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スティーブ・ジョブズ

筑波大学名誉教授の村上和雄先生が書かれた、『アホは神の望み』(サンマーク出版刊)を読みました。  アップルコンピュータの創始者、スティーブ・ジョブズについて書かれた部分を抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①彼の人生は、挫折と波乱続きの、ジグザグ人生です。  彼の母親は未婚の大学院生の、いわゆるシングルマザーで、妊娠中から、自分では育てられないから、生まれたらすぐに養子に出す、と決めていたといいます。

②生まれてすぐ、母親の望みどおり、養子に出され、養親のもとで育つが、せっかく入学した大学を、ドロップアウトしてしまう。  コーラの瓶を集めて、食費をひねり出すような、貧乏暮らしの末に、起業したアップル社は大成功するが、よく知られているように、そのみずから興した会社を、他の経営陣との対立がもとで、追い出されてしまう。

③築き上げてきたものを、すべて失った気がして、しばらくの間は、精神的にどん底をさまよった、といいます。  しかし、やがて、アップルを追い出されたことは人生最良の出来事だった、と感じるようになり、もう一度、一から出直そう、という気持ちを取り戻すことができたそうです。  

④その変化をジョブズは、「成功者であることの重みが、ビギナーであることの軽みに変わったから」と述べています。  それまで構築してきたものを失ったことは、大きなショックであったにはちがいないが、同時にそれは、自分の背中からよけいな荷物を下ろし、そのぶん自由度が増して、人生をリセットすることにつながったというのです。

⑤そして彼は、ピクサーという、新しい映像製作会社を興し、生涯の伴侶(はんりょ)となる女性とも出会います。  やがて再度、アップルに復帰し、世界的なヒットとなる、iMacやiPodなどを開発して、業績不振に陥っていた同社を再成長に導きます。  そうしたことも、アップルをクビになっていなければ、何一つ起こらなかった。  だから、人生には、「ひどい味の薬」が必要なのだ、とも述べています。』

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