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2011年09月 | ARCHIVE-SELECT | 2011年11月

人を選ぶ基準

1.『血族の王』(岩瀬達哉著 新潮社刊)を読みました。  パナソニックの創業者・松下幸之助さんの伝記です。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①(松下政経塾の)開塾(昭和55年4月)から数年間は、幸之助が入塾試験の最終面接官を務めるほどの熱の入れようだった。  衆議院議員を経て浜松市長に転身した鈴木康友は、第一期生として幸之助の面接をうけたひとりだ。  鈴木は言う。

②「最終の面接試験で、最後に君の方から質問はないかと問われたので、合否の基準、つまりどこを見て選ぶのですかと質問しました」。  幸之助は、嫌な顔ひとつせず、静かに答えた。

③「そりゃ君、運と愛嬌やな」

④そう言うと、鈴木の履歴書に目を落としニヤッと笑いながら「鈴木君は、なかなか運はよさそうやな」とつぶやいた。』


2.1961年4月12日、人類初の宇宙飛行は旧ソ連が行いました。  その選抜のことが8月19日の日経新聞に載っていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①「ガガーリンは楽天的で、好奇心も旺盛だった」。  人類初の宇宙飛行。  その名誉を、終盤で6人が競った。  「決め手になったのは、やはり彼の性格」。  6人のひとりだった旧ソ連の元宇宙飛行士から以前、こんな話を聞いたことがある。』


3.もっともウィキペディアで「ユーリイ・ガガーリン」を検索すると次のように出ています。

『①ついに世界初の有人宇宙飛行が行われることが決まったとき、パイロットの候補はガガーリンとゲルマン・チトフのどちらかにしぼられた。

②二人とも訓練結果が優れていただけでなく、身長が高くなかったことが決め手となった。  なぜなら、最初期のヴォストーク宇宙船は非常に小さく、大柄な人間が乗ることは困難であったからである。

③最終選考の結果、選ばれたのはガガーリンだった。  この決定は政府の上層部によって行われたが、決め手となったのはガガーリンが労働者階級出身にあることに加え温和で社交的な性格と、「ユーリイ」というロシア的な名前、そして労働者階級出身の英雄という点を強調しやすい生い立ちにあった。』


4.私がお世話になっている麦島善光会長から人を選ぶ基準を伺ったことがあります。

『①まじめであること。

②嘘をつかないこと。

③カッコつけないこと。』


1.2.4とも同感です。  3については時代背景・社会背景がよく分からないのでノーコメントとさせてください。


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岡田武史サッカー日本代表前監督『選手への指示』

1.先週北京への機中で『勝負哲学』(岡田武史・羽生善治対談 サンマーク出版刊)を読みました。  羽生さんの『ハーフタイムなどにも、選手に対応策や修正点をきめこまかく指示しますか?』という質問に対する岡田前監督の答えから抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①むかしはそうでしたね。  うるさく説明していました。  でもいまは、やるべきことを簡潔に伝えるくらいで、こまかい指示は出しません。

②先回りしてあれこれ手を打ちすぎても、ろくな結果にならないことが経験上、よくわかったからです。  まだ、やられてもいないことを心配して、やられないような対策をこまかく伝えると、選手が受け身になっちゃうんですよ。

③相手がこう来るから、おまえはこうしろなんてことをいいすぎると、選手はひとつひとつの局面にネガティブにしかかかわらなくなります。  当然、チーム全体も硬直して、サッカーに大事ないきいきとした柔軟性や躍動感みたいなものを失ってしまいます。  それは私がもっとも恐れるところなんです。  (中略)

④だから、あまり先回りせず、実際に何か起こったときに手を打てばいい。  いまはそう割り切っています。  あるいはその兆しが見え始めたときに指示を出せばいいんです。

⑤それで点を取られたら、それはそれでしょうがない。  選手が身をもって気づく、そのための授業料だと考えるようにしています。  高い授業料につくこともありますが。  (中略)

⑥もちろん、ついあれこれいいたくはなりますが、そこはグッとこらえて、指示をあまり早い段階では出さず、選手がみずから気づくのをじっくりと待つんです。  いわれて気づいたのと自分の肌で知ったのとでは、理解や会得の深さがまるで異なってきますからね。  私ががまんを重視するゆえんです。』

「どこまで指示するか」というのはむずかしい問題ですね。  選手にも個性があるように、指導者にも個性があるわけで、どうしても「指導者の個性に合った指示」になりがちですが。


2.同じように「指導の際、どこまで説明するか」という問題があります。  これに関して羽生さんが本書の中で次のようにいっています。

『私の師匠は二上達也先生ですが、先生と対局したのは、入門したときとプロになったときと他にもう一回の、合計三回しかありません。  そのときも技術的な指導は一度も受けていません。  将棋の世界ではそれがふつうですし、教育というのは本来、それでいいのかもしれません。  「教えない教え」といった程度で。』

城西からわりあい早く全日本チャンピオンが出た(1983年、支部開設5年で大西靖人が優勝)のは私がその時点で知っていることをすべて説明・指導したからだと思います。  ただ、当時は大学生の入会者が多かったので卒業・就職までの2~3年間という短期間であるレベルまで引き上げる必要性があったことも事実です。


今週末から大連です。  

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鳥飼重和先生『実践的な祈り方』

弁護士の鳥飼重和先生のブログ『鳥飼日記』の昨日のタイトルは『病気を治す祈り方』でした。  番号を付けて紹介します。

『1.①お約束に従い、「実践的な祈り方」について書くことにします。

②祈り方には、祈る内容からみると、2つの類型があります。  1つは、お願いを内容とする祈り方です。  もう1つは、感謝を内容とする祈り方です。

③病気の快癒を祈る場合を例にとります。  お願いを内容とする祈り方は、つぎのようになります。  「母の病気が治りますようにお願いいたします。」

④感謝を内容とする祈り方では、つぎのようになります。  「母の病気が全快しました。  本当にありがとうございました。」  「母の病気が治りつつあります。  本当にありがとうございます。」


2.①お願いを内容の「治りますように」は、「治っていない」ことが心に浮かんでいます。  心が形となり、心が実現するというのが人間の法則ですので、心に浮かんだ、「治っていない」ことが実現する可能性が高くなります。

②むしろ、熱心に祈れば祈るほど、「治っていない」ことを実現することになります。  人間の法則から言えば、お願い内容の祈り方を熱心にすればするほど、「絶対治らないぞ」と心に言っているのと同じことになるのです。


3.①感謝の祈りの内容は、「全快した」ですから、心の向きは病気の全快です。  心には、病気の全快が浮かんでいるのです。  その心が形となり、実現し、病気が全快する確率が高くなるのです。

②しかも、病気の全快を感謝する場合は、熱心な祈り方にならないでしょう。  病気が全快したことを感謝するのですから、しみじみ、ありがたさを感じている筈。  その祈りでは、病気の全快を心で受け入れる感じで受動的なほうがいいのです。

③できれば、母親が病気で全快して、喜んでいる姿をイメージする方がいいのです。  心の中に、母親の全快した姿を受け入れ、それをイメージ化することです。

④現在の心が、未来の現実を創ります。  母親の病気の全快を、未来の現実にしたいなら、現在の心の焦点を、母親の病気の全快にすればいいのです。  そのためには、感謝の祈りが最も適切な方法です。

              
4.①現在、明るい人は、未来の明るさを創ります。  明るい人は、ますます、明るくなります。

②現在、暗い人は、未来の暗さを創っているのです。  暗い人は、ますます、暗くなります。

③人間には、しっかりした法則があります。  幸せになりたければ、幸せになる法則を活用するのです。  病気を治したければ、病気を治す法則を活用するのです。

             
5.①祈りでも、幸せになる祈り方とそうでない祈り方があります。  それは、心の法則によって決まってくるものです。  祈り方によって、病気が治りやすい祈り方とそうでない祈り方があるのです。

②感謝の祈りは、人生全般に応用できるものです。  試験の合格にでも、応用できます。  人生における素晴らしい伴侶に出会うことにも応用できます。』


「世界大会勝ちました。  本当にありがとうございました。」  早速祈ってみました(笑)。

今日は私達夫婦の32回目の結婚記念日です。  昨日は二人で仲人をしていただいた福田富雄先生のお墓参りに行ってきました。

去年の10月は8~10日に初めて中国(青島)へ行き、とんぼ返りで戻って11~17日は娘の結婚式でハワイでした。  もう一年経つんですね。  はやいな~。  もっとも結婚してからの32年だってあっという間のような気もします。

明日の今ごろは北京です。

    

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二日酔い

1.昨日はちょっと飲みすぎました。  久々の二日酔いの中でブログを書いています。  こんなときあまりまじめな話はねー、っていうわけでまた軽い話です(笑)。  ネットで調べた『ジョーク・小噺集』から抜粋して紹介します。

『①飛行機に乗ってしばらくするとスチュワーデスが「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか」と聞いてきた。  偶然乗り合わせた医者が席を立ち、事態を解決することになった。

またしばらくするとスチュワーデスがやってきて言った。  「お客様の中で牧師さんはいらっしゃいませんか?」


②飛行機に乗ってしばらくするとスチュワーデスが「お客様の中でお医者様はいらっしゃいませんか」と聞いてきた。   偶然乗り合わせた医者が席を立ち、事態を解決することになった。

またしばらくするとスチュワーデスがやってきて言った。  「お客様の中でジャンボジェットを操縦できる方はいらっしゃいませんか?」


③二匹のヘビが、散歩に出かけていた。  その途中、片方のヘビがもう片方のヘビに訊いた。  「オレたち、毒もってるの?」

もう片方のヘビが答えた。  「なんだい突然、もちろんさ。」

再び、片方のヘビが訊いた。  「オレたち、本当に毒もってるの?」

「ああ。オレたちゃ本当に毒もってるんだ。  事実、オレたちは世界の中で一番の猛毒をもったヘビなんだぜ。   なんでまたそんなこと訊くんだい?」

「ああ、ちょっと舌を噛んじゃってさ。」』


2.本郷孔洋先生のブログからも一つ。

『とあるジャズバーで心地良い響きとバーボンでいい気分になってた男が、トイレに行った。

扉を開けるとそこには、黄金の便器が。  すっかり満足した男は、仲間にもその店を見せてやりたくなり、翌日、2人で開店と同時にその店に入った。

「お客さん、バンドはまだだよ。」  「いいんだ。  とりあえずトイレを貸してくれ。  あの金ぴかの奴。」

すると店の男が振り返って叫んだ。  「おい、見つかったぜ。  お前のサックスに小便をしていた奴が!」(週刊新潮'09/10/22)』

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