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チームカルチャー

明けましておめでとうございます。  今年もよろしくお願い致します。

極真空手の試合は個人競技ですが、私がたびたび「チーム城西」と書いているように、道場ごとの「チームによる戦い」の側面があります。

そこで今回は、『最強のポジティブチーム』(ジョン・ゴードン著 日経BP社)を取り上げます。  第2章「ポジティブチームが生み出すポジティブカルチャー」から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.序文

①偉大なチームがすばらしいカルチャーを持っているのには理由がある。  カルチャーとは、チームが「何を信じるか」 「何を大切にするか」 「何をするか」を示す、生きた「本質」だからだ。  チームカルチャーとは、チームのコミュニケーション、つながり、考え、仕事、行動について明文化されたルール、あるいは不文律だ。

②カルチャーとは、何かひとつのものを指す言葉ではない。  すべてを意味している。  カルチャーは希望や信念につながり、希望や信念は行動につながる。  行動は習慣につながり、習慣は未来をつくる。

③アップルは、ふたりのスティーブ(ジョブスとヴォズニアック)しかいなかった時代からこれまでずっと、どういうカルチャーをつくりたいかについて、まったくぶれていない。  それは「常識を疑うカルチャー」である。  

2.あなたのカルチャーをつくる

①NBAボストン・セルティックスのヘッドコーチ、ブラッド・スティーブンスはこう語っている。  「カルチャーとは単なる伝統ではない。  ロッカールームにいる人たちが受け継いでいくものだ」

②チームとして、あなたをはじめとするメンバーは常に独自のカルチャーをつくっている。  毎日、いつでも、考えていることや発言していること、そして行動していることによってカルチャーをつくりあげている。  昨日、あるいは1年前のあなたのカルチャーがどんなものだったかは関係ない。  大事なのはカルチャーをつくるために、今日、何をするかだ。

3.カルチャーは変化するもの

①組織やチームのカルチャーと聞くと、多くの人はリーダーシップに期待する。  確かにそれは間違っていない。  リーダーはカルチャーに対する大きな影響力を持つからだ。  全体のトーンを決め、チームが何を重んじ何を体現するのかを決めるのはリーダーの役目だ。  とはいえ、ここで大事なのは、カルチャーに命を吹き込み、カルチャーをつくっていくのはチーム全員の使命だということだ。  (中略)

②カルチャーは変化するものだ。  あなたが話す言葉、あなたの考えで高められる。  あなたが何を共有するかで改善でき、あなたの行動でつくり変えられる。  今すぐポジティブなカルチャーを生み出すポジティブなチームに変えられるはずだ。

4.カルチャーを優先する

①2001年からバージニア大学の男子テニス部の監督を務めたブライアン・ボーランドによると、準々決勝や準決勝に何度も勝ち進み、決勝まで残ったことも数回あった。  それにもかかわらず、優勝はできなかった。  ところが2013年にすべて変わり、その後は5回の全国大会のうち実に4回優勝している。

②私はブライアンに何があったのかと尋ねた。  「私が変わり、私たちが変わった。   それまでの私はただ厳しく、結果ばかりを気にしていた。  選手たちもそれを感じ取っていた。  でも2013年にカルチャーを中心に据えて、それまでの結果重視の方針からカルチャーやプロセスを大切にするようになった。  つまり、それまでは優勝したいと考えている個人の集まりだったが、偉大なチームになろうと考えるようになったんだ」

5.根っこに投資を

①どんなチームであっても、才能のある人の存在はありがたい。  だが、その人たちが偉大なことを成し遂げるよう方向づける必要がある。  それをするのがカルチャーだ。  私はこれまで、才能のある人たちがいてもカルチャーがよくないため結果を出せないチームをいくつも見てきた。  

②木になる果実にばかり気を取られているチームが多すぎる。  彼らが意識しているのは、結果、数字、株価、テストの点数、利益、そして勝敗だ。  果実ばかりに目が行って、根っこの部分のカルチャー、人、人間関係、プロセスを見ていない。』

私が理想とするチーム城西のカルチャーは次の通りです。

「どこよりも創意工夫する、どこよりも練習する、どこよりもそれらを楽しんでやる」

でも、3.①にあるように、「カルチャーに命を吹き込み、カルチャーをつくっていくのはチーム全員の使命」です。

今年もチーム城西一丸となって稽古していきましょう。


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第26回全関東大会

昨日は水戸で全関東大会でした。  以下は本部席前のB・Cコートの入賞者についてのコメントです。

①金子雄大(高校生男子-65㎏級・優勝)・・・雄大らしいメリハリのある組手で優勝しました。  特に、準々決勝(?)で相手選手に上段の技有りを取られてから、上段前蹴りの技有りを取り返した試合はさすがでした。  足払いの技術を磨いて、上下への振り分けができれば、さらなる技術アップが可能だと思います。  YouTubeで緑健児選手の「第1回千葉県大会2回戦」を観て参考にして下さい。

②酒井真由(一般女子-55㎏級・第3位)・・・ウェイトトレーニングの成果が徐々に出てきました。  ただ、突きで押し込まれる場面が少し見られたので、自分も強い突きを打つこと、(構えが高いので)もう少し腰を落とすこと、が必要です。

③因徹也(一般新人戦-70㎏級・優勝)・・・上段内廻し蹴りや足掛け下段突きの技有りを取るなど、技にキレがあります。  今後は、そういった特性をさらに磨くとともに、ウェイトトレーニングによるパワーアップが欠かせません。

④杉沢豪也(一般新人戦-70㎏級・準優勝)・・・スネ受けが甘いので準々決勝あたりから左足が効いているようにも見えました。  それでもダメージを抱えながら、あきらめずに勝ち上がったのは素晴らしいです。  稽古を積んで基本的な攻防の技術を身に付けて下さい。

⑤山田魁(一般新人戦-70㎏級・第3位)・・・準決勝の因徹也戦はキャリアの差が出ましたが、よく頑張りました。  まだ9級ですから、次の審査会や試合に向けて継続的な稽古を重ねていってもらいたいと思います。

⑥佐藤拓海(一般男子上級-80㎏級・準優勝)・・・体が柔らかく技にキレがあります。  決勝の高木信選手とは5月の富士山杯の準決勝でも対戦しましたが、連敗です。  壁になる特定の相手選手がいるというのは、自分が強くなる上で大きな助けとなります。  技術面においては次に勝つために何が必要かを考える糧になりますし、メンタル面においてはその選手をイメージすることで稽古に打ち込む大きな動機(モチベーション)となります。  次回対戦の勝利に期待します。

⑦橋本拓人(一般男子上級-80㎏級・第3位)・・・準決勝で高木信選手に敗れました。  特に、何度も場外注意を取られたのはいただけません。  佐藤拓海同様、次回は高木選手に勝つべく、高木戦を念頭に置いたハードトレーニングを期待します。   

選手・セコンド・応援の皆さん、お疲れ様でした。

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第50回全日本大会・城西支部創立40周年パーティー

1.10月27・28日は第50回全日本大会でした。  チーム城西からは12名の選手が参加しました。  気付いたことを書いてみます。

①鎌田翔平(ゼッケン1番)・・・準優勝。  大会の3週間ほど前にふくらはぎの肉離れを起こし治療していたのですが、直前にまた痛めたようです。  そんな状態の中で良く戦ったと思います。  30歳を過ぎると疲労回復に時間がかかり、ケガをしがちです。  来年の世界大会に向けて、いかに休養を取るか、いかに質の高いトレーニングを短時間で行うか、ということを真剣に考えながら過ごしていく必要があります。

②奥山一石(ゼッケン12番)・・・1回戦で大黒力斗選手に本戦・判定負け。  最初は良かったのですが、中盤から大黒選手の打ち下ろしの突きをカットできず、大黒選手のペースになっていました。  そのため、自分のリズムを崩し、得意の最後のラッシュもかけることができませんでした。  来年のウェイト制大会に向けて、基本的な組手技術を磨くとともに、ウェイトトレーニングによるパワーアップが欠かせません。

③亘和孝(ゼッケン24番)・・・3回戦で南原健太選手に本戦・判定負け。  前回大会で安島喬平選手に負けた試合とほぼ同じ内容でした。  突きを打ちに行ったところに下段廻し蹴りを合わされるのですが、そのカットがまったくできていません。  体重差のある相手にそれをやると審判からは「多分効いているだろう」と見えてしまいます。  軽量の選手が自分より大きい選手と戦うには、効いているいないに関わらず、まず完璧な防御・カットが必要条件です。

④橋本拓人(ゼッケン36番)・・・1回戦でマタン・エリヤキム選手に本戦・判定負け。  全体として動きのバランスが悪いので、そこを突かれました。  鏡を見ながらのシャドートレーニングなどで修正する必要があります。  自分が攻撃したあとのバランスやガードなどについて、指導員に見てもらいながら細かくチェックしなければなりません。

⑤吉田篤志(ゼッケン43番)・・・2回戦で与座優貴選手に本戦・判定負け。  昨年函館支部から移籍後、若干低迷していましたが、徐々に良くなりつつあります。  くさることなく、素直に稽古に取り組んできた成果が出始めました。  技もパワーもスタミナもまだ十分に伸びる余地があるので、今後のハードトレーニングに期待します。

⑥竹岡拓哉(ゼッケン56番)・・・3回戦でアレハンドロ・ナヴァロ選手に延長戦・判定負け。  自分より大きい選手と戦うときの戦い方にもう一工夫が必要です。  また、どうしても顔面に蹴りをもらいがちなので、冷静さも必要です。  その辺が解決すれば、もともと地力はありますから、無差別大会での上位入賞も見えてくると思います。

⑦加賀健弘(ゼッケン73番)・・・3回戦でゴデルジ・カパナーゼ選手に本戦・判定負け。  竹岡同様、自分より大きい選手と戦うときの戦い方にもう一工夫が必要です。  かっての黒澤浩樹(第16回大会チャンピオン)のように、ウェイトトレ-ニングによる徹底した筋力アップに重点を置くのも、一つの考え方だと思います。  また亘同様、下段廻し蹴りのカットができていないので、原点に返って、組んで行う受け返し稽古の反復が必要です。  長年かかって付いた癖を直すのには、身に付くまでひたすら反復を繰り返すしかありません。  

⑧佐藤拓海(ゼッケン83番)・・・1回戦でアレクセイ・フェドシーブ選手に本戦・判定負け。  体重80㎏の割には蹴り突きともに威力が感じられません。  ウェイトトレーニングにより一層励むとともに、普段のサンドバックトレーニングなどにおいても、全力で攻撃することによる威力強化が必要です。

⑨吉村基(ゼッケン92番)・・・1回戦でムサ・スルタエフ選手に本戦・判定負け。  構えの腰が若干高いのが気にかかります。  意拳の稽古などを取り入れて、低い腰で自由に動き回れるようにする必要があります。  体格に恵まれているので、鍛え方によっては上位に食い込める可能性もあります。   今後のハードトレーニングに期待します。

⑩中川拓人(ゼッケン100番)・・・1回戦で勝美淳史選手に本戦・判定負け。  細かい受け返し・コンビネーションが出来ていません。  組手が相手との会話になっておらず、独りよがりな動きになっています。  パワーがあるので、その点が改善されれば、格段に良くなると思います。

⑪奥寺勇樹(ゼッケン105番)・・・2回戦で195cm98㎏のイゴール・ザガイノフ選手に延長戦・判定負け。  試合後に本人を呼んで話しましたが、突きの打ち合いを嫌うことが問題です。  蹴りを放つタイミングや間合い操作に光るものを持っているのですから、強い突きがあれば無差別大会での活躍も見えてきます。 接近戦での突きの打ち合いで手を出さなければ、相手にとってこれほど崩しやすいことはありません。  極真空手の鉄則である「ど突かれたらど突き返す」ことができないと、「ど突かれっぱなし」になってしまいます。 

⑫池田龍星(ゼッケン117番)・・・1回戦でイリヤ・ボリャコフ選手に本戦・判定負け。  組手の中で、バランスを崩したり崩されたりするような場面が多々見られました。 稽古を継続的に積むことによって、もっと体幹を鍛える必要があります。  技・パワー・スタミナともに足りません。  でも、逆に言えば延びしろが大きいことにもなります。  今後のハードトレーニングに期待します。 


2.東京城西支部創立40周年パーティー

大会翌日の10月29日は城西支部の創立40周年パーティーでした。  支部開設当初の古い弟子も多数参加し、私にとっては大変懐かしい同窓会のような会となりました。

花束を頂戴したのですが、プレゼンターが何と私の尊敬する北方謙三先生でした。  北方先生には掌道の菊澤院長を通じて古くからご厚誼を頂いています。  私や松井館長、城西の阿曽師範代と同じく中央大学の同窓で、私宛のサインが書かれたご著書も多数頂戴しています。  高名な小説家であるにも関わらず、偉そうな素振りをされることもなく、お目にかかるたびに聞かせていただくユーモアあふれるお話には、いつも魅了されます。  私にとっての師であり、憧れでもあります。

忙しい中参加していただいた松井館長、企画してくれた実行委員長の田口支部長をはじめとする城西0Bの支部長たち、同好会責任者の立川さん・司会の黒田さん・映像の岩橋さんをはじめとするフジテレビ同好会の皆さん、演武をしてくれた鴨志田・中江・村田・鈴木の各支部長、実行委員会アドバイザーの菊澤院長・実行委員の森善十朗・映像の成田さんをはじめとする城西支部の皆さん、城西の礎を作ってくれた大賀雅裕と増田章をはじめとする古い弟子たち、第50回全日本チャンピオンの上田幹雄をはじめとする孫弟子たち、遠くから参加してくれた大西靖人夫人のあんちゃんをはじめとする多数の出席者の皆さん、本当にありがとうございました。

10年後の創立50周年に向けて、お世話になった皆様への感謝を忘れず、一層精進していかなければと、改めて決意しました。

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