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2009年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年12月

松岡正剛さん『稽古』

1.『稽古』をウィキペディアで検索してみました。 抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①稽古(けいこ)とは、広く芸道に共通して使われる、主に練習を指す言葉である。  

②由来は『古事記』太安万侶(おおのやすまろ)序文末にある「稽古」で、古(いにしへ)を稽(かむがへ)ること。  同文の「照今」(今に照らす)とあわせ、「稽古照今」という熟語としても使用される。  

③日本武術などの形練習においては過去の達人であった先人の遣った理想的な形に近づくべく修練することである。』

2.先週、掌道鍼灸整骨院の菊澤政夫院長から『神仏たちの秘密』(松岡正剛著 春秋社刊)という本をいただきました。  松岡正剛さんは編集者・著述家・日本文化研究者で、『松岡正剛の千夜千冊』というブログも書かれています。  本書中の『稽古』についての記述から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1・・・『物語には「型」がある』の項より

①私はいま「稽古」という言葉をとても大事にしています。  学習とか教育とかラーニングとかいう言葉もありますが、稽古という言葉がいちばん好きです。  ぴったりきます。  私はネット上で「イシス編集学校」というものをやっています。  (中略)  このイシス編集学校でやっているのが「編集稽古」です。

②稽古の「稽」は一文字で何と読むかご存知でしょうか。  「稽古」と書いて、「古(いにしえ)をかんがえる」、あるいは「古きをおもう」と読むんです。  この「古」というのは別に古い時代という意味ではない。  むしろ「型」という意味なんですね。  (中略)

③この「型」をいろいろに昇華して、日本文化は「体」や「格」や「様」や「式」をつくってきました。  そして、そのうえで破格や逸脱や過剰ということもおもしろがってきた。  「格」が決まるから、「型」を越えて破っていく方法が生まれてくるわけです。  

④それが「バサラ」や「カブキ」です。  だからそれを「型破り」といって、おもしろく、パンクで、大胆なことまでできるようにもした。  しかし、「型破り」になるためには、やはり絶対に「型」が必要です。  その方が型破りも破格も活きてくる。

2・・・『百辞百景「うつし」』の項より

①以前、中村吉右衛門さんがこんなことを言っていました。  自分の芸がやっといいところまできたなと思うと、「吉右衛門さんも、やっとおじいさんそっくりになってきましたね」と言われるのだと(笑)。

②これが画家や写真家や音楽家だったら、「あなたには個性がない」と言われているようなものですが、ところが梨園(・・・歌舞伎界)では先代を彷彿(ほうふつ)させるということが最高の褒め言葉なんですね。

③こういう何かの面影を彷彿とさせることを「うつし」と言います。  (中略)  かっての面影を真似ることで、ときにはそれを奪ってしまうほどの技にまで至ったんですね。  これこそ「稽古」というものだと思います。

④「物学(ものまね)」というものだと思います。  すでに世阿弥(ぜあみ)が「稽古条々」とか「物学条々」という一文を書いて、「物真似こそ芸だ」と言っています。』

空手の組手技術を向上させる近道も、過去・現在のトップレベルの選手の組手技術を徹底的に真似することだと思います。

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本郷孔洋先生『山本五十六』

辻・本郷税理士法人理事長、本郷孔洋先生のブログ『時代を読む』の11月26日分から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『山本五十六(いそろく)
  
①第二次世界大戦中、アメリカ人の将軍が日本のことをいろいろと調べていた。
  
②ある日、将軍は日本研究家を呼びつけ、質問をした。  「日本人は、自分の子どもにどうやって名前を付けるんだ?」
  
③研究家は答えた。  「日本人は、生まれた順番を子どもの名前にします。  例えば、最初の子は〈イチロー〉、二番目は〈ジロー〉、三番目が〈サブロー〉、以下、〈シロー〉〈ゴロー〉といった具合です」  「なるほど、それは面白い」
  
④数ヶ月後、将軍はこの戦争について、悲観的な気持ちとなった。  「こんなに精神的でパワフルな民族に、我々は本当に勝つことができるのだろうか...」
  
⑤将軍は、対峙している敵の大将の名前が、「山本五十六(いそろく)」であることを知ったのである。  「続・世界の日本人ジョーク集」(中公新書クラレ 早坂 隆)』

(ゼン)ジューローも不思議ですね(笑)。

全日本大会の翌日(11月24日)、ある夕食会で本郷先生にお目に掛かりました。  経済や社会に対するするどい見方と、ユーモアたっぷりの語り口には、いつものことながら感銘を受けました。  

大会後の一週間は心なしか早く過ぎるような気がします。  よい週末を!

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鳩山社長と役員たち

11月22日の日経新聞に日本の政権交代について、日本を会社にたとえた面白い文章が出ていました。  書いたのは編集委員の伊奈久喜さんです。  抜粋し、番号を付けて紹介します。  ・・・以降は私がつけた解説です。

『①業界2位(・・・GDP世界第2位)のJ社(・・・日本)は、ことし9月、経営陣が全員入れ替わった(・・・政権交代した)。

②勝負師、小沢一郎氏率いる小沢ファンド(JDP・・・民主党)は、麻生太郎社長ら旧経営陣(・・・自民党政権)のせいで業績が低迷していたJ社に敵対的買収をかけた。  市場で株を買い集め(・・・総選挙で大勝し)、買収(・・・政権交代)に成功した。

③J社取締役会(・・・内閣)の新陣容は総勢18人。  主な顔ぶれは、鳩山由紀夫社長(・・・総理大臣)、菅直人副社長(経営戦略担当)、岡田克也専務(渉外担当)、仙谷由人専務(経営改革担当)、藤井裕久専務(財務担当)らだ。

④かねて協力を得てきた中小企業の経営者(・・・政党の代表)である福島瑞穂、亀井静香両氏にも役員就任(・・・入閣)を求めた。  両氏は常務としてJ社取締役会に名を連ねた。

⑤新経営陣にとり最大の課題は、業界最大手のA社(・・・アメリカ)との提携協定の扱いだった。  旧経営陣はA社と深い関係にあったが、鳩山氏は急成長中のC社(・・・中国)との仲が以前から良かった。

⑥C社の売上高(・・・GDP)は間もなくJ社を抜き業界2位(・・・世界第2位)になる。  急成長の背景には、独特の経営理念(・・・共産主義)に基づく強引な営業手法があり、批判がある。  J社の取引額(・・・輸出額)は、対C社が対A社を超えた。

⑦一方、A社は世界的な影響力を誇り、J社にとっても欠かせない存在だ。  鳩山社長もA社との関係は経営の機軸と語る。  (中略)  J社旧経営陣がA社との間で13年前に合意したコードネーム「普天間」プロジェクトの扱いは、鳩山氏にとって頭が痛い。

⑧「あれは旧経営陣による約束」と突き放したいが、A社側は合意の実行を迫る。  (中略)  10日前には、ことし1月に就任した小浜A社社長(・・・オバマ大統領)が訪れ、鳩山社長と話し合ったが、結論は出なかった。』

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伊集院静先生『松井秀喜選手とジーター選手』

昨日の日経新聞で作家の伊集院静先生が『素晴らしき友情』という文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①(松井秀喜選手にとって)今シーズンはヤンキースとの契約最終年であり、まさに正念場のシーズンが始まろうとしていた。  (中略)  オープン戦では好調の兆しは見えたが、開幕戦を過ぎて少しすると、ヒザの具合がまだ良くないと担当記者から報告を受けた。  (中略)

②それでも私は彼の底力を信じていた。  (中略)  逆風の中で、松井選手は早めに球場に行き、一人で黙々とランニングし、ヒザのケアに励んでいた。  「来るべき時のために努力を惜しまない人に、神様はチャンスを与えてくれるはずだ」

③実は、彼を信じていた人間がヤンキースの中にも一人いた。  キャプテンのジーター遊撃手である。  二人は同じ歳で、彼の入団以来、一番仲が良い選手だった。  (中略)

④ジーターがチームの中で公言しはじめた。  「ヒデキはその時が来れば必ずやってくれる」。  レッドソックスとの最終カードを迎える頃、松井がホームランを打つ度、ジーターがチームの誰よりも早く立ち上がり声を上げた。

⑤チームメートもヒデキが打つと、ジーターの肩を叩き出した。  奇妙な光景であったが、それほど二人の友情が熱いことにも驚かされた。

⑥ジーターは知っていたのだ。  ホームランバッターである松井が長打へのこだわりを捨て、チームバッティングに徹していたことを。  (中略)  ワールドシリーズ第6戦の活躍は見ての通りだが、MVPに選ばれたヒデキを見ていたジーターの笑顔も印象的だった。

⑦あの素晴らしい活躍の場を引き寄せたのは、もちろん松井選手の力であろうが、くじけそうな時もあったはずの彼を応援し続けたジーターの友情が支えてくれたことも事実だ。』

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(72)第41回全日本大会

第41回全日本大会が終わりました。  東京城西支部三選手の今後の課題についてコメントします。

1.森善十朗・・・準々決勝でアレハンドロ・ナヴァロ選手(スペイン)に本戦判定負けし、昨年同様ベスト8(第7位)でした。  三年前の第38回大会でも対戦しましたが、そのときは再延長判定負けです。  この三年間で中量級の世界チャンピオンになるまでに成長したのですが、ことナヴァロ選手との試合でいえば差が開いていました。

課題・・・突きの強化・・・ナヴァロ選手の強い突きによるしつこい連打はフットワークとカットだけでは対処できません。  大相撲における「突っ張り」の対処法(一旦は突っ張り返してから回しをつかむ・いなす、あるいはそのまま突っ張りで圧倒する)と同様、こちらにも強い突きの連打が必要です。  また、そのことが善十朗の組手の幅を広げることにもつながると思います。  

2.鎌田翔平・・・4回戦でダルメン・サドヴォカソフ選手(ロシア)に延長判定負けベスト16で、敢闘賞をいただきました。  今年のウェイト制大会以降、「自分に負けない」ことを念頭に置いてきましたが、その点ではよくやったと思います。

課題①・・・突きの強化・・・蹴りの強い翔平にナヴァロ選手のような強い突きの連打があれば、相手にとって大変戦いにくい選手になると思います。

課題②・・・左前蹴りの強化・・・本来左利きですが組手では左足前のオーソドックス・スタイルで構えます。  だとすると、前に出ている左足・左手の使い方がカギになります。  昨日、松井館長とお目にかかったときも「なぜ鎌田は左中段前蹴りを使わないんですか。  左内股蹴り・左中段前蹴り・左変則上段廻し蹴りは蹴りの出が一緒なので多用されると本当にイヤですけどね。」と言われていました。

3.小林大起・・・4回戦で別府良建選手に試割り判定負けベスト16で、新人賞をいただきました。

課題①・・・稽古量の確保・・・現時点での稽古量は善十朗・翔平の半分以下だと思います。  逆に言うと、そのくらいの稽古量であそこまで試合するのですから、その豊かな才能には驚かされます。 

課題②・・・ウェイトトレーニング・・・重量を用いたウェイトトレーニングによって、脂肪の少ない筋肉質の体を作り上げる必要があります。  もし世界大会に出場することができれば、100キロを超える外人選手とまともに打ち合う機会もあると思います。  あと2年しかないという時間的制約を考えると、そろそろパワートレーニングに取り掛かるべきでしょう。

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ひろさちやさん『請求書的祈りと領収書的祈り』

1.今朝7時の新幹線に乗り、「名古屋」経由で「岡崎」に行ってきました。  ミーティングの後は、とんぼ返りで戻って審判講習会です。

2.『千年語録』(サライ編集部編 小学館刊)の仏教思想家・ひろさちやさんの項から抜粋し、番号を付けて紹介します。  「ひろさちや」とはギリシャ語の「愛する」(フィロ)と、サンスクリット語の「真理」(サティヤ)から命名した筆名で、本名は増原良彦さんといいます。

『①幸せというものは、多くを持つことによって得られるのではなしに、今持っているもので満足することで得られるものです。  今あるがままの状態で幸せはつくれるんです。  貧乏であれば幸福な貧乏人になればいいわけで、それを初めから貧乏はダメだと決めつけ、金持ちになろうとするから不幸は始まる。

②神様にあれこれ願い事をするのは宗教ではありません。  ああしてください、こうしてくださいと請求書をつきつけるような祈りを、私は「請求書的祈り」と名づけています。  本物の宗教心というのは、「私はこれだけのものをいただきました。  どうもありがとうございました」という「領収書的祈り」なんです。』

3.いよいよ明日から第41回全日本大会ですね。  「どうか勝たせてください」という「請求書的祈り」から、なかなか離れられない自分がいます(恥)。  いずれにしても、次回お目に掛かるときには新チャンピオンが決まっています。  一体、誰なんだろ~(笑)。  良い連休を!

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オノ・ヨーコさん『笑い顔』

昨日に続いて『笑顔』の話です。  昨日の朝日新聞夕刊にアーティストのオノ・ヨーコさんが『笑い顔』という文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①辛(つら)かった。  夫(ジョン・レノン)に突然(1980年12月8日)、死なれてしまったのだ。  (中略)

②鏡に映った自分に驚いた。  口が「への字」に下がり、世にも悲しい顔なのだ。  これはいけない。  息子のショーンも心配させたくない。  

③そう思って口の両端を上げてみた。  毎朝、鏡に向かって笑う努力をした。  はじめは不自然だったのに、慣れてくると自然に見えるのが不思議。

④でも、目が笑っていない。  (中略)  「ママ、何してるの?」 「ショーンちゃん、おはよう!」  彼は私の顔を探るように見ていた。  子どもはだませない。

⑤春が来た。  公園に梅が芽吹いている。  東京も同じだろうか。  そう思いながら、帰って鏡を見ると、目も笑っていた。  ショーンがまた見上げている。  「ママ、とってもきれいだよ」 しっかり抱きしめた。

⑥どん底の苦しみの中では、誰だって鏡を見るのも嫌だろう。  でも、無理にでも見てほしい。  「嫌な顔」だと思うかもしれない。

⑦違う。  自分の顔は自分で作る。  そうして立ち上がるのだ。  口だけでなく目で、顔だけでなく下腹から、やがて体中で笑う自分に気づくはず。

⑧口だけの笑いは人のため。  体全体の笑いは自分のため。  悲しみから楽しみの人生に変えるための笑いなのだ。

⑨「何だか楽しそうね。  どうしたの?」 「別に・・・・・・」。  私はただ、自分の未来に向けて笑っているだけなのです。』

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江原啓之さん『笑う門には福来る』

『ことたま』(江原啓之著 徳間書店刊)の『笑う門(かど)には福来(きた)る』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①スピリチュアリズムに即したよい言霊(ことだま)を発する言葉、私たちのたましいを成長へと促してくれる言葉は、たくさんあります。  けれど、最もポジティブな力を持っているのはこの言葉。

②いつも笑いを絶やさない人には、明るい波長が集まってくる。  いつも笑いの絶えない家庭には、幸せが運ばれてくる。  笑い声は人の心を癒(いや)し、笑顔は人に希望を与える。  そんなふうに、笑顔は奇跡を起こすのです。

③なぜなら、笑顔の奥には思いやりの心があるから。  自分のためではなく、相手の気持ちを和(やわ)らげるため、周囲の人の気持ちを和(なご)ませるために笑うのです。  (中略)  すると、「波長の法則」が働き、さらにたくさんの笑顔を引き寄せます。  笑顔は笑顔の輪を生み出し、よい波長で人々を包み込むのです。

④ここで大切なのは、福が来たから笑うのではなく、笑うから福が来るということ。  ですから、苦しいとき、悲しいときこそ、笑いましょう。  悔しいことや惨(みじ)めなことはユーモアで包んで笑い、落ち込んでいる自分を豪快に笑い飛ばしましょう。

⑤そして、笑顔につきものなのがよい言霊。  「ありがとう!」 「嬉しい!」 「また会いたいね」など。  「笑顔」と「言霊」は、現世を強く生き抜くための、強い味方。  神様がくれた最大の贈り物なのです。

⑥強さを誇示しようとして、すぐに声を荒げたり、ヒステリーを起こしたりする人がいます。  けれどそれは脆(もろ)さの現れ。  本当に強い人は、どんなときにも笑顔を絶やすことがありません。  明るさは強さなのです。』

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藤沢秀行名誉棋聖

1.今年の5月8日に肺炎で亡くなった藤沢秀行名誉棋聖について、お弟子さんの高尾紳路九段が11月14日の日経新聞の『交遊抄』に書かれています。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①9歳で弟子入りし、23年間お世話になった。  囲碁に関しては礼儀作法に厳しかった。  手取り足取りの指導は少なかったが、碁盤の前に座っているときの迫力は怖いくらいだった。

②「強くなりたければ人間性を高めなさい」が口癖で、歴史物の本などで面白いのがあれば「読め」と言われ、書道も先生の勧めによるものだ。

③「書は好きなように書けばいいんだ」とも言っていたが、遺品を整理していたら、書の手本がたくさん出てきた。  陰で、ものすごい努力をしていたのだと思う。』

2.①昨晩はNHK・BS1で放送したNFLのインディアナポリス・コルツ対ニューイングランド・ペイトリオッツの試合を、深夜3時まで観てしまいました。

②ペイトリオッツのクォーターバック(QB)トム・ブレイディが絶好調で第4クォーター序盤には31対14と大差をつけていました。  ところが、そこからコルツの猛反撃が始まり、残り16秒、クォーターバック(QB)ペイトン・マニングがタッチ・ダウン(TD)パスを通し、35対34で逆転勝ちしました。

③コルツは、これで無傷の開幕9連勝。  昨季から続くレギュラーシーズンの連勝を18に伸ばしています。

ペイトリオッツ・ファンの私としては、楽しかったような、早く寝ればよかったような(笑)。

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山川紘矢さん『アウト・オン・ア・リム』

1.山川紘矢さんが書かれた『輪廻転生を信じると人生が変わる』を読みました。  山川さんの略歴は『著者紹介』によると次のとおりです。

『1941年、静岡県生まれ。  東京大学法学部卒業後、大蔵省に入省。  1987年に退官し、亜希子夫人とともにスピリチュアル書の翻訳、セミナーに携わる。  訳書には、ベストセラーとなった『アウト・オン・ア・リム』 『聖なる予言』 『アルケミスト』 『前世療法』 『ザ・シークレット』をはじめとして多数がある。』

2.本書から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①ぼくらが初めて本を翻訳したのは、今から25年も前のことです。  ハリウッドの有名な女優、シャーリー・マクレーンの書いた『アウト・オン・ア・リム』でした。

②リムというのは「木の先のほうにある細い枝」という意味です。  果実は、細い枝の先のほうになっています。  「その果実を取るためには、細い枝の先まで登らなければならない」という意味です。  木の先のほうは、細くて危険です。  「果実を求めるのなら、危険をおかして木の先に登らなければならない」という格言です。  中国のことわざ、「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」と同じです。  (中略)

③シャーリー・マクレーンにとって、『アウト・オン・ア・リム』を書いて発表することは危険なことでした。  (中略)  それでも彼女は執筆しました。  それが「果実」・・・真実を手にするために必要なことだったからでしょう。  (中略)  

④科学的でなければ笑われてしまう現代社会において、「輪廻転生(りんねてんしょう・・・何度も生まれ変わること)があるのではないか」と公言することは、とても危険なことです。  彼女は勇気のある人でした。  「書かなければならない」という気持ちにさせられたのです。  「宇宙の大きな力に、本を書かされた」とも言っています。

⑤当時、仕事(世界銀行へ出向)でワシントンDCに住んでいたぼくは、たまたま彼女の本を読んで、「これは真実が書いてあるかもしれない」と感じました。  そして、「翻訳して、日本の読者に伝えなければならない」と思ったのです。  でも大蔵省のエリート公務員だったぼくにとって、それは危険なことでした。  (中略)

⑥その後、それは本当になりました。  友人たちから笑われ、しかも仕事まで辞めることになったのです。  ぼくの人生もまた、『アウト・オン・ア・リム』だったのです。』

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西多昌規先生『脳を休める』

精神科医の西多昌規先生が書かれた『脳を休める』(ファーストプレス刊)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①私のいいたいことはシンプルです。  ・よく眠ることで、学んだことをしっかりと身につける。  ・よく眠ることで、こころも安定する。  ・よく眠ることで、からだも健康となり、人生も充実する。

②「レム睡眠」の「レム(REM)」は、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の略語です。  睡眠中に目がキョロキョロ素早く動いていることから来ています。  目は動いていますが、筋肉の緊張はありません。  

③「ノンレム睡眠」はその名の通り、レム睡眠以外の睡眠のことです。  睡眠の深さが軽い軽睡眠から、どっぷり深い深睡眠まで、ノンレム睡眠に含まれます。

④言葉による知識の記憶、あるいはスポーツや楽器を覚える、いわゆるからだで覚える記憶には、ノンレム睡眠の深い睡眠が重要だということがわかってきました。  そのとき、記憶が整理され固定されるというのです。

⑤夜寝ている間には、尿の生産を少なくするホルモンが働いています。  このホルモンが、年を取ると分泌が悪くなります。  年を取ると夜中にトイレに行く回数が増えるのは、このホルモン変動の老化も原因です。

⑥ビル・クリントン、マーガレット・サッチャー、ウィンストン・チャーチル、アルバート・アインシュタイン、ヨハネス・ブラームス、トーマス・エジソン、さて共通点はなんでしょう?  答えは、「全員お昼寝をしていた」ということです。

⑦人間の生体リズムからも午後2時と午前4時に眠気の波が来ることがわかっています。  午後2時に仮眠を取るのはその意味でも合理的です。』

よい週末を。  そして、よい睡眠を(笑)。

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キケロ『老年について』

11月9日の日経新聞夕刊で作家の荻野アンナさんが『老いは恐れるに足らず』という文章を書かれていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『(1)元気の出る本を見つけた。  キケロの『老年について』(中務哲郎訳)。  紀元前1世紀の政治家・文人が、老いは恐れるに足らず、と熱弁をふるっている。

(2)彼によると、みじめな老年をイメージさせる原因は4つある。  ①公的活動ができなくなる。  ②肉体が弱る。  ③快楽が味わえなくなる。  ④死が近い。

(3)キケロは実例を挙げ、①は個人の心がけひとつ、と説く。

(4)②は、今ある体力をうまく使えばいい。  「若い時に牛や象の体力が欲しいと思わなかった」のと同様に、年寄りは若者の体力を欲しがる必要はない。

(5)③は、欲望にふりまわされ、無駄なエネルギーを使っていたのが、老いて開放されるとしたら、むしろ喜ぶべきだ。  有益な趣味や楽しみはいくらでもあるのだから。

(6)④の死に関して、当時のローマには2つの見解があった。  1.肉体と魂の消滅。  2.魂は永遠である。  もし1なら、あっさり消えるだけのこと。  「無視してよい」。  2なら、魂は今よりマシなところに行けるのだから「待ち望みさえすべきだ」。

(7)そこまで断言されると、半分騙(だま)された気分のまま、不思議な勇気が湧(わ)いてくる。  私の場合、95歳の父と86歳の母に、「人生これからだ」と無謀なエールを送りたくなった。』

東京城西支部には「牛や象の体力」とまでは言いませんが、「若者以上の体力」のA師範代がいます。  内輪ネタでした(笑)。

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宋文洲さん『負け方』

ソフトブレーン創業者の宋文洲さんが書かれた『仕事ができる人は「負け方」がうまい』(角川学芸出版社)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①皆と同じことをして大きく得することはありません。  世の中に成功者や金持ちが少ないのは、彼らが皆と同じことをしないからです。  成功した人の多くは、誰から見ても得なことを、敢えて他人に譲ることができます。  取引先から美味しいワインを二本もらって三人で分ける時、迷わず自分は要らないと言い出す人が、きっと将来裕福になると思います。

②リピート客に依存できないのが流しのタクシーですから、ドライバーは客に気を遣っても走賃は増えません。  しかし、キャンディーを用意して親切にするドライバーは例外なく平均より二割以上も多く収入を得ています。

③強い組織とはよく勝つ組織ではなく、負けと危機に強い組織です。  強い社員とは実績の多い社員ではなく、負けから立ち直ってそのノウハウを組織のものにする社員です。  強い人とはエリートコースを歩み続ける人ではなく、逆境を克服し常に前向きな人です。  (中略)  「勝負強い」とは、勝っても負けても平常心を保ち、次への備えを怠らないことです。

④「謙虚」は他人に助けてもらうためにあります。  「謙虚」はより多くの知識と情報を獲得するためにあります。  「謙虚」は自分と自分の周りを明るくするためにあります。

⑤サラリーマンであろうが経営者であろうが、日々余裕を感じながら仕事をする人は少ないでしょう。  いつか余裕を持てるようになりたいと願っても、いつになっても余裕を持てません。  だから発想を転換させ、どんな状況下でも余裕を感じられるように心構えを変えるべきです。

⑥人間、組織、そして国家の強みは、どれほどの栄光を経験したことがあるかではなく、どれほどのどん底を経験し乗り切ったかということでしょう。  成長とは頂点から始まるものではなく、どん底から始まるものです。

⑦儒教と孔子とを必要以上に美化する傾向が日本にありますが、儒教は数千年前の考え方であることを忘れないでいただきたいところです。  (中略)  非常にマイナスな要素も含まれていることに気づいてほしいものです。  ましてそれが日本の固有文化との思い込みは、もはや不勉強にすぎると言わざるを得ません。  儒教が広がった最大の要因は、儒教が常に権力側、立場の強い人達の見方をしているからです。』

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石川遼選手・原辰徳監督

今朝の日経新聞スポーツ面から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.「運と実力 賞金王争い」・・・杉原輝雄プロ

①ゴルフツアーも終盤を迎え、賞金王・女王争いが話題の中心になってきた。  (中略)  男子では賞金ランク1、2位の池田勇太、石川遼両選手に勢いがある。

②ともに怖いもの知らず、といった感がある。  自信を持ってプレーしているうえに、運も持ち合わせている。  勝負の世界に「うまいのは怖くないけど、ついているのは怖い」という言葉がある。  他の選手は2人に怖さを感じているに違いない。

③石川君はアマチュアでのツアー初優勝以来、徐々に力をつけ、ついに本物になった。  とにかく吸収力がすごく、成長が早い。  経済的な不安がなく、周りがいろいろ整えてくれるので本人はゴルフのみに集中できる。  うまくなるのは当然とはいえ、その立場に応えられるのは100人に1人もいない。  やはり努力が成長の源になっている。

④ただ運もなければこれほど勝てないはず。  連覇を逃した前々週のマイナビABCでも、そんな一打があった。  最終日の18番パー5。  (中略)  そこから4メートルのパットを沈めたのは実力だが、ラッキーなイーグルであった。

2.「勝負師のぶれぬ軸」・・・吉野浩一郎さん

①「私の夢には続きがあります」と語った現役引退から14年。  原辰徳監督(51)の率いる巨人は36年ぶりのリーグ3連覇を果たし、日本一を奪回した。  在任6年時点で4度のリーグ優勝はONを上回り、水原茂、川上哲治、藤田元司に並ぶハイペースだ。

②開幕戦では淡白な打席を重ねた坂本を途中で代え、3戦目では1点リードの9回、今季初登板のクルーンが打者3人に2四球を与えたところで交代。  「回の途中で代えられた経験なんてほとんどないから正直焦った」というクルーンだが、納得はしている。  「つまり勝つためには誰もが代えられる可能性がある、ということ。  原監督は本当の勝負師だ」(クルーン)

③勝利以上に大切にしたものもある。  「胸と胸を突き合わせて正々堂々と勝負したい」。  クライマックスシリーズ(CS)第2ステージ。  ドーピング騒動に巻き込まれた中日・吉見が先発した第3戦の試合前、ナインに「同じ野球人。  ヤジは飛ばすな」と呼びかけた。

④リーグ優勝を決めた後も「ファンあってのプロ野球」と主力選手を温存せず、ベストメンバーで臨み続けた。  (中略)  結果と関係なく、相手やファンに敬意を払い続けた原監督の采配に、ぶれはなかった。』

現役高校3年生の石川選手のスターぶりは周知の事実ですが、東海大相模高校の選手として甲子園に出場していた頃から原監督のスター性も際立っていました。  そして一人のスターがいるだけで、その競技に対する注目度が格段にアップします。

極真会館にもかっての松井館長のようなスーパースターが欲しいですね。

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アダム・スミス『見えざる手』

1.学生時代に、経済学の講義でアダム・スミスの「見えざる手」について話を聴きました。  経済辞典(有斐閣)には「各個人がそれぞれの私的利益を追求するならば結局は社会全体の利益をもたらすことになる場合の、その背後に作用している力のこと。」と出ています。

2.11月7日の朝日新聞夕刊に『「自由競争」に誤解あり』というタイトルで、経済学者の水田洋先生に対するインタビュー記事が掲載されていました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①(「なぜ、今、アダム・スミスなのでしょうか?」と聞かれて)規制緩和の狂乱から、市場経済の「原点」に立ち返ることによって、今の時代を考える手がかりを探しているのだと思います。  経済の発展が行き過ぎたと、多くの人は考えている。

②アダム・スミスについて大きな誤解があって、彼は『国富論』でも「もうかるなら、何をやってもいい」というようなことは言っていないのです。

③彼の言う「自由競争」とは、人がそれぞれの利益を求めているなかで、お互いに「同感」でき、納得できる程度に、自主規制をするような状況を指しています。

④彼は、富や地位がその人に普遍的な幸福を与える、とは述べていません。  むしろ、富と権力にあこがれるのは、道徳感情の腐敗だとさえ言っています。

⑤『道徳感情論』には、ある王様が様々な征服計画を語り、征服後に一番したいことは「友人たちと楽しみ、一本の酒で楽しくつきあうことだ」と話したところ、寵臣(ちょうしん・・・気に入りの家来のこと)が「陛下が今そうなさることを、一体、何が妨げているのでしょうか」と返した話が出てきます。  ここにも、彼の考え方の一端が示されていると思います。

⑥たとえば多くの人は現状に満足せず、限りなく富を求めて幸福になろうとする。  でも実際にはそれだけでは幸福になれない。  そこで彼は、このような幸福を求めての富の追及を、自然が人間をだましているのだと言い、皮肉なことに、このだましが経済を発展させるのだと言っているのです。

⑦彼の言う幸福は、(1)健康で、(2)負債がなく、(3)良心がやましくない、ところにありますが、それらは日常生活で相互に同感できる自由競争の中にある。

⑧相互に同感できる競争とは平等でなければなりません。  そのためには、様々な不平等を取り除かなければならない。  この点でアダム・スミスは決して自由放任ではないといえるでしょう。』

3.記事の前文として、インタビュアーの宮代栄一さんが書かれた部分も全文紹介します。

『不況になると、アダム・スミス(1723~90)が再評価されるらしい。  経済学の古典『国富論』で知られる自由競争の提唱者の本旨は、他者との「同感」に裏打ちされた道徳哲学にあった。  そう説くのは、アダム・スミス研究の第一人者の水田洋さん(90)。  経済至上の今だからこそ、自由のカタチを見つめ直してみたい。』




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松井秀喜選手『ワールドシリーズMVP』

米大リーグのワールドシリーズはニューヨーク・ヤンキースが4勝2敗で9年ぶり27度目の優勝を果たしました。  松井秀喜選手は本塁打を含む4打数3安打6打点の大活躍でMVPに輝きました。  今朝の朝日新聞の『天声人語』から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①7年前、大リーグ挑戦を決めた松井秀喜選手は、記者会見で一度も笑わなかった。  「何を言っても裏切り者と思われるかもしれないが、いつか『松井、行ってよかったな』と言われるよう頑張りたい。」  (中略)

②耐える男に見える。  (中略)  会心の一発が出れば、喜びを押し殺してベースを回る。  けがやスランプを理由に取材を拒むこともなかった。

③「巨人の大4番」を捨てた最初の選手である。  日本にとどまれば何度もタイトルを取っただろう。  ワールドチャンピオンにしても、何人かの日本人が先に経験した。  4年契約の最終年、新装のヤンキースタジアム。  野球の神様は、最後の最後に「マツイの日」を用意していた。

④辛口で鳴らすニューヨークのファンが総立ちでMVPコールを送る。  くしゃくしゃの相好で大男たちと抱き合う姿に、そうか、7年分の笑顔なんだと納得した。

⑤自分を裏切るな、迷った時は挑戦せよ、倒れる前に。  いくつものエールを発する、いい顔だった。』

オールアメリカン選手権大会でニューヨークに行った2003年6月18日、初めてヤンキースタジアムを訪れました。  その年ヤンキースに入団した松井選手が、4番に初抜擢された日でした。  日本人が名門ニューヨークヤンキースの4番バッターとして打席に立っている姿を見て、思わず涙が出てきたことを思い出します。  よい週末を!

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小池龍之介さん『もう、怒らない』

10月28日に続いて『怒らない』シリーズです(笑)。  月読寺住職の小池龍之介さんが書かれた『もう、怒らない』(幻冬舎刊)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①世間的な怒りについては、二つの扱い方があります。  一つは、我慢して抑圧するというやり方。  もう一つは、怒りは人間の自然な感情であり抑圧するのはよくないから発散してぶつけるというやり方です。  仏道的にはどちらも誤った対処法です。  (中略)

②したがって、やはり重要なのは、「抑圧する/発散する」以前に、「ムッ」と怒らないですむよう、自らの心をしっかりと見張っていることなのです。

③そして、怒ってしまったときは、抑圧でもない発散でもない、第三の道を選びましょう。  それは、怒りの感情を客観視して穏やかに受け入れるという道。  自らの心を「あーあ、怒っているんだねぇ、君」といった具合に見つめて、心が怒りに占領されている有り様を客観視する方法です。  (中略)

④すなわち、他人の言葉や口調に腹が立ってきたら、その怒りの中身をカギカッコに入れ、《「あんな言い方しやがって!」・・・・・・と思っている》と心の中で念じるのです。 

⑤怒りの中身をカギカッコに入れ、《・・・・・・と思っている》と唱えていると、その感情が事実ではなく、単に自分の頭の中でつくり上げられただけの考えにすぎないことに、心がハッと気がつきます。

⑥そして畳みかけるように、二度三度と同じ言葉を念じていると「赤ちゃんが駄々をこねるように怒っている自分」というみっともない現実を受け入れられるようになります。  このように、怒りと自分を切り離してしまうことで、怒りは完全におとなしくなり、消滅していくのです。』

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『家訓・社是・社訓』

『百年続く企業の条件』(帝国データバンク編 朝日新書)を読みました。  抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.帝国データバンクの企業概要データベースに収録されている約125万社のデータをみると、それらの企業の業歴、つまり企業の平均年齢は40.5年。  1980年代半ばに唱えられた「企業の寿命30年説」を大きく超えている。

2.アンケート調査に回答を寄せた老舗企業(創業・設立から100年を経過した企業)814社のうち、「家訓・社是・社訓がある」と答えたのは632社で、全体の77.6%に達した。

3.家訓・社是・社訓が、経営者や従業員、そして後継者にどのような教訓やメッセージを伝えようとしているのか、そこに述べられている具体的な趣旨・内容で分類してみた。  すると、5つのキーワードが浮かび上がる。  (・・・以下は本書に掲載されている「家訓・社是・社訓」の例です)。

①カ=『感謝』・・・「売り手よし、買い手よし、世間よし」、「御得意先と仕入先は車の両輪である」、「価値あるものを価値づけて売る。  商いは喜びの連鎖である。  すなわち、仕入れ業者に喜ばれ、社員も喜び、そしてお客様にも喜んでもらえば、企業は存続する」、「お客様、仕入先、又 地域社会においても誠心誠意正直な商いを行なうことが我々自分にも還元されることにつながる事を信じる事」

②キ=『勤勉』・・・「美味しいものを作れば、儲けは後からついてくる」、「信為万事本(信は万事の本と為す)」、「一.人にコケにされても人をコケにするな! 二.地味に暮らせ 三.同業者に見習いに行け」、「心からの笑顔とおもてなし(他人に優しく自分に厳しく)」、「地域から支持される誠意ある取引(嘘をつかない)」

③ク=『工夫』・・・「原料に勝る技術なし」、「老舗は常に新しい」、「玉磨かざれば光なし」、「一粒の米にも無限の力あり」、「不易流行(流行を追わない)」、「伝統は革新の積み重ね」

④ケ=『倹約』・・・「出るをおさえて入るをはかる」、「財産は三つに分けて持つ 一(土地) 二(株、預金、現金) 三(信用)」、「細く長く、店は借り物、時代即応、出ん得、金貸さず、判つかず、浮利追わず、役つかず」、「利は貪(むさぼ)るべからず与えるべし」

⑤コ=『貢献』・・・「地域に必要とされる企業であれ」、「我社の経営目的は『社会的存在価値を高めること』である」

これらの家訓・社是・社訓の「カ・キ・ク・ケ・コ」は、日本の企業が持つべき商道徳の原点であり、また、現代でも生き続ける知恵ではないだろうか。』

大山倍達総裁が生前よく「私が死んでも、極真空手は未来永劫残したい。」とおっしゃられていたことを思い出しました。  

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児玉光雄先生『継続する力』

鹿屋体育大学教授でスポーツ心理学者の児玉光雄先生が書かれた『継続する力』(幻冬舎刊)から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①あえて不安と恐怖を抱きながら、難問を克服することに快感を見出したから、イチローは凄いメジャーリーガーになれたのだ。  不安や恐怖から逃れようとしてはいけない。  あるいは、難しい仕事から逃げてはいけない。  その中にあなたの運命を変える、飛躍のヒントが潜んでいる。  だから、難しい仕事ほど、ファイトを剥き出しにして格闘しよう。  人間というのは、不安や恐怖を抱えながら仕事をすることに生きがいを見出すことができて、初めて一人前なのである。

②実は「心理」が「態度」をコントロールするのではなく、「態度」が「心理」を支配するのだ。  (中略)
  セールスで成功するのは、実は話術が巧みな人ではなく、断られてもすぐに「次は大丈夫」と、気持ちを切り替えられる人だ。  いくら断られてもあきらめることなく、ポジティブな考え方に切り替えて、笑顔で次の顧客を訪問することで、成約件数を着実に増やしていける。

③私の大好きな青木功(プロゴルファー)の口癖がある。  「勝ち負けは神様が決めること。  おれはやるだけのことをやるしかないんだ。」  この世の中は接戦の連続。  勝者はその接戦を制したもの。  だから自分がやれるだけのことを目一杯やる。  そして結果は神様が決める。  そういう気持ちを青木は絶やさないから、目の前の一打に命を懸けることができる。  ここに青木の勝負強さの原点がある。』

明日は文化の日ですから、今日一日働けばまたお休みです。  よい休日を。

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2009年10月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年12月