2023.06.03 Sat
フロー状態の入り口は「楽しむ」こと
『TIME OFF 戦略的休息術』(ジョン・フィッチ他著 クロスメディア・パブリッシング)を読みました。 カナダ人武闘家・コーチのフィラス・ザハビさんに関する項から抜粋し、番号を付けて紹介します。
『①フィラス・ザハビはそこいらのコーチとは違う。 彼は伝説のトリスター・ジムのオーナーで、伝説のファイターを輩出してきた。 そのひとりが、9度の防衛に成功したことで有名な、2階級制覇王者の総合格闘家ジョルジュ・サンピエールだ。 (中略)
②ザハビは「自覚的運動強度」と、ミハイ・チクセントミハイの「フロー」についての研究を結びつけて、パフォーマンスにとってもっとも良い環境について説明する。
③「フローチャネル」という最適なゾーンは、不安と退屈のはざまにある。 難しすぎると不安になり、簡単すぎると退屈だ。
④そして完璧なフロー状態においては、自身のスキルと難易度が一致していると感じる。 だから、喜びを感じる。 どんな活動でも、フロー状態になると嬉しくて効率も上がる。 (中略)
⑤フロー状態になる方法は人それぞれだ。 不安を感じるまで追い込まれないとフロー状態になれないと思っている人が多いけれど、きちんとした自覚的運動強度を知るトレーニングをしていれば、そんな必要はない。 痛みを伴うトレーニングでヘトヘトにならなければならないと考えてしまったら、運動を始めようと思っている人にはハードルが高くなる。
⑥「フロー状態まで連れていってくれるトレーニングをしっかり把握することだ」と、ザハビはアドバイスする。
⑦なにに取り組むにしろ、フロー状態の入り口は「楽しむ」ことだ。 難しすぎず、簡単すぎないレベルの仕事やワークアウトをデザインしてみよう。 そうすれば、楽しくてもう1度やりたくなる。
⑧「フローという概念は天才的だよね。 フロー状態、フローをつかむと、時間があっという間にすぎる。 最悪なワークアウトは、1分が何時間にも感じるやつだ。
⑨フローに入っていると、難易度が自分に合っているからストレスは感じない。 だけど退屈というわけでもない。 トレーニングははまらないと意味がないからね。 みんながワークアウトにはまったら、健康的でしゃきっとしている人ばかりになると思わない? 無理する必要なんてない。 やりたいと思えないと意味がない。 だってコンスタントにできなければ、極めるなんて無理なんだから」
⑩ザハビは厳しいトレーニングに反対しているわけではない。 しかし、厳しいトレーニングをするときはかなり周到な準備が必要だと考えている。 「ときどきは激しさも必要かもしれない。 準備ができているときだけね。 そして激しさは、量を増やすことで達するとして、それでもやっぱり楽しくなきゃダメだよね」
⑪フロー状態を念頭に置いた彼のアプローチのおかげで、ジョルジュ・サンピエールはUFCで膨大なトレーニングを積み、動き回り、トップに君臨することができたのだ。 「ジョルジュの強さの秘密だよ。 健康の秘密でもある。 みんな列をなしてジョルジュとスパーリングしたがる。 彼とすれば、フロー状態に入れるから。 ジョルジュは熟知しているんだ」』
ジョルジュ・サンピエールの格闘家としての基礎は、7歳から始めた極真空手にあったそうです。
2012年2月には来日して松井章奎館長を訪問し、参段を授与されています。
『①フィラス・ザハビはそこいらのコーチとは違う。 彼は伝説のトリスター・ジムのオーナーで、伝説のファイターを輩出してきた。 そのひとりが、9度の防衛に成功したことで有名な、2階級制覇王者の総合格闘家ジョルジュ・サンピエールだ。 (中略)
②ザハビは「自覚的運動強度」と、ミハイ・チクセントミハイの「フロー」についての研究を結びつけて、パフォーマンスにとってもっとも良い環境について説明する。
③「フローチャネル」という最適なゾーンは、不安と退屈のはざまにある。 難しすぎると不安になり、簡単すぎると退屈だ。
④そして完璧なフロー状態においては、自身のスキルと難易度が一致していると感じる。 だから、喜びを感じる。 どんな活動でも、フロー状態になると嬉しくて効率も上がる。 (中略)
⑤フロー状態になる方法は人それぞれだ。 不安を感じるまで追い込まれないとフロー状態になれないと思っている人が多いけれど、きちんとした自覚的運動強度を知るトレーニングをしていれば、そんな必要はない。 痛みを伴うトレーニングでヘトヘトにならなければならないと考えてしまったら、運動を始めようと思っている人にはハードルが高くなる。
⑥「フロー状態まで連れていってくれるトレーニングをしっかり把握することだ」と、ザハビはアドバイスする。
⑦なにに取り組むにしろ、フロー状態の入り口は「楽しむ」ことだ。 難しすぎず、簡単すぎないレベルの仕事やワークアウトをデザインしてみよう。 そうすれば、楽しくてもう1度やりたくなる。
⑧「フローという概念は天才的だよね。 フロー状態、フローをつかむと、時間があっという間にすぎる。 最悪なワークアウトは、1分が何時間にも感じるやつだ。
⑨フローに入っていると、難易度が自分に合っているからストレスは感じない。 だけど退屈というわけでもない。 トレーニングははまらないと意味がないからね。 みんながワークアウトにはまったら、健康的でしゃきっとしている人ばかりになると思わない? 無理する必要なんてない。 やりたいと思えないと意味がない。 だってコンスタントにできなければ、極めるなんて無理なんだから」
⑩ザハビは厳しいトレーニングに反対しているわけではない。 しかし、厳しいトレーニングをするときはかなり周到な準備が必要だと考えている。 「ときどきは激しさも必要かもしれない。 準備ができているときだけね。 そして激しさは、量を増やすことで達するとして、それでもやっぱり楽しくなきゃダメだよね」
⑪フロー状態を念頭に置いた彼のアプローチのおかげで、ジョルジュ・サンピエールはUFCで膨大なトレーニングを積み、動き回り、トップに君臨することができたのだ。 「ジョルジュの強さの秘密だよ。 健康の秘密でもある。 みんな列をなしてジョルジュとスパーリングしたがる。 彼とすれば、フロー状態に入れるから。 ジョルジュは熟知しているんだ」』
ジョルジュ・サンピエールの格闘家としての基礎は、7歳から始めた極真空手にあったそうです。
2012年2月には来日して松井章奎館長を訪問し、参段を授与されています。