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人口3分の1の日本

1.『2100年、人口3分の1の日本』(鬼頭宏著 メディアファクトリー新書)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①出生率、死亡率共に中位の値を取ると仮定する推計(2006年12月 社人研)によると、50年後の2055年には日本の人口は8993万人になるという。  ピークを記録した2007年の総人口1億2777万人から、約3800万人が減る計算だ。

②縄文時代以来の1万年間に日本列島では少なくとも4回、人口増加期と減退期があった。  海外から新しい技術や物産、社会制度が導入されて、新しい文明システムへと転換していく時期が人口増加期であり、それが定着して社会が成熟し、発展の余地がなくなると人口減退の時代になった。

③現在は4度目の減退期にあたる。  過去の変動との違いは、エネルギー資源や原材料があまり残っていないこと。  そのため、人口が再び増加することは期待できない。

④65歳以上の高齢者人口の2055年の推計は3646万人、05年からの50年間で1000万人以上増えることになる。その結果、2055年には国民の40.5%が高齢者になるのである。  高齢者の割合がいま(2005年は20.1%)の2倍以上になった社会がいったいどういうものか、単純に考えてもあまりいい想像は浮かばない。

⑤人口減少を嘆き座視しているだけでは、世界から見放されてしまうだけではなく、希望の持てない日本に絶望して国外に脱出する人が出てこないとも限らない。  しかし、逆に少しでも将来の見通しに光明が見られるならば、意識的にせよ無意識的にせよ、結婚して子孫を残そうという思いが湧くのが自然の摂理ではないだろうか。  

⑥規模は小さいかもしれないが、現在よりむしろ快適で安定した社会が実現する可能性は必ずある。  (中略)  最後に、フランスの哲学者アランの「悲観は気分に属し、楽観は意志に属する」(『幸福論』)という箴言(しんげん・・・教訓の意味をもった短い言葉)を記して、いまを生きる人々と未来に生きる人々に2100年の日本を託したい。』


2.『「易者」

易者の前で子供が騒いでいる。

易者:(商売が邪魔されるのを怒って)「お前らどこの家のものだ」

子供たち:「当ててみな」』


1のネタがちょっと重かったので、また本郷孔洋先生のメルマガ(2月16日)から引用させていただきました(笑)。

26日から大連、7日から北京、13日から上海と3週連続中国です。

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歯磨きの最新の常識

小さいころから食後すぐ歯を磨くようにしていました。  ところが2月11日の日経新聞の特集記事によると、食後30分間空けてからの歯磨きがいいようです。  

1.記事本文から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①痛みを訴えて来院した20代女性の口の中を見ると、歯の表面のエナメル質が減り、中の象牙質が見えていた。  聞いてみると女性はコーラ飲料が大好き。

②コーラ飲料はとても強い酸性。  体の中で最も硬いとされるエナメル質も、酸性では軟らかくなり溶け出す。  頻繁に強い酸性にさらされればすり減る。

③口の中が酸性になっても、唾液の力で中和されて溶けたエナメル質も復活する。  ただし、30分ほど時間がかかる。  

④食後すぐに歯をゴシゴシと磨くと軟らかくなったエナメル質を削り落としかねない。  そこで「食後は歯磨きまで30分ほど置くのが安全策」(東京医科歯科大学・北迫勇一助教)。』


2.記事中のイラスト資料からも抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①エナメル質はPH(・・・溶液の水素イオン濃度を表す指数。  中性は7。 7より大きいとアルカリ性、7より小さいと酸性)5.5以下の飲み物で溶け始める。

②PHが小さい(酸性が強い)順に列挙。  2.2コーラ飲料、2.9梅酒、3.1黒酢飲料、3.4乳酸飲料、3.5スポーツドリンク、3.6リンゴジュース、4.3ビール、4.4カップ酒、5.0トマトジュース、5.5紅茶飲料。

③対策1・・・酸性飲食物を口にした後は水やお茶で口をすすぐ。

④対策2・・・食後30分は歯磨きを控える。』

PHなんて目にしたのは何十年ぶりです。  リトマス試験紙、なつかしいな~(笑)。

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ペイトリオッツ、リベンジならず

1.昨日(アメリカ現地時間5日)行われたNFLの王座決定戦・第46回スーパーボウルをNHK・BS1で観ました。  4年前の第42回と同じジャイアンツ対ペイトリオッツの対戦です。  結果は21対17で前回同様ジャイアンツが勝ち、4季ぶり4度目の優勝を飾りました。  NFL日本公式サイトで紹介されている試合経過から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①第1Q(クオーター)はジャイアンツのペースで進んだ。  (中略)  3分24秒、試合開始から好調のQB(クオーターバック)イーライ・マニングがWR(ワイドレシーバー)ビクター・クルーズへTD(タッチダウン)パスを決め9対0に。  マニングは、第1Qでパス9回中9回成功のパス成功率100%だった。

②ペイトリオッツが第2Qに調子を取り戻す。  (中略)  前半終了間際の残り8秒でQBトム・ブレイディからRB(ランニングバック)ダニー・ウッドヘッドへTDパスが通り、ペイトリオッツが逆転に成功。  ペイトリオッツは1点リードの10対9で前半を折り返す。

③後半に入っても一進一退の攻防が続く。  ペイトリオッツはブレイディがこの日2本目のTDパスをTE(タイトエンド)アーロン・ヘルナンデスへ通すと、ジャイアンツもK(キッカー)ローレンス・タインズが2本のFG(フィールドゴール)を立て続けに成功させる。  第3Qを終わってペイトリオッツ17対ジャイアンツ15とスーパーボウルらしい熱戦で勝負は、第4Qへ。

④第4Qにドラマが待っていた。  (中略)  残り約1分ゴール前6ヤードでRBアーマド・ブラッドショーが中央を走り込み、逆転のTDラン。  第42回大会同様、第4Qに逆転を決めた。  なお、最優秀選手賞(MVP)には、パス40回中30回成功、296ヤード、1TDと大活躍したマニングが選ばれた。  マニングは通算2度目の受賞。』


2.イーライ・マニングの父アーチ・マニングは現役時代ニューオリンズ・セインツのエースQB。  兄ペイトン・マニングもインディアナポリス・コルツの名QB(スーパーボウルMVP1度、シーズンMVP史上最多の4度)です。  今朝の日経新聞からマニングのインタビューを抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①(残り3分46秒から88ヤード進んだ最後の攻撃シリーズについて)・・・「僕たちは今季、何度も第4クオーターに挽回してきたんだ。」

②(父アーチ・マニングについて)・・・「父さんがチームメイトの不平を言うのを聞いたことがなかった。  彼から学んだ大事なことは、自分の振る舞い方」

③(MVPに輝いたことについて)・・・「一人ではなく、チームの力でつかんだ勝利」』


3.4年前の第42回は残り時間2分39秒からの攻撃シリーズ、残りわずか35秒の逆転TDパス。  今回は残り時間3分46秒からの攻撃シリーズ、残り約1分のTDラン。  マニングの土壇場でのこの勝負強さは何なんでしょうね。  ペイトリオッツファンの私としては残念な結果でしたが、堪能しました。

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