハキ片づけられない人は、何歳になっても布団は丸く積み、掃除は埃を立てるだけ、トイレではいつまでも考え事をして時間をつぶしてしまう。  これ、はできないのではなく全気全念で集中してやらないから、うまくできないのだ。
 
③豊臣秀吉が信長の草履取りをしていたとき、どういう働きぶりをしていたか。  よく知られている通り、どんなにつまらない仕事でも全気全念を集中して、手を抜かずにやり遂げたからこそ大抜擢されたのだ。  われわれ凡人は、たとえば箒の使い方など、取るに足りないことは「いい加減にやっつけろ」ということになりがちだ。  ところが、取るに足らないと思われることさえできなくなって、どうして大きな仕事ができようか。  これも積もり積もって何のみのりもない一生が終わってしまうのである。  (中略)
 
④そのつまらぬことに対して、全気全念をもって立ち向かう健全純善なきの習慣は、やがて確たる偉業を打ち立てることにつながるのである。  儒教でいう《敬》というのが、すなわち全気全念で事に従うことであり、そして道教でいうところの《錬気(呼吸をととのえ心気を練る)》の第一歩が全気全念を保持することなのである。
 
⑤この造作もない日常のつまらぬことが、ちゃんとできるまでには多少の修業が必要だ。  しかし一度身につけたら、水泳と同じことで水に入れば自然に体が浮かぶように、容易にできるようになるのだ。  机の前に座るだけが修行ではない。  日常一日中、何事をなすにも気を集中させるのだ。  暗闇の中で脱いだ下駄は暗闇の中でも履くことができる。  しかし全気を入れて脱がなかった下駄は明かりをつけても、すぐにうまくは履けないものだ。 
 
⑥何事においても、全気で取り組んだとき、どんな具合に進行展開して、そしてどのような結果になったか見届けることだ。  そうすることによって、刹那刹那、秒秒、分分、時々刻々に当面することと、全気で対応することができるようになる。  こうなるとしめたもの、いつの間にか《散る気》の習癖は消え失せてしまっているであろう。』

私も『全気全念』を旨として生きています。  ただ、たまに疲れる時もありますけどね(笑)。


 

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知恵を使える人

1.2005年より「気学」についてご指導いただいている安部芳明先生の絶版になっている本6冊をアマゾンで取り寄せました。  そのうちの『帝王学の法則』(かんき出版 1990年6月発行)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.いろいろな経営者と会うたびに感ずることがある。  それは、大成功している人、小成功している人と事業や人間関係がうまくいっていない人との間にある厳然とした違いだ。

2.また、まだ若い管理職の中にも「この人は将来伸びるな」と思わせる人がいたが、実際その人は、十数年後に押しも押されもせぬ社長の地位を獲得したというケースにも、いくつかぶつかっている。

3.こうした人たちに共通して言えることが三つある。

①一つは、ものに動じない雰囲気を持っているかどうか。  それは目的に対する信念の強さともいえるだろう。

②二つは、雑に生きているかどうか。  いわゆるアバウトなのだが、それが他人や部下にとって愛嬌とも救いともなるのだ。

③三つは、それでいて目に見えないところで実に徹底した神経を使ったり、気配りをしていることである。

4.私は、このことを「繊細な神経という土地に、堂々たる家を建て、雑に生きる」と、たとえているが、これと違う生き方をしている人が多い。

5.たとえば、「堂々たる土地に、雑な家を建て、繊細な神経で生きる」人もいる。  雑な家を建てれば、見ている人から「大丈夫か」と不安がられるし、繊細な神経で生きれば、周りも本人も息苦しくなってしまう。

6.帝王学を身につけたい人は、いままでの自分の生き方がどうであったかを振り返ってもらいたい。  最近、とくに繊細な神経という土地を持っていない人が増えてきた。

7.言葉を替えれば、人の痛みがわかる人が少なくなったともいえるだろう。  つまり、知恵を使える人が減って来たのである。』


2.今週は明日から忘年会続きです。  来週は香港に行きます。  先週の大連は氷点下の世界でしたが、今週末の香港の天気予報を見ると最低気温19度・最高気温25度となっています。  やっぱり中国は広いな~(笑)


3.さあ、これから開票速報を観ます。  祈るような気持ちですが、どうなりますか・・・

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改革と幻滅の日本史

1.今日、第46回衆院選(投開票は12月16日)が公示されます。 城西OBの川島智太郎が日本未来の党・東京比例区から、全日本大会・大会ドクターの伊東信久先生が日本維新の会・大阪11区からそれぞれ出馬します。


2.昨日(12月3日)の朝日新聞に『改革・・・そして幻滅の日本史』という文章が載っていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①熱狂がすぐ幻滅に変わった民主党政権誕生は3年3ヶ月前。  (中略)  少し引いた歴史の目で「改革と幻滅の日本史」を考えた。

②宮地正人・東京大学名誉教授は『幕末維新変革史』をこの秋に出版。  「王政復古(1868年)で改革が一挙に成った」という一般のイメージを払しょくした。

③「明治初年は江戸時代よりも一揆の規模が拡大している。  廃藩置県で賦役や年貢も大幅に軽減される。  農民がそう想像したのは自然だ。  新政府軍もそうした幻想をうまく利用して政権交代に成功した。  しかし、新政府は外国との競争で以前にも増してカネが必要で、民衆の期待は裏切られた」(宮地さん)

④「生活は段階的にしか変えられない。  数年ですべてが変わる改革などありえない。  明治維新の政治家も実際の政策で微修正を繰り返し、二歩前進・一歩後退で漸進させていった。  それが改革の本領でしょう」(宮地さん)

⑤宮地さんは「幕末の民衆はレベルが高かった」と言う。  「手紙や刷物などの政治情報を伝達する行為自体、権力者から弾圧を受けて死罪の可能性もあった。  しかし自分たちで必死に情報を集めた。  民衆は、幕府がいいのか薩長がいいのか、何が事実で何がデマなのか、自分たちの頭で自律的に考え判断した。」

⑥「地方の名望家は、時代のためによいと判断した活動家=武士にカネを与え支持した。  大変革を成し遂げ自由民権運動にまでつなげたのは、維新の英雄たちではない。  自律した人民です」(宮地さん)

⑦改革と幻滅はワンセット、とはむしろ当たり前の史実だった。  そして、民衆が幻滅することで好転することは何もないということも、歴史が教える当たり前の教訓だ。』


3.日曜日は水戸で関東大会でした。  試合場が8面あるのですべての試合を観ることはできません。  以下は全試合を続けて観ることができた2選手についての感想です。  

①亘和孝(高校生男子-65㎏級の部・優勝)・・・ほとんどの試合が延長戦までいきましたが優勝しました。  最近は少年・一般ともにレベルが拮抗しているので試合で延長戦を戦うケースが増えているようです。  延長戦に入っても確実に勝っていくというのは大変重要なことです。  そういった意味で今回は素晴らしい体験をしました。  でも今後は、本戦で判定勝ちするための体力・技術・戦術を身につけるよう工夫・稽古してもらいたいと思います。

②金子雄大(小学4年生男子-30㎏級の部・第3位)・・・春の関東大会に続く3位入賞です。  上段への蹴りとフットワークの良さが目につきました。  準決勝は相手にちょっと押し込まれたように感じました。  今後は突きやひざ蹴りと体力面の強化が課題です。


4.来週は大連に行きます。  今週末の天気予報を見ると最高気温マイナス3度・最低気温マイナス8度ですって。  マイッタな~(笑)

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