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不思議な縁

1.『死にゆく人の心に寄りそう』(玉置妙憂著 光文社新書)を読みました。  著者紹介には「看護師・看護教員・ケアマネージャー・僧侶。  夫の〝自然死〟という死にざまがあまりに美しかったことから開眼し出家。」と書かれています。  

「不思議な縁で真言宗に帰依することに」の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『①夫を看取ったあと、半年近く休職していた職場へ挨拶に行きました。  本来ならば、「復職する」と言うべきところでしたが、もう心は決まっていましたから、「出家します」と上司に告げたのです。  

②すると、「えーっ」と驚くかと思いきや、「そう。  私の親戚に僧侶がいるから紹介しましょうか」との返事。  こちらが驚きました。  (中略)  それがこれで道がついて、高野山真言宗で出家することになったのです。

③実は学生時代に中国で旅していた頃、とても好きになって1週間ほど毎日通っていたお寺がありました。  西安にある青龍寺というお寺ですが、そこは真言宗の開祖である空海が、恵果和尚から密教の奥義を授かったところだったのです。

④高野山に行ってからそれを知り、また驚きました。  なんとなくひかれて、ふらふらと行っては時を過ごしていたお寺が、お大師様のいらっしゃったお寺だったとは。  もしかしたら、高野山真言宗に帰依したのは、偶然ではないかもしれません。』


2.ここからは「不思議な縁」番外編です(笑)

①著者紹介の続きには「現在は、現役の看護師として小岩榎本クリニックに勤めるかたわら、院外でのスピリチュアルケア活動を続ける。」とあります。   「榎本クリニック」といえば、私の孫弟子で精神科医の山下悠毅が院長を務めるクリニックです。  以下は私と山下がやり取りしたメールの概略です。

山田 「小岩榎本クリニックに勤めている玉置妙憂さんの本を読みました。  素晴らしい内容でした。」  

山下 「玉置さんとは懇意にしています。  一緒に食事でもしましょうか。」 

山田 「是非、是非。  食事の場所、時間はお任せします。」

山下「8月〇日の18時半、場所は飯田橋の牡蛎専門店です。」

②山下から送られた住所を見ると、飯田橋の安田ビルB1とあります。  当日行ってみると、なんとそこは、極真の大先輩、故・安田英治先生のビルで、赤い外観は良く知っていましたが、初めて中に入ることができました。

③会食が進む中、玉置さんが「私の息子は小学生のとき、東中野の極真の道場に通っていて茶帯まで取りました。」と言われました。  東中野道場は今の落合道場の前身です。  多分15年以上前の話だと思いますが、これまたビックリです。  


3.昨日の朝日新聞に本書の大きな広告が出ていました。  「6万部突破!」ですって。  すごいですね。

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『身体の聲』(光岡英稔著 PHP研究所)を読みました。  第四章「気と健康と死を身体論から考える」から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.昔、人々は、「人間は『気』で生きている」と考えていた。

人間は「気」で生きている。  そのことで生命が成り立っているという考え方が「生気論」「生気説」です。  その古の時代の感性によって導き出された生気論を理解するには困難な時代に、私たちは生きています。


2.古の「気」は日常の生活の中にあった

①なぜなら近代文明の発達以降「気」を物質的に理解しようとする「気の科学化」と、神秘的に気を扱う「気の特殊化」の二極化が生じてしまい、今やどちらか一方か二つの組み合わせでしか「気」を理解できなくなっているからです。

②「気の科学化」と言うのは、あくまで気を物理的に捉え、物質として解明できる対象として扱おうとする手法です。  日本では1980年代に気ブームが起きて、科学で解明しようとし、欧米に至っても科学的なエネルギー理論や量子力学を使って気の説明を試みました。

③もう一つの流れは「気とはオカルトチックな神秘現象だ」という捉え方で、いわば「気の特殊化」です。  こちらは、気とは科学でも解明できないほど神秘的で特殊な現象だというわけです。  多少の武術的な要素と暗示を通じた気のパワーで人が飛ばされるとか物事に変化が起きるといったことが話題になりました。

④しかし、生気論のいう気は科学的説明の範囲にあるものでもなく、また、そのように分かりやすいオカルトチックで超常的な神秘現象のことでもありません。

⑤もっと暮らしの中で揉まれてきた、本来は身近な存在が「気」「生気」なのです。  (中略)  

⑥例をあげると、大正時代に出版された天神真楊流柔術の解説書には、「下腹に気満ちること」や「気と力と志の区別と一致」といったように、取り立てて気について説明されることもなく語彙が使われていました。  (中略)  生活の中に普通にあるものなので、それ以上説明する必要がなかったのかもしれません。


3.頭脳労働が多い現代人は普段から気血が頭に上がり逆行している

①おそらく今の現代人のほとんどが、昔の人から見ると「気逆」状態で生活を送っています。  頭をよく使い、頭に気を上げて、意識して何かを行うことを常の習慣とするあまり、現代社会では気が頭に上がりっぱなしで生活を送る人も少なくありません。  (中略)

②中(国)医学では「気が血を導き、血は気に従う」としており、病気の元になる条件として「気滞・気虚・気逆」などをあげています。

③その観点からすると、現代人の多くが特に腰から下の足の方まで気が回らず気虚になっています。

④また、気滞が頭、首、肩に生じやすくその箇所が存在しすぎ、臂(ひじ)や腰、膝などは気虚となり存在が虚ろになる反動から、その箇所が存在意義を訴えてきて、痛みや違和感などを提示してきます。』

私は基本的に、「病院に行かない」「薬やサプリメントは飲まない」という主義です。  健康管理については、ただ「気・血の流れを整えること」のみ心掛けています。

今日も、朝は日課の立禅で「気の養成・鍛錬」を行い、午後は掌道の菊澤院長に鍼で「気・血流の調整」を行ってもらいます。

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参照点バイアス

『THE TEAM 5つの法則』(麻野耕司著 幻冬舎)を読みました。  『「あの人よりやっているから」という落とし穴(参照点バイアス)』の項から抜粋し、番号を付けて紹介します。

『1.①行動経済学では「参照点バイアス」というバイアス(先入観、偏見)も提唱されています(アンカリング効果とも呼ばれています)。  最初に提示された数字や印象が参照点(アンカー:船のいかり)となって強く残り、その後の印象や行動に影響を及ぼすことを指しています。  (中略)

②このような心理作用がチームにおいてマイナスに働くことがあります。  本来は100のパフォーマンスを出せる人が、隣のチームメンバーが60しかパフォーマンスを出していないので、自分も60くらいでいいか、と意識的・無意識的に考えてしまうのです。

③とくにリーダーはメンバーの参照点になりやすいです。  「リーダーが遅刻しているから自分も遅刻して良い」 「リーダーがきちんと人の話を聞いていないから自分も人の話を聞かなくて良い」などと都合の良い参照点としてメンバーがリーダーを使うことが多々あります。

④この落とし穴にはまらないためには、チームの中で「基準」を明確に示すことが重要です。  (中略)  それぞれのメンバーにどれくらいの「基準」を求めるのかを曖昧にせずに明確に提示することです。

⑤またそれだけでなく、チームの中で誰が基準を満たしているのか、満たしていないのかを共有することで、自分に都合の良いメンバーの成果や行動を参照点にさせるのではなく、チームとして「基準」にすべきメンバーの成果や行動を参照点にする必要があります。

2.①プロ野球チームの阪神タイガースは1985年の日本一以降、1987年から2001年まで15年間で10回も最下位になるという「暗黒時代」でした。  しかし、2003年に星野仙一監督のもと、阪神タイガースは18年ぶりのリーグ優勝を果たします。  その後は毎年優勝争いに加わる強豪チームとなり、2005年にも岡田彰布監督のもと、リーグ優勝しています。  (中略)

②阪神タイガースは弱くても関西では非常に人気のある球団で、選手はファンや支援者から、言葉を選ばずに言うと甘やかされていたようです。  そんな中で、選手も甘えた姿勢を持ってしまい、ちょっとしたことで弱音を吐いて練習を休んでしまうことも多かったと言います。  

③しかし、そんな状況が、ある選手の加入で変わります。  金本知憲選手です。  金本知憲選手は連続試合フルイニング出場の世界記録(1492試合)を持っている「鉄人」と呼ばれた選手です。  

④トリプルスリーと呼ばれる打率3割、本塁打30本、30盗塁を成し遂げた、打ってよし、走ってよし、守ってよしの三拍子揃った選手であることも勿論素晴らしいのですが、阪神タイガースの他の選手に大きく影響を与えたのは、どんな状況であったとしても、練習や試合を休まずにストイックに野球に取り組む姿勢でした。

⑤金本選手の加入によって、チーム全体の「基準」が変わり、選手たちの野球に取り組む姿勢が変わり、チーム全体の成績も変わっていきました。  「基準」が変わることにより、チームが変わった好例だと言えるでしょう。

3.チームが「〝あの人よりやっているから〟という落とし穴」に陥らないように、「基準」を明確に示す必要があります。』

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